12月27日(月)
現在休止となっている「箕面市教学の森青少年野外活動センター」が、来年の夏にリニューアルされます。リニューアルといえば期待されますが、これまで大阪府青少年活動財団に指定管理委託だったものを(株)アウトドア・リビングに指定管理委託になります。
箕面市の発表した報道資料とそこには書かれていない提案計画書の使用料の一覧と12月市議会で名手宏樹がおこなった反対討論をご紹介します。
提案計画書の利用料金
日本共産党の名手宏樹でございます。
第106号議案 令和3年度箕面市一般会計補正予算(第11号)に反対し、
神田議員ほか4名提出の修正案への賛成討論をおこないます。
本補正予算には、第97号議案で反対いたしました「教学の野森の指定管理」を進め、新稲の森との一体的活用を行うための債務負担行為の補正予算と繰越明許費の補正予算が含まれています。
教学の森野外活動センター設置目的は条例の第1条に「自然体験及び野外活動を通して、健全な青少年の育成その他の生涯学習の用に供するため」とあるとおり「野外活動と 青少年の健全育成」を目的とした施設です。
ところが今回、指定管理となる株式会社OUTDOOR・LIVINGの提案計画書の利用料金ではこれまで、例えばキャンプ1張りで子ども310円で、大人410円という金額だったものを、1サイト一晩当たり5,000円と現状の金額と比べ利用料の大きな引き上げの提案となっています。
現行の条例規則では障害者団体をはじめ「利用料金を減額し、又は免除することができる」とありますが、文教常任委員会で「これまで積極的に教学の森を愛し利用されてきた団体の活動についてどう保障されるのか」の答弁に、利用料について「補助制度などで大きく変動しないように支援を今後、協議をしていきたい」と明確な減免の答弁はされていません。また、「従来の団体には補助制度が検討される」としても一般の市民の利用は大幅に利用料が高くなってしまいます。
市民優先料金についても特になく、市内、市外で同じ料金で、申し込みの市民の優先についても、市内は6か月前から、市外は1・2か月前で今後、協議としています。市内利用で半年前から申し込めるのは大きなイベントに限られ、今でも約5割の利用が市外利用ですが、市内の市民利用はますます限定され、市民の施設ではなくなってしまいます。
さらに指定管理者事業者の提案計画書の中に「コワーキング」というものがあり「『キャンプしながら、仕事をする場所』として設置」としていますが、公共の施設を提供して民間企業への営利活動の提供の場となります。
提案計画書の中の「室内農園」についてもこれまでの研修や学習の場として活用していた公の施設を、事業者が行う作物栽培に提供するものです。
さらに、レストランでの「テーブルマナー講習会の実施」は「自然体験型の学習」という条例の趣旨とどう整合するのか「周りに箕面の豊かな自然があるから」では説明になりません。
本館には現在200名ぐらい収容できる集会室がありますが、リニューアル後はレストランになる予定です。「団体利用でのレストラン、カフェ、コワーキングスペース、グループワークについて今後、活用を検討」としていますが、その利用料は、レストランの借り上げなど相当、高くなるでしょう。これまで、数年間、集会室等を活用し音楽発表とキャンプイベントを実施されてきた団体にご意見をお聞きすると、「キャンプだけで10倍の利用料になることや施設がレストランなどになるなら、建物がきれいにリニューアルされても、もう私たちには利用できない」とおっしゃられました。
さらに教学の森野外活動センター費で、位置的には隣とはいえ、いったん山を下りて進入路も違う新稲の森で5万平方メートルのうちの6,000平方メートルを普通財産として、指定管理者に貸し付けるということになっています。この普通財産としての貸し付ける場が野外活動センター費となっていることについての説明では、「野外活動センターそのものではないけども、一体的に活用する」とし「野外活動センター費で予算計上されながら野外活動センター条例の範囲ではないと」と説明されています。法的には市有地、市が保有する土地で利用目的のない普通財産を、オートキャンプという利用目的をもった事業者に貸し付ける、 インフラ整備を行政財産としての野外活動センター費として計上するけれども野外活動センター条例の範囲ではないということでは説明がつかず、理解ができません。
条例の目的である「青少年の健全育成を推進する」としながらその育成に必要な集会室も研修室も工作室も資料室もレストランやカフェや室内農園になり、仮に市の主催事業で必要になる施設も整備されない提案を受け入れるということになってします。
利用料では、VIPキャンプ10人まで一泊3万3千円に象徴されるようにお金のある方々は、レジャー性の高い施設が利用される一方で、公の施設として安価な料金で子どもたちが家族で誰でも利用できるのか、高くて手が出なくて利用できないという子どもやご家庭も出てくるような制度設計になっています。
さらに、すでにのべたように新稲の森の整備が教学の森の野外活動センター費でインフラ整備行われるということも理解ができず、賛成はできません
コロナ感染症が広がり利用が制限され、続いて、2021年4月から施設を一時休所し、「民間事業者に市民ニーズにあった魅力的な施設にするために検討」されてきましたが、この施設は前指定管理者のもとでコロナ禍の前には目標の2万人を超える利用がありました。老朽化による施設の整備の要望も利用者から多数でていました。
2億円の整備費を箕面市が負担する一方で、利用料金を大幅に引き上げ、15年間で2億円を市に収めていただく、指定管理者事業者が、企業利益を上げるために市内外からの利用料収入を増やそうという営利企業的なサービスの拡充をおこなおうとする今回の提案はいったん白紙に戻して本来の教学の森野外活動センター条例の目的と施設整備やアンケートや市民要望に沿った内容にすべきと申し上げ、原案に反対し、修正案への賛成の討論といたします。
箕面市の報道資料
現在休止となっている「箕面市教学の森青少年野外活動センター」が、来年の夏にリニューアルされます。リニューアルといえば期待されますが、これまで大阪府青少年活動財団に指定管理委託だったものを(株)アウトドア・リビングに指定管理委託になります。
箕面市の発表した報道資料とそこには書かれていない提案計画書の使用料の一覧と12月市議会で名手宏樹がおこなった反対討論をご紹介します。
提案計画書の利用料金
日本共産党の名手宏樹でございます。
第106号議案 令和3年度箕面市一般会計補正予算(第11号)に反対し、
神田議員ほか4名提出の修正案への賛成討論をおこないます。
本補正予算には、第97号議案で反対いたしました「教学の野森の指定管理」を進め、新稲の森との一体的活用を行うための債務負担行為の補正予算と繰越明許費の補正予算が含まれています。
教学の森野外活動センター設置目的は条例の第1条に「自然体験及び野外活動を通して、健全な青少年の育成その他の生涯学習の用に供するため」とあるとおり「野外活動と 青少年の健全育成」を目的とした施設です。
ところが今回、指定管理となる株式会社OUTDOOR・LIVINGの提案計画書の利用料金ではこれまで、例えばキャンプ1張りで子ども310円で、大人410円という金額だったものを、1サイト一晩当たり5,000円と現状の金額と比べ利用料の大きな引き上げの提案となっています。
現行の条例規則では障害者団体をはじめ「利用料金を減額し、又は免除することができる」とありますが、文教常任委員会で「これまで積極的に教学の森を愛し利用されてきた団体の活動についてどう保障されるのか」の答弁に、利用料について「補助制度などで大きく変動しないように支援を今後、協議をしていきたい」と明確な減免の答弁はされていません。また、「従来の団体には補助制度が検討される」としても一般の市民の利用は大幅に利用料が高くなってしまいます。
市民優先料金についても特になく、市内、市外で同じ料金で、申し込みの市民の優先についても、市内は6か月前から、市外は1・2か月前で今後、協議としています。市内利用で半年前から申し込めるのは大きなイベントに限られ、今でも約5割の利用が市外利用ですが、市内の市民利用はますます限定され、市民の施設ではなくなってしまいます。
さらに指定管理者事業者の提案計画書の中に「コワーキング」というものがあり「『キャンプしながら、仕事をする場所』として設置」としていますが、公共の施設を提供して民間企業への営利活動の提供の場となります。
提案計画書の中の「室内農園」についてもこれまでの研修や学習の場として活用していた公の施設を、事業者が行う作物栽培に提供するものです。
さらに、レストランでの「テーブルマナー講習会の実施」は「自然体験型の学習」という条例の趣旨とどう整合するのか「周りに箕面の豊かな自然があるから」では説明になりません。
本館には現在200名ぐらい収容できる集会室がありますが、リニューアル後はレストランになる予定です。「団体利用でのレストラン、カフェ、コワーキングスペース、グループワークについて今後、活用を検討」としていますが、その利用料は、レストランの借り上げなど相当、高くなるでしょう。これまで、数年間、集会室等を活用し音楽発表とキャンプイベントを実施されてきた団体にご意見をお聞きすると、「キャンプだけで10倍の利用料になることや施設がレストランなどになるなら、建物がきれいにリニューアルされても、もう私たちには利用できない」とおっしゃられました。
さらに教学の森野外活動センター費で、位置的には隣とはいえ、いったん山を下りて進入路も違う新稲の森で5万平方メートルのうちの6,000平方メートルを普通財産として、指定管理者に貸し付けるということになっています。この普通財産としての貸し付ける場が野外活動センター費となっていることについての説明では、「野外活動センターそのものではないけども、一体的に活用する」とし「野外活動センター費で予算計上されながら野外活動センター条例の範囲ではないと」と説明されています。法的には市有地、市が保有する土地で利用目的のない普通財産を、オートキャンプという利用目的をもった事業者に貸し付ける、 インフラ整備を行政財産としての野外活動センター費として計上するけれども野外活動センター条例の範囲ではないということでは説明がつかず、理解ができません。
条例の目的である「青少年の健全育成を推進する」としながらその育成に必要な集会室も研修室も工作室も資料室もレストランやカフェや室内農園になり、仮に市の主催事業で必要になる施設も整備されない提案を受け入れるということになってします。
利用料では、VIPキャンプ10人まで一泊3万3千円に象徴されるようにお金のある方々は、レジャー性の高い施設が利用される一方で、公の施設として安価な料金で子どもたちが家族で誰でも利用できるのか、高くて手が出なくて利用できないという子どもやご家庭も出てくるような制度設計になっています。
さらに、すでにのべたように新稲の森の整備が教学の森の野外活動センター費でインフラ整備行われるということも理解ができず、賛成はできません
コロナ感染症が広がり利用が制限され、続いて、2021年4月から施設を一時休所し、「民間事業者に市民ニーズにあった魅力的な施設にするために検討」されてきましたが、この施設は前指定管理者のもとでコロナ禍の前には目標の2万人を超える利用がありました。老朽化による施設の整備の要望も利用者から多数でていました。
2億円の整備費を箕面市が負担する一方で、利用料金を大幅に引き上げ、15年間で2億円を市に収めていただく、指定管理者事業者が、企業利益を上げるために市内外からの利用料収入を増やそうという営利企業的なサービスの拡充をおこなおうとする今回の提案はいったん白紙に戻して本来の教学の森野外活動センター条例の目的と施設整備やアンケートや市民要望に沿った内容にすべきと申し上げ、原案に反対し、修正案への賛成の討論といたします。
箕面市の報道資料
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