2022年11月9日、お参りしました。
「室町時代の1396(応永3)年のことである。林崎に藤原太郎左近という人がいた。5月2日の夜、夢の中に毘沙門天が現れ、『私は長い間、海の中にいる。引き揚げてまつってくれれば、末代までいいことがある。』と告げた。仏像を引き揚げ、お堂を建てて安置したという。このお堂が宝蔵寺である。真言宗大覚寺派海門山、土地の人は毘沙門さんと呼ぶ。船上の護国寺密蔵院の末寺西蔵坊として創建されたという。境内に入るとすぐ右手に立派な石造十一面観音がある。本堂の前には、雌鹿の松、歌碑が立ち、マリア観音の十字架も保存されている。キリシタン大名高山右近が明石に転封され、右近の在任中、明石での洗礼は2千人を超えたという。昭和20年の空襲で本堂などは焼失した。本堂は1961(昭和36)年に再建されたが損傷がひどく、1993(平成5)年、新しく本堂が建設された。」
兵庫県明石市林2-1-12
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手水舎
十一面観音菩薩
庫
本堂
かくれキリシタンの遺跡