天気 晴
テレビの関東の地方ニュースで河津桜の開花が話題となる頃が来た。今はあちこちに名所の出来た早咲きの桜、その発祥地(発見された原木のある地)河津へ行ったのが8年前のちょうど今頃。見ごろには少し早かったが、念願のお花見だった。季節限定の直通列車が多摩地域から出る、というので、日帰りで行くことにしたのだ。
東京よりは暖かいはずの伊豆半島の温泉地、なのにこの日は北風が冷たくて、体感的にはまだまだ花見気分ではなかった。日帰り温泉にゆっくり出来たのが何よりだった。
見ておきたかった桜はまだまだあって、行きたい、と思った時に行かねば生涯行けなくなる。
2006年に乳がんを手術してから、行きたい所へ行っておこう、という思いが強くなったのだ。高遠の桜もそうだった。これもJRの特急利用の日帰りツァーで、高遠城址へ行っただけ。桜が突然満開になり、天気も快晴の暑いくらいの気温に恵まれた。気温が高すぎて、よく見える筈の残雪の南アルプスが霞んでしまった。
帰りの特急は列車指定のツァーだから待つ間、時間が余って困った。夫と二人で駅前のカフェへ入っても会話の種はすぐ尽きる。夫は、本屋を見つけて文庫本を買って読んでいた。私は分冊の歳時記とメモ帳があればどこに居ても退屈しない。
そのほかにも、満開少し過ぎた三春の滝桜も行ったし、弘前と角館にも・・こちらはまだ咲いていなかった。桜は、あれもこれもと贅沢に見ようと思ったら際限がない。まだまだ見たかった桜はあるけれど、有名ではなくても色々な桜を見たので、まとめて良し、としよう。
今年もかた、桜に出逢えるとは思っても居なかったので、桜を見ることだけで喜ばねば。
花を待つもう逢へぬ人思ひつつ KUMI