晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雨読 「図解・プレートテクトニクス入門」 1/12

2017-01-12 | 雨読

2017.1.12(木)曇り
「図解・プレートテクトニクス入門」 なぜ動くのか?原理から学ぶ地球のからくり
木村学・大木勇人著 講談社ブルーバックス 2013年9月 第1刷発行 古書

 
 ブルーバックス図解シリーズは科学のあらゆる分野について実に分かり易く書かれている。名のとおり数多くの図と写真が素人であるわたしたちを助けてくれる。そしてなりより安価で購入することが魅力だ。
 今日まで地震に関する書物を数多く読み、紹介してきたが実はその内容について理解できないところや納得いかないところが多々あった。専門家ならどうって事無い事柄でも素人にはまるで分からないことがあるのだ。特に「次の震度7はどこか!」ではプレートテクトニクスに対し否定する論が次々出てくる。自分なりにどちらが正しいのか判断しようにもプレートテクトニクスについての知識があまりにも少なく、判断できないもどかしさが本書を読む動機となった。 
 プレートテクトニクスとは実に新しい学説で1960年代の構築といえる。日本で広く認められるようになるのは1980年代以降ということなので、つい最近の説だと言ってよい。それだけに仮説も多く含まれるし、未だ不明な点も多くある。かつては正論であった部分が実は間違いだったということも多くある。学説とはそう言ったものだろうと思うし、それだから最も新しい説を知る必要があり、また、その変遷に常に注視する必要があるのだろう。地震に興味を持ち始めて、新聞紙上の関連記事を切り抜いているが実に多くの情報が掲載されていることに気付く。それらの情報は表面的なものだが、その真意というか根拠がよく理解できるようになるのだ。
 プレートについては理科の授業で習うだろうが、「ではプレートはなぜ動くのだろう?」といわれるとよくわからない。第一、「プレートの下はどろどろに溶けたマグマ」とか「マントルは液体」といった誤解があると思う。わたしもかつてはそういう風に思っていた。プレートの下は個体のマントルである。じゃあ個体のマントルの上の個体のプレートがどうして泳ぐように移動するのか?なんてことがわかりやすく書いてあるので、誰でも読んでみたくなるでしょう。 
 そして本書を読んでプレートテクトニクスを理解したら、「次の震度7はどこか?」の熱移送説の怪しさが次々とわかってきたのだが、、、。

【今日のじょん】おかーがピアノ弾き出したら、側に行って座っている。やっぱビクターかなあ?
 横から見るとなんか考えてるみたい。

コメント
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