2014.9.11(木)曇り
水上先生が直接寄贈されたものでなくても、「ブンナ」を世の母親たちに読んでもらいたいという思いを持っておられたことは間違いないし、寄贈された方も同じ思いであろう。誰もが手に取って見ることの出来る一階の書架に置いて欲しいというわたしの願いは館長に伝わったと思う。
「スペースのとこもありますので、ずっと置くことは出来ないかも知れませんが、没後十年の記念の年でもありますので、月々のイベントの一環として展示できるよう計ってみます。」とまあ、随分と嬉しい答えであった。我が町の図書館が四角四面のお役所でなかったことにも喜びを感じるが、ここ数日間の肩の重荷が降りたような気がしてすがすがしい気分で図書館を出た。
ところが深く考えると、「ブンナ」が目につくとろに展示されたとして、今のお母さん方に読まれるだろうか?読まれたとしてもその意図が理解されるだろうかという不安が残る。
凡庸に生きるとか、弱いものに優しく、食べるものに感謝するという仏教的な思考が果たして理解されるだろうかという不安である。
世は将に人に勝らんことのみについやし、飽食の世とて、ご飯一粒でも拾って食べろと叱られた私たちの時代とは違うのだ。
しかし水上先生は万人が「ブンナ」を読んでこどもたちに読み聞かせる事を望んでおられるわけではない。一人でも手にとって読まれて、その子に何かを与えられたらそれでいいと思っておられるのではないだろうか。
一滴文庫が「たった一人の少年に」開放されたのもそういう意味なのかも知れない。おわり
【作業日誌 9/11】
大根種蒔き、白菜苗植え付け
谷水水道補修
これ9日の写真だけど、畝の表皮は流れ、石ころだらけになっている。蒔いた種は流れて、溝のところで芽を出している。
【今日のじょん】
昨日はゲンタとナナちゃんが来じょんし、今日はモモ姉さんが来た。涼しくなって、天気も良くなってきたらドッグランどもお役に立ちそうだ。