2012.5.10(木)曇
上林川中流域で採取した磁性のある岩石を紹介したが、これ等が上林川の岩石の主流では無い。主なものはやはり砂岩だろうと思う。
上林の米が美味しいというのは粘土質の土壌と山からの冷水とよく言われる。いろんな方々のお米を試食してみて、概して美味しいのだが結構味に差がある。もちろん農家による作り方の違いや乾燥の具合など様々な要素があるのだが、地質図を見ると粘土質の土壌が想定されるところの米が美味いことに気付く。これはわたしが試食した結果と高い確率で一致しているので驚く。
地質図というものがこういう見方もあるのかという例であるが、この地質図に現れている上林川の北に帯状に走る岩脈というのか地質が超丹波帯と呼ばれるものなのだろうか。ここから産出される斑れい岩、輝緑凝灰岩(最近はこのような呼び方はされなくなっているようだが)が磁鉄鉱を含む岩石として注目している。
老富町市茅野の河原。赤色チャートなどは見られない。
実は地名や神社など民俗学的な考察で、金属に関連ある地域というのは、老富周辺、畑口川流域、浅原(あずら)の三ヶ所と勝手に想像しているのだが、前者二ヶ所は上記の地質地帯に含まれており少しどきりとしている。
五泉町市志の河原。
浅原については地質はチャート層があるものの(天狗岩は珪石の鉱山である)粘板岩、泥岩などである。ただ、たたらに必要な火(炭)と風と水は豊富にあり、注目すべき地域と考える。
上林でも最も風のきついだろうところである。右からの尾根が突き出たところが浅原の入口で強い風を受けるところである。
上林の地で製鉄が行われていたとしたら、斑れい岩や輝緑凝灰岩、あるいは安山岩等の岩石からできた砂鉄を原料とするだろう。最も原始的な方法なら、これ等の岩石直接に製鉄することは不可能だろうが、細かく粉砕したならば海綿状鉄ぐらいはできるのではないかというのがわたしの思いである。
これは夢みたいな話で、学説では古代と言えども鉄の原料は朝鮮半島などから輸入していたというものらしい。夢でも良いから果たして製鉄が可能でであるか試してみたいと思うのである。
小滝先生は科学者らしく「砂鉄でやるのが順当」とおっしゃっていたが、留岡先生には「夢を追いかけることは大切なことです」と励まされた次第である。
新しいことが解ったときは再度発表することとし、一応この項は終わりとしたい。
【作業日誌 5/10】
草刈り(2-1)
芝刈り(3-1)
今日のじょん:ぽんぽこジャンプもかんちこちんにできるようになったが、日によって出来具合が違うというか、やる気に差があるというのかとにかく均一で無い。これが警察犬にも盲導犬にもなれないところなんだが、能力的なものはずいぶん向上しているようなので、ジャンプ台も少しハイレベルなものを作ってやろうかと思う。