2014.6.20(金)晴
「お父さん、今回の穴虫はどう決着つけるん?」
「う~ん」
帰りの電車の中で同行してくれた娘に聞かれて、困ってしまった。
香芝市穴虫は穴虫探求の原点である。昨年8月、「大和の原像」(小川光三著)を読んでその中に穴虫のことが書かれているのに大変興味を持った。太陽の沈む大穴に至る道、という説は大胆かつ新鮮であった。(2013.8.11参照)
穴虫がここ一ヶ所だったらこの説は認められることだったろう。あちらこちらに穴虫地名が見つかり、実地訪問したり地形図で調べていくとこの説が間尺に合わないことが分かってきた。この説が成り立つためには穴虫は東に向いて開けている必要があるし、その東に落日を見る事の出来る重要な施設や集落がなければならないが、多くの穴虫がそんなこととは無関係に存在している。
しかし香芝市の穴虫は穴虫探求の原点でもあるし、古代の重要な街道でもあり、なにより二上山を越え河内にいたる地域が古代の重要な墳墓であり、二上山が古墳石棺の最大の産地であることを考慮すれば、穴虫の元祖、大元であるとも思えるのだ。
穴虫地名に関して多くの予備知識や調査のポイントも分かってきた。ある意味で満を持しての訪問となり、今回の訪問で穴虫の謎がすべて氷塊するのではないかと興奮のあまりあまり眠れなかった。
今回もあやバス、JR、近鉄線とすべて公共交通機関を使っての旅である。本は読めるしビールは飲めるしいやはや最高だ。車がなければ生きていけないなどと考えている方も少し見直したら、新しい世界が拡がるかも、、。
写真は山家駅、普通園部行、家を7:40に出たら、京都駅に9:38に着く。
2014年6月20日
二上山駅出発11:25 R165バイパス徒歩
穴虫交差点着12:00 昼食
穴虫交差点発12:20 県道703号線徒歩
屯鶴峯入口着12:35
屯鶴峯発 13:00 R165徒歩
大坂山口神社参道着13:30 休憩
大坂山口神社着 13:45
近鉄二上駅着 14:00
香芝市二上博物館着 14:15
晴天の暑い日の行動で、レンタサイクルが欲しかったがこの付近には無く、徒歩で行動した。気候のいい季節なら適度なコースである。つづく
屯鶴峯、二上山へは道標もしっかりしている。二上駅前で。
【今日のじょん】鹿ネットを張って数日、確かに鹿の侵入は無くなった。しかし隣家との間の林道にはしっかりとした獣道が出来ていて、新しい足跡も見られる。この位置からは無防備なのでいかんともしがたい。
じょんの右手のところ、そしてそのまま真っ直ぐあがった斜面は、鹿ハイウエイとなっている。