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志染の石室

2014-05-15 14:09:13 | 三木市
2014年5月15日
 志染小学校の西、窟屋大橋を渡って左の小道に入り、山の東裾を奥に進むとひっそりとした木立の中に、「志染の石室」と呼ばれる岩穴があります。
「播磨国風土記」美囊郡志深里(しじみのさと)条によると、今から約1,600年前、5世紀頃、第20代の安康天皇が亡くなったあと、皇位継承争いで雄略天皇派に殺された市辺押磐皇子(いちのべのおしわのみこ)の二人の王子が、この争いから逃れ、億計(オケ)王子と弘計(ヲケ)王子が隠れ住み、のちに弟の弘計王子が23代顕宗天皇に、兄の億計王子が24代仁賢天皇になられたと伝えられています。
 この志染の石室に隠れ住んだとされています(日本書紀では「縮見山石室」と表記)。その石室の故地であると伝承されています。 
三木市志染町窟屋
B点が「石室」です。その手前100mのところに「志染の石室」用の駐車場があります。



 高さ2.7m、幅14.5m、奥行7.2mの石室で、中は1年中湧き水をたたえています。湧き水は、天然記念物の「ひかり藻」の作用により、12月下旬から3月初旬には色を変えることがあるため「窟屋の金水」とも呼ばれています。





石室の祠

横に地蔵さん



十一面観音菩薩の社




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