晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

佐渡へ佐渡へと 8/28

2006-09-02 | 旅行記

 2006.8.28(月)曇り、雨   
 6:00 起床
 8:20 新潟ステイションホテル発 9:30 新潟港発  11:50 両津港着
15:00 佐和田 喜代勢着

 佐渡渡航の朝が来た。新潟は選挙の様子で朝から騒がしい。よそ者の私にはチラシも配らない。新潟港の真向かいに昨日行った博物館がある。思えば新潟市は自然との厳しい戦いの上に今日がある都市だと思う。信濃川、阿賀野川の両大河を抱え、日本海側は砂丘の浸食、天然ガス汲み上げによる地盤沈下、そして新潟地震等天災の少ない京都人には想像の出来ない戦いがあったのだろう。とりわけ水との戦いは永年に渡り、信濃川の分水(昨日通ってきた所)や阿賀野川の河口が江戸時代における人工のものとは恐れ入る。ただし
阿賀野川河口は人工の堀割が決壊してできたものではあり、本来の阿賀野川は信濃川に注いでいたということである。
 天然ガスの汲み上げというのも信じられないような話なのだが、各家庭に地下水汲み上げと地下水とガスを振り分け、ガスを貯蔵する装置があったそうである。そういえば私どもの時代の教科書には新潟の石油と天然ガスは必ず記載されていた。
 そんな思いをしているうちにドラの音が鳴り、出航の時となった。目の前に日本郵船の飛鳥Ⅱが停泊している。本日出航してナホトカに3泊4日のクルージングに出るとか、運賃は安いので16万円とか聞いている。自転車ともで往復7,000円あまりの私の旅とはあまりに格差を感じるのである。Img_0385_1
飛鳥Ⅱやたらでかい

Img_0383 信濃川河口 8月18日千曲川からつきあってきた、やっとお別れだ。

 朝が早かったので眠いのだが、船室は寒すぎて眠れない。寒くしておいて毛布100円とは許せない。帰路はシュラフを用意しよう。
 2時間あまりで両津港に到着、さてどうしようか。佐渡では9月3日にトライアスロンが行われる。スタート地点に宿を取っておけば誰か知り合いに会うかも知れない。安易な気持ちで佐和田に宿を予約する。
 R350は佐渡で唯一の国道だが、決して広くない。歩道もあったり無かったりで使えない。それに何よりも通行量がやたら多いのだ、特にダンプが。後ろから来た車は、対向車線に出て追い越してゆく、対向車がいれば追い越せないので自転車の後ろに連なることとなる。車は対向車が来るまでに追い抜きたいので加速して追い越してゆく。これが実に恐怖なのだ。これですっかり佐渡がいやになってしまった。佐渡中の道が同じような状況なのだ。
 宿は安いところを頼んだせいか古い建物であった。閉鎖された部屋にいたら憂鬱になってしまう。トライアスロンの会場やどこかいい宿がないか調べに行こうと思ったとたん雨が降ってきた。ほんとについてないぜ、ビールを飲んでふて寝してしまう。

 ★新潟ステイションホテル 新潟駅前 1泊3,990円 朝食420円
  無線LAN、ランドリー等すべて完備

走行 25Km 累計 1、239Km  費用8,573円

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佐渡を目指して(2) 8/27

2006-09-02 | 旅行記

 2006.8.27(日)曇り、晴れ   
 6:30 起床
 8:50 弥彦村のと屋発
15:30 新潟ステイションホテル着
 
 神社仏閣にはあまり興味ないのだが、ここへ来て素通りは出来まい。朝一番に弥彦神社にお参りし、旅の安全を祈る。杉木立の中の荘厳な神社で、最近よく目立つ手の洗い方とかお参りの仕方とか書いたパネルもなくシンプルで大変結構。本殿には例の鈴の着いた綱(鈴緒と言うそうだ)が無い、何か曰くがあるのだろうか。Img_0366
荘厳な本殿

 今日は相撲節会とかで相撲大会が行われるのだが時間的に見られないのは残念である。かつては本物の力士が奉納相撲をとったそうである。境内に妙なものがあった。2基しか残っていないという石油精製釜だそうだ。そういえば新潟って石油や天然ガスの産地って習ったよね、今じゃ教えないだろうけど。Img_0369

石油精製釜

御祭神は神武天皇に仕え、鎌倉幕府、上杉謙信、徳川幕府、明治天皇、昭和天皇と脈絡のある系譜が書いてある。何とも世渡り上手な御祭神と感心する。
 門前の饅頭屋でういろうと饅頭を買う。食事の付いてない宿なのに、昨晩7時には周りの店が開いていないのである、土曜の夜ってのにさみしい限りである。
 県道2号線は狭くて車も多いので、海沿いのR402を走る。周りは見渡す限りの砂地の畑で、牛蒡、ネギ、瓜類などの作物が育っている。水はスプリンクラーで供給できるとして、養分はどうするのだろう。Img_0376
こんな感じの畑が何キロも続く

 すぐに新潟に着いてしまった。しばらく町中を走るのかと思っていたら、新潟の西半分を海沿いにまわるサイクリングロードがあった。公園や水族館、プールなどが道中にあり市民の憩いの場となっている。Img_0379
市民に親しまれているサイクリングロード

 終点からすぐに佐渡汽船はあるのだが、時間に余裕があるので市歴史博物館に寄る。旧新潟市庁舎が本館で敷地内に旧新潟税関庁舎、旧第四銀行住吉町支店などレトロな建物がある。旧四銀のレストランに入ったが、おしゃれで高額、私の昼食には合わないので出てきてしまった。
Img_0380

旧四銀住吉町支店、一階はレストランImg_0382
新潟市歴史博物館

Img_0381 旧新潟税関庁舎

  佐渡汽船で明日の渡航の手続きをする、なんか海外にでも行くような気持ちでわくわくする。
 新潟ステイションホテルは新潟駅の前、無線LANがあるので必死に記事を書いている。
夕食は近所にへぎそばがあるので食する。小千谷より緑色が薄く、柔らかい感じである。きくと小千谷だけでなく、長岡、新潟に食する店があるそうだ。もう十日あまり毎日蕎麦を食べている。そろそろ通になれるかな。

 ★旅館のと屋 弥彦神社門前 
  素泊まりのみ 5,250円 バストイレ付き洋室
    近所に日帰り入浴、食堂有りお手軽 井戸水がおいしい
 
走行 51Km 累計 1,214Km  費用9,619円

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