2016.11.16(水)晴れ
昨日からじょんのび社員旅行で久美浜へ社員旅行に行く。今年3月に日帰りで蟹食いに行ったところが気に入って一泊二日となったということだ。今回の目標はもちろん蟹が一番だが、先般開通した京都縦貫道延伸部分を走ること、従前から気になっていた郷村断層を見ること、古くからある浅茂川温泉に行くことなどである。京都縦貫道は丹後大宮ICまで延伸され、10分ぐらいは短縮されただろうか。我々閑人にとっては時間短縮より、延伸部分が無料であることの方が嬉しい。我が家から久美浜まで直で行ったら1時間で行けそうである、かつてはとんでもなく遠いところというイメージがきつかったが今では気軽に出かけられるところである。
まず、郷村断層に向かうべく府道17号線に入るつもりが、663号線に入ってしまい、ままよとばかり進んでいく。ずいぶん遠回りして小池の断層に向かう。北丹後地震は1927年(昭和2年)3月7日午後6時27分にこの地方を襲った大地震(M7.3)で生野内、小池、樋口の3地区に郷村断層が国の天然記念物として保存、展示されている。今回は府道脇の小池、樋口地区の断層を見に行くこととした。
郷村小学校跡のグランドに車を置き、現場を見に行く。水平に2.60m、垂直に0.60m転位したとされ、その様子が石柱で現されている。直線であった道路が、東に2m半もずれ、アスファルト舗装された今もその様子がうかがえる。ただわたしが知りたいのは、それ以外の断層部分がどうなっているかということである。断層が走っていると思われる南北に目をやるが、田んぼも土手も何の違和感もない。大地震から89年、耕地や宅地に何かが残るものではないようだ。
となると、現在断層尾根や断層谷、断層崖などと地形的にはっきりわかるものは相当大きな地震だったのだろうか。それとも長年の風化、浸食でそうのような地形的な現象が現れるのだろうか。
続いて樋口の断層を見に行く。ここは府道からすぐのところで、駐車場も用意されている。案内板によるとここの断層は、花崗岩を切断しており、垂直にずれている。(水平2.75m、垂直0.6m)しかしその硬い岩盤でさえ風化のためになだらかな斜面となっている。花崗岩は風化しやすいといわれているが、建物の中に保存されていながらここまで風化するとは驚きである。崩れた砂の部分を取り除けば垂直面が出てくるのかもしれない。
このあたりに断層が走っているはずなのだが、、、(右)
後からわかったことなのだが、この樋口地区の東、仲禅寺地区に「引地、引地谷」があり、現在研究中の引地地名について参考になった。(詳細は後日「引地のこと」で紹介)仲禅寺地区は間違って走った府道663号線にもかかっており、偶然とはいえ幸運だった。
【今日のじょん】丹後は寒いよ~てんで服の上にダウンも着てるのだ。