『鉄道シリーズ』その252。東海道本線、横須賀線、東京上野ライン、湘南新宿ラインにあって中央線にないもの、それはグリーン車併結編成である。
他の線区に比べてメインが東京〜高尾(53.1km)、東京〜青梅(56.0km)が短距離(ご参考、東京〜宇都宮109.5km、東京〜熱海104.6km)であるからなのかもしれないが、並行路線の京王が京王ライナー(新宿〜京王八王子37.1km)などが運転されるようになり、対抗上も運転することになった。
試験運転は10月13日にスタート、来年春まではグリーン料金不要となっている。従来は10両編成だったが、グリーン車(4、5号車)を併結したため、12両となった。
グリーン車は2階建の他の路線と同じ車両で定員が180人、終点では座席の向きを自動回転できるようになっていて、トイレも付属している。
これは無料期間のうちに乗らねばと日曜日東京駅で所用がある際に乗車を試みた。JR東日本のアプリで編成や混み具合がチェックできるのだが、運悪く3本続けて10両編成、さらに後ろから来る12両の車両はグリーン車満席と出ていて、やむなくお茶の水駅まで行って待つことにする。
ようやくお茶の水駅発8時12分発の電車が到着。2階席に向かうが、さすがにガラガラ。先頭の席に座り車窓を楽しむ。お茶の水の地下鉄丸の内線との交差も高いところから見ると風景が違う。
さらに神田駅でも京浜東北線と高さが違うので不思議な感覚である。
あっという間に東京駅に到着するが、中央線のホーム自体が高くなっていることもあり、並んだ東海道本線のホームがかなり低く感じた。
東京駅に到着すると降りる人は僅かだが、私のように試し乗りをしようと子供ばかりでなく、大人も列を作っていた。
帰りこそグリーン車に乗ろうとサイトを見ると次の12両編成は7本後、さすがに諦めて普通の快速電車に乗った。朝夕の通勤時に遠距離を乗る人には便利だが、私が利用するか(東京〜吉祥寺)と言われれば甚だ疑問。もちろん乗り心地はいいが。
因みに料金は50kmまで(東京〜八王子)がSuica利用で750円(その他は1010円)、100kmまで(東京〜大月、青梅)はSuica利用で1000円(その他は1260円)かかる。乗り心地を試したい方は春までに乗るに限るが、車両を確認するにはJR東日本のアプリが便利である。