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1度受ければ効果は数年…花粉症の「粘膜注射療法」体験談

2015年02月02日 08時21分54秒 | お役立ち情報
「(花粉症の)免疫療法はアレルギー体質の根治が期待できる治療法ですが、効果が出るまで何年もかかるのがネック。その点、この『粘膜注射療法』は、即効性があり、くしゃみなら翌日から激減します。鼻水、鼻づまりへの効果も1~2週間で感じられます。しかも1度治療を受ければ、効果は数年単位で続きます」

そう話すのは、アレジオ銀座クリニック院長・呉孟達先生。呉先生が開発した「粘膜注射療法」とは、炎症を起こしている鼻の粘膜に直接注射を打ち、アレルギー症状を大幅に改善するというもの。スギ花粉症だけでなく、アレルギー性鼻炎全般に有効な治療法とされている。

現在のところ、この治療を受けられるのは、アレジオ銀座クリニックのみだが、’07年に治療を始めて以来、多くの鼻炎に悩む患者が訪れてきた。粘膜注射は入院の必要はなく、日帰りでの施術が可能。当日は、30分かけて十分に部分注射を行ったあと、本番の注射となる。自由診療のため保険が効かず、治療費は約15万円。

重度のスギ花粉症患者という、フリーアナウンサーの石川まさよさんも、この治療を受けている1人。’11年に粘膜注射を受け、現在、免疫治療を継続中とのこと。彼女に、実際の注射体験談を語ってもらった。診察椅子に座って目をつぶっていると、呉先生から「ちょっと痛いからね」と声をかけられた石川さんだったが……。

「ちょっとどころじゃなく、私にとってはかなり痛かったです!!麻酔が効いているので、針が刺さる痛み自体はないのですが、エタノールが頭をぐるっと駆け巡って、脳に猛烈に染みる感覚というのでしょうか。玉ねぎを切ったとき、目に染みて痛むことがありますが、それに近い感覚かと思います」

呉先生によれば、基本的に注射による痛みは少なく、これまでに痛みで施術を中止した例はないという。ただし、体質的にアルコールに弱い人の場合、その影響で、注射を打った直後に頭や鼻のまわりが痛むことも。どうやら、石川さんもその1人だったようだ。

「私は粘膜の腫れがひどかったので、左右の鼻に2本ずつ注射しましたが、注射自体は10分もかからずに終了しました。施術後は、止血のため鼻に脱脂綿を詰めて、個室で待ちます。といっても、うっすら血がにじんだ程度ですが。15分後、念のため痛み止めをもらって、帰宅しました」

その後、数日で石川さんの症状は劇的に改善した。以前は鼻炎スプレーが手放せなかったというが、その後は薬なしでも、楽に鼻呼吸ができるようになった。

「注射後の3カ月間は、効果を安定させるため薬を飲んでいましたが、今は花粉症のシーズン以外、薬はまったく使っていません」

現在、注射して4年近くが経過。それでも、効き目はまだ十分に感じているそう。アルコールで花粉症がよくなるなんて、驚きです!
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「日本の人口を増やすには」 永瀬昭幸ナガセ社長 経営者編第7回(2月2日)

2015年02月02日 08時12分38秒 | 行政
<永瀬さんの主張>

●縮んでゆく国で明るい未来は描けない 「第3子に1000万円支給」が私の打開策

●日本の高校生、米中韓より悲観的

●長い目で見ると国庫にも貢献

 日本青少年研究所の調査によると、「自国の経済は持続的に発展するだろう」と考える高校生は、表の通り日本は29%。米国60%、中国87%、韓国70%と比べ、日本の未来を担う高校生は極めて悲観的です。私はこの原因は人口減少にあると考えています。


高校生アンケート調査 日本 米国 中国 韓国
自国の経済は持続的に発展するだろう 29.1% 60.7 87.6 70.8
自分は価値ある人間だと思う 39.7 79.6 86.8 86.8
私は努力すれば大抵のことはできる 44.4 89.2 88.8 83.7
私はダメな人間だと思うことがある 83.7   52.8 39.2 31.9
※「とてもそう思う」+「まあそう思う」の割合
(出典)日本青少年研究所「高校生の生活意識と留学に関する調査」(2012年)

 現在1億2700万人の日本の人口が、100年後には4200万人まで減少するとの推計があります。このペースで人口減少が進めば200年後は1400万人、300年後は480万人と限りなくゼロに向かって突き進みます。今思い切った手を打たねば子孫に対して負の遺産を残すどころか、国家消滅の危機です。

 人口が減る国は国際的な存在感も薄れます。「1人当たりの生産性を高め経済の質を高めることが現実的」との意見もありますが、経済の大きさが外交の武器にもなります。例えばTPP(環太平洋経済連携協定)のような交渉でも一定の経済規模があって初めてルール作りで発言力を持つのです。



 どうすれば人口増加社会を実現できるのでしょうか。私の提言は、育児資金前渡し金です。厳しい財政状況の中なので第3子以降の出生に限定してですが、1000万円を公費で支給します。これにより年間100万人程度の出生増が見込めるはずです。2013年の年間出生数は103万人でしたが、この制度開始数年後からは毎年約2倍の200万人となる。その年代が出産を迎える30年後まで施策を続ければ50年後に人口2億人も期待できます。かつて1920年(大正9年)に初めて出生数が200万人を突破してから、49年(昭和24年)の269万人をピークに、第2次ベビーブームまで50年以上にわたり200万人前後の出生が続いた水準に戻るのです。

 必要な予算は毎年最大10兆円。「日本再興国債」発行などの財源確保をする価値は十分あります。子供が成長すれば、平均寿命の延びもあり、生涯で約4億円の国内総生産(GDP)増に貢献します。国民負担率を50%とすると国家財政への貢献は約2億円。1000万円の支出が2億円を生むのですから投資効果は絶大です。


 移民受け入れの意見もありますが、これを議論しだすと異なる意見が多く受け入れの是非に終始して人口増議論に進みません。私の提言は出生数の増加に限った人口増加策に絞りました。私は教育産業に携わる以上、次世代に夢を持ってほしい。ただコミュニティーが小さくなる中で夢を語るのは難しい。人口増は将来を約束します。

 皆さんに問います。もしあなたが日本の指導的立場(たとえば総理大臣)にあるとすれば、人口増加のため、どのような政策を打ち出しますか。財源確保など課題は山積しています。ぜひ建設的な提言をお聞かせください。

 今でこそ日本は人口減少を食い止める政策に熱心ですが、1970年代までは出生を抑制する政策を打ち出していました。当時はローマクラブが「成長の限界」を提言するなど、人口増大がもたらす地球への負荷が意識され始めた時代でもありました。

 少子化政策が成功し過ぎ、人口減少に悩む現在の日本の姿は皮肉です。ただ、政策により人口が減ったのなら、政策により増やすこともできそうです。社会の変化など複雑な要因が絡み合いますが、今、取り組まないと間に合わない課題でしょう。

(編集企画センター部長 新貝晃一)

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