病院の冬紅葉

天気　曇のち晴

朝9時に病院の膠原病科の予約の日。ここへ入居の決まる前に予約したので、9時でもいいか、と思ったのだが・・ここは原則として事務室の開かない9時前に出かけるには前日までに届けねばならない。それを話すと「不便ねえ」「コロナのせい？いつもそんなに厳しいの？」と同情される。でも、認知症の人が多いので仕方がない。入居したときは大丈夫でも、いつ認知力がなくなって徘徊するか解らないのだし。
病院行のバス停はすぐ近くなので8時半に出れば十分なのだが・・多忙な時間に介護士さんに結構迷惑をかけてしまった。次回は、午後にしてもらった。

何か検査があるかと思ったら、経過観察の診察だけ。来月の循環器科と呼吸器科のあれこれの検査と重複するので、いちいち検査はやめたようだ。
病院で紅葉を楽しむのもおかしいが、どこにも行けなかった今年、一番の紅葉が今日の病院前だった。北向きの場所なので日当たりが足りず、紅葉も遅いのかもしれない。残念ながら雨になりそうな曇天。

病院の正面玄関の脇の貼り紙。

最近は、かかりつけの地域の医院の紹介があれば、感染の疑いのある人はPCR検査を受けられる（都心の方は解らないが）。このあたりは、これで安心感を持てる。

とっても良いことがあった。通院先で良いこと、なんて滅多にある訳がないのだが・・診察を終わって通路を歩いていたら「KUMIさんでしょ？」と、白髪のオバアサンに呼び止められた。（私は白髪ではなくごま塩頭）
どこかで覚えのある「目と声」なのだが・・マスクしていては目しか判断のしようもない・・名前が出てこない。「失礼ですけど名前が・・」と言ってしまった。「Ｒですよ」
あらまあ！結社の句会でいつも一緒だった隣の市に住む先輩。
「まあ、ごめんなさい、マスクで解らなかったわ～」
3年くらい会っていないが、実は、解らなかった理由は、以前の彼女、染めていた髪が真っ黒だった。こんなに真っ白だったとは思いもよらなかった。それに、かなり痩せたようだ。

これから診察、という彼女と、互いの現況を掻い摘んで話した。外科の診察だったので、痩せたのは病気のせいではないようだ。そういえば、膝の調子が悪い、と言っていたっけ・・
結社誌で毎月無事は確かめていても、こうして会えるのは嬉しいこと。でも、病院で、とはねえ・・句会で元気な時に会えるのがいちばんなのに。明日は簡単な手術、という彼女の診察がすぐに来てしまったので短い会話で別れた。簡単でも手術とあっては私どころではないだろう、と。
普段はさほど親しくしていた訳ではないが、俳句の縁はありがたいもの。

マスクしてだんだん薄れ記憶力　　KUMI