2017.1.3(火)曇り 寿命延ウォーク(6)は2016.12.30
手の振り方について、デューク更家氏は次のように言っている。「デュークズウォークでは手はあまり振りません。肘も曲げないし、手はグーも握りません。腕を後ろに引くだけ。」
手を勢いよく振ると脚を無理やり前へ出させることとなる。腕を体の中心線より前に出して歩いていると、体が自然と前屈みになる。腕を後ろに引くことで、自然に胸を張った状態をキープできる。などと理由が述べられているがどうも納得がいかないうえに、歩いてみてもしっくりこない。釈然としないまま以下のようにマニュアルを作成した。
(4)手のひらは握らない、拡げない、力の入らない自然の状態とする。腕は肘が体の前に出ないようにふる、時々肩に意識をし、力が入っていれば抜くようにする。
手のひらのことは問題ない、グーもパーも生理学的に緊張状態であり、歩くときはグーでもパーでもないリラックスした状態がベストだと考える。問題は腕を後ろに振ると言うことだ。マラソンをやってきた人はわかると思うのだけど、腕って前に振るよねえ。オリンピックの競歩の映像で注視すると、確かに後ろ重視のようだけれど、その理由はわからない。ウォーキングの番組で腕を後ろに振ると脚が大きく出るというような言い方をされていた。実際にやってみても、そうは感じない。
そんなとき、「病気の9割は歩くだけで治る!」という長尾先生の本を立ち読みする。そこにデューク先生の腕の振り方について書いてある部分を見つけた。この本を買ったのはまさにその数行のせいである。
デューク氏の腕の振り方について、「肘を後ろに引くの方がイメージしやすい、肘を後ろに引くと肩甲骨が動く、動かしたいのは実は腕ではなくて、肩甲骨なのだ」と言われている。肩甲骨まわりは、全身の中でも筋肉の多いところであり、その肩甲骨を使って歩くことは下半身だけでなく上半身も使って歩く「体幹ウォ-キング」につながるというものだ。一見理にかなった説であるが、なんとなく無理やりにとってつけたような気がしてならない。もっと人類の二足歩行にとって、絶対に必要な腕振りの理由がないものかと考えてきた。つづく
寿命延ウォーキングコース、こんな素晴らしいコースは無いぞ。