晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

寿命延ウォーク(8) 1/7

2017-01-07 | 健康

2017.1.7(土)晴れ

 ウォーキングに関する本や雑誌を見ても腕の振りは後ろに引くというのが圧倒的なのだが、その理由がどうも釈然としない。前述の体幹ウォーキング(身体全体を使って歩く)というのがどうやら正解のようなのだが、腕を後ろに引くことが上半身をも使うと言うことになるのか、どうもすっきりしない。ところで実際の歩きでは腕(肘)を後ろに引くという歩き方は意識しないとできない歩き方だ。街角に立って歩く人を観察すると、腕を後ろに引いて歩いている人はいない、それどころか腕を振ることさえしていない。それじゃあ腕を振る行為は不要なのかというと、ウォーキングの際腕を振らないと不安定この上ない。速く、楽に、リズミカルに歩くためにはやはり腕振りは必要なのだ。その秘密は人類の進化にあるのでは無いだろうか。二足歩行になったから上体がおろそかになったけれど、かつては四足歩行であったわけで、その時には歩行は完全に全身運動となっているのである。犬や馬が全速で走るときには頭から尻尾まで運動している。
 愛犬じょんに様々なことを学んだ。四足歩行の動物は背骨がアーチ型である、お尻が小さいなど二足歩行になった人間と違う点だ。

背骨がアーチ型なのは体勢を維持するため、重い内臓を保持するためなどだろう。
今度は四本の足をどうゆう風に使って歩くか観察してみた。全速力で走るときは両前足と両後ろ足を交互に蹴って走るが、普段の歩きは複雑である。よく目をこらしてみると、右前足、左後ろ足、左前足、右後ろ足という順番で足を運んでいる。四つの支点のうち三つは地面を踏んでいるという安定した歩き方なのである。

 どの順に手足を出すか観察する。
さて、人間はどうかと自分自身の自然な歩き方を観察して見る。するとごくわずかだが、右手が前に振られた後に左足が出て、左手が出た後に右足が出ているのである。これは四足歩行をしていたときの痕跡だと言ってもいいのでは無いか。そうすると全身を使って歩くという考え方の理由が成り立つ、腕の振りは進化の遺産なのでは無いだろうか。つづく


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする