神田には立ち食い蕎麦の店が多く残っている。コロナ禍で何軒かは閉店したがチェーン店を除いても元気なおばちゃんのいる『天亀そば』、夜飲みも有名な『酒処一久』、他にも『そば処双葉』、少し離れているが岩本町の『みのがさ』と中々個性的な店が揃う。
チェーンと言えば都内に6店舗ある『かめや』も東口と西口に2店舗ある。そのうち今日は『かめや神田東口店』にお邪魔した。
立ち食い蕎麦と言ってもこの店は椅子がある。店舗は『く』の字型のカウンターで券売機はなく、店の人に先払いする形である。(キャッシュ オン デリバリー)
今日は『冷やしたぬき』(420円)と『いなり寿司』(100円)をお願いする。店には若い女性とおじさんの2人体制、主におじさんがそばを作っている。先客は2人、少し早いからかあまり混んではいない。
さすが立ち食いだけに直ぐに蕎麦が完成。カウンターの上から供される。さらにいなり寿司の入った別皿も渡され、お金を支払う。蕎麦は広めの浅い皿に蕎麦、その上をワカメ、ほうれん草、ネギ、揚げ玉、温泉卵が賑わしている。揚げ玉はまさに天かす、天ぷらを揚げる際に取れる副産物、揚げたてでカリカリである。
まずはほうれん草を片づけ、次に温泉卵をそのまま一口で頂く。あまり卵を崩して蕎麦全体に絡ませるのは、私の趣味ではない。蕎麦はよく締められていて美味い。揚げ玉は少しツユでふやけたものとカリカリしている部分が混ざって食感がいい。
麺がやや少ない気はするが、そこは五目稲荷でカバー。甘い油揚げ、少し増量になった五目飯とサイドメニューとしてはちょうどいい。他の店に比べて温泉卵とワカメがトッピングされているところは神田ではメジャーなかめやならではである。
西口店に比べて天ぷらなべが離れている分夏は涼しい気がした。ご馳走さまでした。
かめや神田東口店
千代田区鍛冶町2ー7ー3
0332540285
千代田区鍛冶町2ー7ー3
0332540285