晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雨読 「ヒトラーの娘たち」-1 1/27

2017-01-27 | 雨読

2017.1.27(金)曇り

 昨年から予約してようやく借りることができた本である。「アウシュビッツの図書係」を読んでいる時期に「丸刈りにされた女たち」「ヒトラーと物理学者たち」「平和を祈り続けた夜」そして本書が書評で紹介された。一種のブームなのかと思わせるが、実は現在の時代に警鐘を送るべく出版されているのではないかと思われる。

「ヒトラーの娘たち」ホロコーストに荷担したドイツ女性
ウェンディ・ロワー著 2016.7明石書店 初版
 府立図書館借本


 昨日今日のニュースはトランプ新大統領の大統領令で持ちきりなのだが、彼の姿にヒトラーが重なって見えるのはわたしだけではなさそうだ。平和を築き維持するのは大変な努力が必要だが、それを壊すのはいともたやすくなされるものかと驚く。わたしの青春の頃から「いつか来た道」と何度も聞かされたが、今まではそう実感がなかった。しかし今は大戦前の情況と何もかもが恐ろしいほど一致している、わたしの知らない「いつか来た道」が将にここにあるのかと戦慄している。本書の末尾に2016年7月に書かれた監訳者の武井彩佳さんの言葉がある、その極一部だが紹介しよう。「最近の日本に蔓延する閉塞感は、ナチズムをもたらした頃のドイツの社会の雰囲気に似ているのではないかと思うことがある。こうした時代には、世界をあえて白黒の構図で示し、大きな物語を掲げてくれる人に支持が集まる。しかし、人はそれを支持しながらも、これも気休めに過ぎないとうすうす感じている。今までにそういった物語を実現してくれた人はいなかったからである。このため自分の世界に逃げ場を求めるが、それでも希望を完全に捨てるほどには諦めきれず、既存の政党や社会通念を打ちこわし、すべてを超越する何か、それをもたらす誰かを待っている。同時に、社会全体に道徳規範を下げる卑近な理由が増えてゆく。そんな時、それまで高く見えていた敷居は、飛び越えられるほど低くなっている。」つづく

【今日のじょん】雪の中でかみさんのペットシートしつけは続けられた。寒いところで不自然な体勢をしていたためか、ついにぎっくり腰になってしまった。おとーが代行してしてるのだが、これがなかなかテクニカルである。まづお風呂にペットシート敷いてさせるのだが、何分やってもしそーにない。そのうちするんだろうけど、待ちきれない。

外に出てシート引くがそこでも難しい。ついに勝手におしっこさせて、すかさずシートをひく、うんPも同様。うんと褒めてやればそのうちできるようになるだろう。寒!

 




 




 

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