晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雨読 古代日本海文化と邪馬台国 2/4

2013-02-05 | 雨読

2013.2.4(月)曇、雨

 176ページの本だが読むのに3ヶ月ほどかかった。中身が濃いのと違ってつまらないからだ。タイトルと目次のタイトルは誠に興味深いものだが中身は何ともつまらないものであった。
 「古代日本海文化と邪馬台国」下田勉著 日本図書刊行会発行1991年7月第一刷発行、定価1000円、古書
P1030842
 


 日本図書刊行会という会社は、アマチュアから原稿を募り、売れそうな内容のものは発行しそうでないものは自費出版をしてもらうというシステムの会社のようだ。その中間的な本もあり、本書は自費出版か中間的な出版のものだろう。タイトルにつられて買ってしまった。
 自費出版の書物はいくつか所持しているが、概して内容が怪しげである。だからこそ自費出版となるのだろうが、自費出版でも必ず優秀な内容のものはあるだろうと思っている、ただ今までに出合っていないだけである。 

 著者の下田勉氏は神戸史談会役員とあるだけでどのような履歴、どのような立場の方か解らない。本書が出版社から出版されたのは間違いないのだけれど、自費出版か否かは定かで無い。おそらく自費出版であろうと予測するのだが、それだけ内容的につまらないものだからである。
 氏は邪馬台国については畿内説なんだが、魏志倭人伝の邪馬台国に至る記述を九州北部から日本海、そして由良川、福知山と解いて説明されているのだが、その根拠なり背景が語られていないのである。これでは歴史の授業を教科書に沿って習っているようなもので、歴史の真実を追究しようという者にとっては何の意味も無い読みものである。その他歴史的な事象、民俗的な事象についても断定的な結論を述べるだけで過程が語られていないのである。
 しかし読んでいて、氏の研究、探究の深さは推測できる。計り知れない史料を読まれ、様々な地を訪れておられることだろう。結論よりそのことを書かれた方がよほど読者に訴えるものがあったのではないか。
 歴史家として郷土史家として優秀な方であったのだろうが、本にする、読者に訴えるという意識、才覚がなかったのだろう。

【作業日誌 2/4】
植木鉢台完成、機能的には充分だが、視覚的によろしくない。駄作。P1030816




脚の部分が視覚的にアンバランス。

 【今日のじょん】:一旦上がれるようになれば後は簡単、連日デッキで遊んでるがよく見ると半落ち(尻尾が半分下がっている)でまだ警戒心が残ってるみたい。P1030812 P1030813

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする