2016.11.18(金)晴れ
旅行二日目(16日)は絶好のよい天気だった。朝の散歩の続き、蛭児神社から東に路地を歩いて行く。ちょうど道が曲がるところに石段と山門が見える。海隣寺という禅宗のお寺だ。盃状穴はないものかと眺めて回る。古い石材が残っているのだがありそうにない。見ると左手奥にもお寺がある。こちらも禅寺で、宝泉寺という。妙心寺派と南禅寺派の違いとはいえ同じ臨済宗だ、こう隣同士じゃ檀家はどうなっているんだろうと余計な心配をしたりする。
宝泉寺にも盃状穴は無かった。諦めて帰りながら海隣寺の石段を見ると最下段のみに砂が乗っているのが目についた。まさかとは思ったが、一応指で払ってみる。するとだ、どこまでも掘れてゆく、細長い石を拾ってきて掘ってみると大きな盃状穴が現れた。直径は6cmぐらいだろうか、何も持ち物が無いので大きさを比べるものが無い。その右にも砂が乗っており、払ってみると小さな盃状穴が2個現れた。道行く人が何事かと横目で見ながら歩いていく。盃状穴が見つかったのは嬉しいことなんだが、このあり方はどうも不自然である。たくさんの石材の中で最下段の右端の石材にのみ3個の盃状穴というのは変だ。腑に落ちないまま、ふと右手の石垣を見ると、その一番下の部分が飛び出しており、そこにこれまた大きな盃状穴が10個ばかし穿たれているのだ。この石垣をよく観察すると、角の部分は他の石垣と違って、どこかの石材を流用したような形跡があり、石が軟らかそうである。盃状穴が穿たれたのは石垣が組まれた後のことというのはその位置からよくわかる。これ以上の考察は「盃状穴」のコーナーで紹介することにしよう。
左に大きな盃状穴、その横に2個の小さな盃状穴(左)、石段の下端に大きな盃状穴がずらり(中)、海隣寺の石段と石垣の位置関係(右)
気をよくして、朝食会場に戻る。
帰りは道の駅SANKAIKANでお土産買って、ミルク工房そらでコーヒー飲んで、浅茂川温泉で入浴、食事をして帰る。いやはや中身の濃い社員旅行であった。
浅茂川温泉は展望風呂で日本海が見渡せる。
【今日のじょん】ミルク工房そらでは子牛や猫たちと遊べるのよね。