注目を浴びるプレミアムカード
ゴールドカードが注目を浴びはじめたのは、ちょうど1980年代後半から90年代にかけてのバブルの頃。金ピカの券面を見せて、見栄がはれるというので、老いも若きもゴールドカードを持ったものです。しかし、その発行枚数が増えすぎて、ゴールドカードのありがたみも薄れ、ブームは急速にしぼみ、つい最近まで、年会費無料の質実剛健カードの方が重宝されていました。
選ばれた人のスーパーゴールドカード
ところが、その流れもまた変わってきました。社会の二極化がすすみ、こだわりのあるものにはお金を使い、そうでないものへの出費は控える「消費の二極化」が顕著になってきたのです。
このような消費者心理は保有カードにも反映され、上質なサービス、贅沢な体験を提供してくれるプレミアムカードの存在感が増し始めたのです。プレミアムカードは、年会費が10万円を超えるものも少なくありませんが、選ばれた人だけが持てる本物のカードとして高い関心を集めています。
センチュリオンカードの発行
その頂点に君臨するのが、2002年、密かに日本で発行が始まったアメリカンエキスプレスのセンチュリオンカードでしょう。券面が黒いことから、通称ブラックカードとも言われています。ちなみに、欧米では富者の印は「金色」ではなく「黒色」。日本でも最もグレードの高いカードには黒い券面が使われています。
年会費35万円のお化けカード
さて、アメリカンエキスプレスには、グリーン(年会費1万2000円・税別)、ゴールド(年会費2万9000円・税別)、プラチナ(年会費13万円・税別)と、大きく3つのラインナップに分けられます。これまではプラチナカードが最高峰として憧れのカードでしたが、その上にセンチュリオンカードが登場したために、マニアはびっくりしました。しかも、その年会費が16万円(税別)と聞いて二度びっくりです。その後、年会費は引き上げられて現在は35万円(税別)と三度びっくり。どんな素晴らしい特典が用意されているのでしょうか。
私設秘書を持つようなもの
センチュリオンカードの特典は、まさに豪華そのものです。空港のVIPラウンジを使えるのはもちろん、最高1億円の海外・国内旅行傷害保険のほか、海外航空遅延保険、通貨盗難保険、海外レンタカー保険が付帯されているほか、旅行などのキャンセル時に補償されるキャンセル・プロテクションなどもついています。
ホテルでは常にVIP待遇を受けられ旅行を満喫できます。それに24時間年中無休の専用デスクに連絡をすれば、パーソナル・コンシェルジュが秘書のように、要望や相談に応じてくれます。たとえば、恋人に花束を贈ろうと思えば、国内外問わず、指定した日時にきちんと贈ってくれます。
高級旅館やホテルでは会員のために特別の部屋を毎日確保していますし、高級レストランでも1テーブルを毎日確保してくれています。そのほか都内にあるプライベートクラブの利用、映画館でのVIP鑑賞、美術館を貸し切ってのプライベート・ビューイング、プロ野球VIP観戦など、特別な人だけが味わえる体験が多数用意されています。
スイートルームにアップグレード
世界では数千人規模の会員と言われていますが、有名人でも多数保有しているようですし、実際には結構保有者はいるのではないでしょうか。
つい先日取材させていただいた方からはこんな声がうかがいました。「贅沢な特典だけでなく、得するサービスもいろいろあるのですよ」と。
その一つとして高級ホテルに宿泊する際に、スイートルームへアップグレードしてくれるサービスをあげていました。ツインルームで予約したのにスイートにしてくれたうえ、追加料金はかからなかったそうです。年に5回~6回も高級ホテルに泊まってスイートルームを提供してもらえば、それだけで35万円の元は取れるかもしれません。このほかにも、2泊すれば1泊が無料になる、といったサービスも期間限定で行っているようです。私のような旅行好きにはうれしい特典です。
ダイナースクラブの最高峰は「ダイナースクラブ プレミアムカード」
アメリカンエキスプレスと並ぶ高級ブランド、ダイナースクラブもダイナースクラブ プレミアムカード(年会費13万円・税別)というカードを発行しています。こちらもカードフェイスは黒色です。センチュリオンに負けず劣らずの贅沢なサービスや特典、さらにポイントのたまりやすさでも人気を集めています。
取得するための条件は?
それでは、これらの最高級ゴールドカードをもつにはどうすればいいのでしょうか。その条件としては、センチュリオンカードであれば「プラチナ・カード®」の保有、ダイナースクラブ プレミアムカードであれば「ダイナースクラブカード」の保有が前提となります。その会員の中から、上位カードに相応しい人が選ばれます。
とにかく利用者は、こういったカードラインナップの下位にあるカードを取得し、それから、とにかく毎日のようにクレジットヒストリーを磨くしかありません。飲食から宿泊までそのカードを使って実績を積み、支払いは絶対に遅延しないように注意しましょう。そして、たまには、無駄と分かっていても、カード会社の担当者に電話して上位カードがほしいとせがみましょう。相手も人間ですから、便宜を図ってくれるかもしれません(甘い期待)。
ちなみに最近取材したセンチュリオンカード保有者は、「カードの年間利用額は1000万円ぐらい」とおっしゃっていました。審査基準は個々のケースで異なるにしても、高いハードルには違いありません。あとは運を天にまかせて待つしかありません。条件があえば、あなたにも「インビテーション(お誘い)」の手紙が来るでしょう。
ゴールドカードが注目を浴びはじめたのは、ちょうど1980年代後半から90年代にかけてのバブルの頃。金ピカの券面を見せて、見栄がはれるというので、老いも若きもゴールドカードを持ったものです。しかし、その発行枚数が増えすぎて、ゴールドカードのありがたみも薄れ、ブームは急速にしぼみ、つい最近まで、年会費無料の質実剛健カードの方が重宝されていました。
選ばれた人のスーパーゴールドカード
ところが、その流れもまた変わってきました。社会の二極化がすすみ、こだわりのあるものにはお金を使い、そうでないものへの出費は控える「消費の二極化」が顕著になってきたのです。
このような消費者心理は保有カードにも反映され、上質なサービス、贅沢な体験を提供してくれるプレミアムカードの存在感が増し始めたのです。プレミアムカードは、年会費が10万円を超えるものも少なくありませんが、選ばれた人だけが持てる本物のカードとして高い関心を集めています。
センチュリオンカードの発行
その頂点に君臨するのが、2002年、密かに日本で発行が始まったアメリカンエキスプレスのセンチュリオンカードでしょう。券面が黒いことから、通称ブラックカードとも言われています。ちなみに、欧米では富者の印は「金色」ではなく「黒色」。日本でも最もグレードの高いカードには黒い券面が使われています。
年会費35万円のお化けカード
さて、アメリカンエキスプレスには、グリーン(年会費1万2000円・税別)、ゴールド(年会費2万9000円・税別)、プラチナ(年会費13万円・税別)と、大きく3つのラインナップに分けられます。これまではプラチナカードが最高峰として憧れのカードでしたが、その上にセンチュリオンカードが登場したために、マニアはびっくりしました。しかも、その年会費が16万円(税別)と聞いて二度びっくりです。その後、年会費は引き上げられて現在は35万円(税別)と三度びっくり。どんな素晴らしい特典が用意されているのでしょうか。
私設秘書を持つようなもの
センチュリオンカードの特典は、まさに豪華そのものです。空港のVIPラウンジを使えるのはもちろん、最高1億円の海外・国内旅行傷害保険のほか、海外航空遅延保険、通貨盗難保険、海外レンタカー保険が付帯されているほか、旅行などのキャンセル時に補償されるキャンセル・プロテクションなどもついています。
ホテルでは常にVIP待遇を受けられ旅行を満喫できます。それに24時間年中無休の専用デスクに連絡をすれば、パーソナル・コンシェルジュが秘書のように、要望や相談に応じてくれます。たとえば、恋人に花束を贈ろうと思えば、国内外問わず、指定した日時にきちんと贈ってくれます。
高級旅館やホテルでは会員のために特別の部屋を毎日確保していますし、高級レストランでも1テーブルを毎日確保してくれています。そのほか都内にあるプライベートクラブの利用、映画館でのVIP鑑賞、美術館を貸し切ってのプライベート・ビューイング、プロ野球VIP観戦など、特別な人だけが味わえる体験が多数用意されています。
スイートルームにアップグレード
世界では数千人規模の会員と言われていますが、有名人でも多数保有しているようですし、実際には結構保有者はいるのではないでしょうか。
つい先日取材させていただいた方からはこんな声がうかがいました。「贅沢な特典だけでなく、得するサービスもいろいろあるのですよ」と。
その一つとして高級ホテルに宿泊する際に、スイートルームへアップグレードしてくれるサービスをあげていました。ツインルームで予約したのにスイートにしてくれたうえ、追加料金はかからなかったそうです。年に5回~6回も高級ホテルに泊まってスイートルームを提供してもらえば、それだけで35万円の元は取れるかもしれません。このほかにも、2泊すれば1泊が無料になる、といったサービスも期間限定で行っているようです。私のような旅行好きにはうれしい特典です。
ダイナースクラブの最高峰は「ダイナースクラブ プレミアムカード」
アメリカンエキスプレスと並ぶ高級ブランド、ダイナースクラブもダイナースクラブ プレミアムカード(年会費13万円・税別)というカードを発行しています。こちらもカードフェイスは黒色です。センチュリオンに負けず劣らずの贅沢なサービスや特典、さらにポイントのたまりやすさでも人気を集めています。
取得するための条件は?
それでは、これらの最高級ゴールドカードをもつにはどうすればいいのでしょうか。その条件としては、センチュリオンカードであれば「プラチナ・カード®」の保有、ダイナースクラブ プレミアムカードであれば「ダイナースクラブカード」の保有が前提となります。その会員の中から、上位カードに相応しい人が選ばれます。
とにかく利用者は、こういったカードラインナップの下位にあるカードを取得し、それから、とにかく毎日のようにクレジットヒストリーを磨くしかありません。飲食から宿泊までそのカードを使って実績を積み、支払いは絶対に遅延しないように注意しましょう。そして、たまには、無駄と分かっていても、カード会社の担当者に電話して上位カードがほしいとせがみましょう。相手も人間ですから、便宜を図ってくれるかもしれません(甘い期待)。
ちなみに最近取材したセンチュリオンカード保有者は、「カードの年間利用額は1000万円ぐらい」とおっしゃっていました。審査基準は個々のケースで異なるにしても、高いハードルには違いありません。あとは運を天にまかせて待つしかありません。条件があえば、あなたにも「インビテーション(お誘い)」の手紙が来るでしょう。