『鉄道シリーズ』その257。都営地下鉄のスタンプも今回の都営新宿線で最後となる。本八幡駅からスタート。本八幡駅は都営地下鉄で唯一の千葉県にある駅(市川市)となる。そればかりか、全国の公営鉄道の中で唯一の都道府県境を越えた駅なのである。
都営地下鉄新宿線は急増する江戸川区・江東区の交通整備のために作られたもので、篠崎〜本八幡が開通したのは1989年、この時点では千葉ニュータウンまで延伸する計画があり、都交通局と千葉県開発局長名で都が本八幡駅まで、千葉県が残りの区間を千葉県営鉄道として建設、直通運転の予定であった。
しかし、1973年にオイルショックが起き、千葉県側の工事は棚上げになる。さらに沿線の人口増加期待できないことから北千葉線の建設はならなかったという事情がある。
前置きは長くなったが都が建設した本八幡駅はJR、京成線も乗り入れており、交通の要所となっている。スタンプは『メディアパーク市川』という生涯学習センターである。
お隣の篠崎駅は江戸川区篠崎7丁目にある。駅から歩くと親水公園に沿って歩道があり、15分ほど歩くと江戸川河川敷が広がる。
ここにあるのが篠崎ポニーランド、ポニーが飼われていて小学生以下の子供は無料で乗馬を楽しむことができる。また、馬車もあり、こちらも乗ることが可能。江戸川を眺めながらのんびりすることができる施設であった。
スタンプの意匠は『篠崎ポニーランドと江戸川花火大会』である。花火大会の方は1976年始まった歴史のあるもの。今は江戸川東岸の市川市と西岸の江戸川区の共催となっていて8月第一土曜日に行われている。
瑞江駅は難読駅と言われる。正解は『みずえ』駅だが、『はたえ』『ばたえ』などと読む人が多い。
また、都営新宿線は本八幡駅は地下にあり、篠崎駅で地上に出ると次の瑞江駅も地上にある。しかし、この先も地上に出たり、地下に降りたりを繰り返して船堀駅からは地下駅となる。
スタンプのデザインは『一之江名主屋敷』をイメージしたもの。駅から700mほど北に行ったところにある。元は豊臣家の武士であった田島図書が徳川に敗れ、関東に下って一之江新田の開拓に取り組んだ。その子孫が現代まで屋敷を残したのである。(以下、次回)