各国料理というと中華料理、イタリアン、フレンチはよく外食の時に行く。さらに韓国料理、まあ焼肉メインだが、これも行く。しかし、これ以外の料理は『ぜひ行きたい』と思わない限り行くことが少ない。例外的に比較的足を運ぶのが、ドイツ料理とロシア料理、後者はスンガリーという好きな店があるからである。これ以外の国と言われると・・・。スペイン料理は以前に吉祥寺にあった『フクロウ』という店に機会があれば行ったが、コロナで閉店した後は行く店がない。
そんな時にあるお客様から『銀座エスペロ』をご紹介頂いた。調べてみると『エスペロ』の意味は『待っているよ』に期待感を込めた言葉、期待しているよ、願ってます。英語ならばI hope soと言ったニュアンスとなる。自分で行くのは初めてのため、コースを予約して訪問。
土曜日6時に店に入ると、すぐに席に案内されまずはビール。スペインのクルスカンポ(Cruzcampo)で乾杯、何とも軽いビールである。ミックスサラダ バレンシア風が運ばれてくる。
大きめの皿にレタスを引き、上にはパプリカ、セロリ、トマト、ゆで卵、酢漬けオニオン、ニンジン、オリーブが乗せられている。これに塩、バルサミコ、オリーブオイルを好みで掛けて食べる。特にトマトが美味い。
ワインは安めの白ワインを注文。エビ・カニ・白身魚の包み揚げが出される。揚げ餃子のような風貌、味は海の幸、薄い塩味である。
スパニッシュオムレツは定番。じゃがいも、ほうれん草などたくさんの野菜が入っている。ガーリック風味が美味しく、ワインによく合う。
マッシュルームのアヒージョ、添えられたパンと共にいただく。パンはブリオッシュのような硬めの仕上りだが、不思議にアヒージョのタレに浸すと急に柔らかくなる。このパンは美味い、ワインどんどん進む。
若鶏とポルチーニ茸のエスパニョルソースはボリュームたっぷり。フランス語で『スペイン風』という意味なのだが、ルイ13世の婚姻でスペインの料理人がブラウンソースにスペイン産トマトを加えて作り、絶賛されたことから考案者に敬意を込めてエスパニョルソースと呼ばれている。柔らかい鶏肉も美味いが、確かにソースをパンに付けて頂くと素晴らしかった。
メインのパエリアが登場。彩りは思っていたより茶色いが、大きな海老、ムール貝、アサリ、イカなどがたっぷり入っていて、おこげを作ることも意識し、混ぜて頂くと食感もいい。
普段の炊き込みご飯のようかパエリアとは一線を画す味だった。さらにアリオリソース(ニンニク入りのマヨネーズ)を加えると味が変わってさらに美味い。
デザートは相方がバスク風カスタードクリーム、私はシェリーとレーズンのアイスクリーム。最後にホットコーヒーを頂き、満腹となった。
他にも色々なメニューがあるので次回はアラカルトでいただくことにしたい。ご馳走さまでした。
銀座エスペロ
中央区銀座5ー6ー10 B1
05054568725