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世界遺産・元興寺

2016-10-02 18:24:43 | 奈良
2016年9月30日、お参りしました。近鉄奈良駅の周辺の散策です。元興寺(がんごうじ)は真言律宗の寺院で、本尊は阿弥陀如来です。
奈良市中院町11
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パンフレットより『蘇我馬子が6世紀末に建立した法興寺(飛鳥寺)をその前身とします。平城遷都とともに移築された創建時の建造物は、もとは僧坊だった本堂と禅室を残すのみですが、そこには「行基葺」といわれる当時の技法で葺かれた、飛鳥から運ばれた日本最古の瓦が一部には使われています。また禅室は、中央の間を戸口とする奈良時代の僧坊の形式をとどめる貴重な遺構です。南都七大寺のひとつとして広大な寺院だった元興寺は、平安時代の中ごろから寺勢が衰え、浄土教が庶民に広まると極楽坊に中心が移ってきました。極楽坊は僧坊の一廓でしたが、浄土信仰に徹した高層、智光が画工に描かせた「智光に曼荼羅」が安置されていたからです。平安時代の末には極楽坊を改築して本堂と禅室に区分され、極楽坊の念仏講がさらに発展した鎌倉時代には、本堂は東向きに改修されました。中世から江戸期にかけて、庶民の信仰の場として時の権力とは離れたところで存続してきた元興寺には、庶民信仰の歴史を物語る貴重な民俗資料も数多く収蔵されています。』
北門









東門(重要文化財)
「鎌倉後期(1275~1332)建立、四脚門、切妻造、本瓦葺。」



極楽堂(国宝)
「鎌倉前期の寛元2年(1244)改築、桁行六間、梁間六間、一重、寄棟造、妻入、正面一間通り庇付、本瓦葺。この堂は元興寺東室南階大坊(僧坊)の一部であり、本邦浄土六祖の第一祖である智光法師が感得した浄土曼荼羅を本尊とし寄棟造に大改修された極楽坊本堂である。極楽堂、曼荼羅堂とも呼ばれ、智光の住防が前身という。古来浄土発祥の聖堂として名高く、内部柱に念仏講の寄進文がある。堂の外観は寛元2年改修時の姿であるが、内陣には奈良時代僧坊の身舎部を残し、西流れの屋根に見る行基葺古瓦は当時の前身飛鳥寺から移建の際に運ばれたものである。」



















境内

収蔵庫

講堂跡礎石



浮図田(ふとでん)
「2500余基の石塔、石仏類(総称して浮図)は、寺内及び周辺地域から集まったもので、新たに田圃の稲のごとく整備した。」



仏石足

禅室(国宝)
「鎌倉前期の寛元2年(1244)改築、桁行四間、梁間四間、一重、切妻造、本瓦葺。」



小子坊[極楽院旧庫裏](奈良県指定文化財)
「奈良時代の東室南階大坊には北側に梁間の狭い小子坊が附属していた。僧坊が中世書院化すると、小子坊は北の厨房となった。寛文3年(1663)現在の形に改修され台所と呼ばれ、極楽院庫裏として機能した。」















かえる石



カリンの木

















史跡元興寺塔址

元興寺西室



ネパールの伝統的飾窓
「この飾窓は、1970年開催の大阪万国博覧会でネパール館に使用されていました。ロータス(蓮)・バルメット(アーカンサス)・ガルーダ(神鳥)・ライオン(獅子)・ドラゴン(竜)などのデザインはインド文化圏の宗教的象徴です。日本・ネパール両国友好の証しとして、元興寺に寄贈されました。」



















極楽坊縁起絵巻、厨子入智光曼荼羅、阿弥陀如来像、聖徳太子像などの重要文化財など多数があります。


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