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『今年の節分は2月2日』というニュースを見て少し驚いた。節分は2月3日というのは私のような古い人間には成人の日が1月15日、体育の日は10月10日と同じように染み付いているからである。
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そこで気になったのはなぜ急に1日早くなるのかである。まずは節分の決め方だが、二十四節気の一つである『立春』の1日前というところから来ている。確かに節分の次の日が立春は知っていたが、こういう決め方とはこの歳になるまで知らなかった。
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もっと言うと本来は季節が変わる前の日を全て節分と呼んでいたのだが、いつのまにか立春の前の日の節分だけが残ったのである。
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二十四節気とは一年を24に割り、四季のそれぞれを6つずつ、春のスタートは立春、雨水、啓蟄、春分、晴明、穀雨。夏は立夏から始まり、小満、芒種、夏至、小暑、大暑、秋が立秋、処暑、白露、秋分、寒露、霜降、冬が立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒と続く。ほぼ15日ごとだが、15×24=360日と少し足りないため、現在は黄道(太陽の通る道)を24に分け、太陽がこの点を通る時を二十四節気とする定気法が使われている。
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太陽年は365.2422日に対し、1年は365日のため、毎年約6時間遅くなり、閏年にはまだ少し早くなるという誤差の繰り返しの中で0.2422×4年=0.9688日がずれるため、1日ずらす。しかし、これでは1−0.9688=0.0312日≒ほぼ45分を補正しすぎることになる。
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つまり1年に45分ずつ早くなっていくことにより、黄道を通過する時間が積み重ねで1日ずれてしまうタイミングが1日早くするという説明を東京天文台はしている。(さらに詳しく言うと西暦で下2桁00の年は閏年にしないが、400で割り切れる年は閏年にすると言う補正もしている影響もある。)
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このため、立春が1日早くなるため、節分も早くなるのである。理論的に知ろうとすると難しいのだが、僅かな誤差の積み重ねが今回の補正に繋がった時答えれば『チコちゃん』も許してくれるだろう。