2014.9.28(日)快晴 穴虫考(118)は2014.9.21
山田清吉さんへの手紙(1)
山田清吉氏に藁葬について聞きたい旨を渡辺淳先生から紹介していただいたが、
耳がご不自由で電話ではうまく伝わらなかった。渡辺先生のすすめで手紙を書くこ
とにし、藁葬の様子や火葬場には穴があったかどうか、遺骨を埋めた田んぼの名称など
の質問を書いて13日に郵送した。
突然に見ず知らずの者から火葬の質問など受け取って、随分困っておられるだろうな、
回答がなくても仕方が無いなと思っていたところ、25日驚くほど丁寧な回答が届いた。
この間、渡辺先生が来られた際に、「山田さんは根っからの百姓で、とにかく素朴と
いうか実直というか、、、」と話されていた。
そしてその通りの返事が届いた。結論から言うと、山田さん自身が藁葬を体験して
おられるということでなく、春江町の友人が実際に経験しておられるということで、
その友人をわざわざ訪ねてくださった様である。ちょうど農繁期のまっただ中で、
11月に再会して詳しく聞き取りしたいということだった。 丁寧なお手紙と貴重な資料
そして福井市にある二ヶ所の穴虫(杉谷町、羽坂町)について地図や郷土史などの資料を
集めて送ってくださった。
これだけでも涙が出るほど嬉しいご厚意なんだが、実はもっと素晴らしいことが書かれていた。
実はこの間に渡辺先生から山田さんの詩集を3冊お借りしていた。その中に「擬葬の詩集
詩集 藁小屋」というのがあって、自分自身が火葬される詩を書いておられる。
風
己(うら)が死んだのです
来年春の彼岸のお中日
したがって来月三日
この藁小屋にてお葬式
お寺さんは呼びません
手前が阿弥陀経をあげます
会葬者はあなただけです
棺桶はいびつだがいいのが出来た
三昧の火の壺には
藁と木炭三俵敷いてあります
彼岸の中日にその上に棺桶を置く
手前が入る
じゃあね
あなたが火をつける
枯葉から藁へ炭へ燃えて燃えて
骨もみんなきれいに灰になります
一風くれば跡片もなし
【作業日誌 9/27】草刈り続き
【今日のじょん】アニマルキャッチャーには一向にかからない。
遂に竹輪がカビだらけになってしまった。それでも侵入しなければ
いいかって思っていたら、じょんがクンクンやっている。
気がつけば芝生広場に例の糞が、、、、。
クソー(しゃれではない)新しいソーセージで捕まえよう。