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ダル“クレージー”魔球 「簡単に打ち取れる」と日本では封印

2012年02月28日 07時25分34秒 | スポーツ
 打席のスコールは、思わず目を丸くした。レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)が25日(日本時間26日)、2度目のフリー打撃に登板。20歳の若手有望株に投じた、トータル15球目だ。

 視線から消え去るように、ボールが鋭く落ちる。当然のようにバットは空を切った。日本時代はほとんど封印していた必殺スプリット。スコールは「Crazy Action!(信じられない変化だ)」とあ然ぼう然だ。

 対戦した打者2人は、ともに一昨年のドラフト1巡目でレ軍に入団。全体15番目指名のスコールは、事前に球種を通達されながら12球のうち6球で空振りし、バットにかすりもしなかった。低めのスプリットを空振りした際は、慌てて捕手トレアルバにストライクかどうかを確認。その変化のすさまじさに「捕手も分からなかった。2人とも幻惑された」と苦笑いだ。結局計22球で、2人で外野に飛んだのは1球だけ。ドラフト全体49番目指名で23歳のオルトも「これほど球を動かす投手は初めて」と脱帽した。

 多彩な変化球を操るダルビッシュにとって、スプリットは近年控えていた球種だった。なぜか。直球と同様の軌道で急激に落ちるが「あまりにも簡単に打ち取れる球なので、面白くなくてやめた」からだ。日本球界で無敵となり、「モチベーションを保つのが難しかった。凄く勝負がしたかった」との思いから海を渡った。目指すは世界No・1の投手。だからこそクレージー・スプリットを本格解禁したのだ。

 5分間のマウンドではトータル22球。内外角への絶妙な制球にツーシーム、さらに「70マイル(約113キロ)に満たないスローカーブに凍り付いた」(スコール)と、豊富な攻め方も見せた。27日(同28日)はメジャーの打者と対戦予定だ。底なしの実力。まだまだ「クレージー」な驚きは続く。

 ◆ダルビッシュの球種 スライダーは球速の変化だけでなく、縦スラ、横スラと投げ分ける。カーブも球速は3段階、チェンジアップも2段階ある。スプリットもSFF(スプリット・フィンガード・ファストボール)と、球速を落としたフォークとの投げ分けが可能だ。細かく分類すれば15種類以上になる。
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「この原発は終わった」作業員は顔面蒼白

2012年02月28日 06時46分55秒 | ニュース
 「防護服姿の作業員はみな、顔面蒼白(そうはく)だった」。報告書は3月11日、福島第1原発の対策本部にいた作業員1人の緊迫感に満ちた証言を紹介した。

 証言によると、地震発生時、作業員は5、6号機近くの屋外にいた。向かった免震重要棟には700人が避難していた。

 「これとこれを教えろ!」。マイクで吉田昌郎所長の怒号が響く。夕方、「原子炉の水位が把握できない」「午後10時には燃料棒の露出が始まる」との報告が届いたが、所長は「了解」としか答えなかった。

 「あれは生(なま)蒸気です!」。午後7時すぎ、1もしくは2号機から連絡が入った。作業員は原子炉の蒸気をタービン建屋に送る配管が壊れたと考え、「この原発は終わった。東電は終わりだ」と思った。中央制御室の外側で放射線が検出され、東電社員らは「まさか爆発しないよな」と口にし始めた。

 「ベントしろ」「注水しろ」。東電本店からの指示に、所長は「何でもいいから液体を持ってきてくれ」と応じていた。重要棟1階では手動ベントに向け、東電社員や関連会社の人々がおよそ20人1隊で5列に並んだ。防護服に身を包み、全員が震えていた。「言葉にはできないほど怖がっていた」

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