財務省は31日、2010年度末の国の資産と負債の状況を示す貸借対照表を公表した。一般会計と特別会計の合計で、負債が資産を417.8兆円上回る「負債超過」となった。負債超過額が400兆円を突破したのは初めてで、09年度末から45.2兆円膨らんだ。財源不足を埋めるための大量の国債増発が響いた。
貸借対照表は企業会計に準じた方式で国の財政状況をまとめた。資産には、道路や河川など売却して現金化することを想定してない財産も含まれている。
特会(一般会計計上の国債整理基金特会を除くベース)は4兆円程度の資産超過だったが、09年度に比べて約14兆円目減りした。なかでも外貨準備を管理する外国為替資金特会は、比較可能な1999年度以降で初の負債超過に転落した。円高で外貨建ての資産に評価損が発生したためで、10年度末の負債超過額は7.7兆円だった。
国の負債超過額は07年度末までは200兆円台だったが、ここ数年で急増。リーマン・ショックへの対応や、民主党政権への政権交代で新規赤字国債の発行が大幅に増えていることが大きく影響している。
貸借対照表は企業会計に準じた方式で国の財政状況をまとめた。資産には、道路や河川など売却して現金化することを想定してない財産も含まれている。
特会(一般会計計上の国債整理基金特会を除くベース)は4兆円程度の資産超過だったが、09年度に比べて約14兆円目減りした。なかでも外貨準備を管理する外国為替資金特会は、比較可能な1999年度以降で初の負債超過に転落した。円高で外貨建ての資産に評価損が発生したためで、10年度末の負債超過額は7.7兆円だった。
国の負債超過額は07年度末までは200兆円台だったが、ここ数年で急増。リーマン・ショックへの対応や、民主党政権への政権交代で新規赤字国債の発行が大幅に増えていることが大きく影響している。