『久我山歳時記』(53)、11月17日までは日中の気温が22℃くらいあり、暖かかったのだが、週が変わると急に寒くなり、ランチはやっぱりうどんなどと思う気候になった。
二十四節気の『小雪』(しょうせつ、こゆきは女優さん)も11月22日である。秋から冬を感じさせる1週間は何となく地球が暑すぎた今年の気候を帳尻合わせするために慌てて時計を進めたように感じる。
小雪は雪が降り始める頃、ただ、まだ積もるほどではない時期を指すが、確かに北の高気圧が南に張り出して北海道ばかりでなく、東北や北陸にも初雪の便りが届き始めている。
七十二侯でも『虹蔵不見(にじかくれてみえず、〜11月26日)』『朔風払葉(きたかぜこのはをはらう、〜12月1日』『橘始黄(たちばなはじめてきばむ、〜12月6日)』となっている。
久我山付近を歩いていても久我山のシンボルであるユリノキの葉は陽の当たる方は黄色に色づき、下の方の葉は散り始めている。まだ、反対側は緑葉も残っているが、1日ごとに黄色くなってきてあっという間に全ての葉が散ってしまいそう。駐車場警備員が朝から落ち葉を掃いているが、次々に葉が落ち、キリがない。
欅並木ももう葉は色づき、次々に落ち葉となっている。スーパーの入口を少し開けたままにしているとすぐに落ち葉が侵入してきてしまう。
橘ではないが、我が家のお向かいさんにはレモンや柚子などの柑橘類の植木があるが、今年は豊作。レモンは昨年は6個くらいだったのに、今年は20個以上がレモンイエローになり、たわわに実っている。柚子も枝が折れそうなほどで夏の暑さの成せる技のようである。
他にも実りの秋はたくさんある。アケビの実は紫色に実り、中には殻が割れているのもある。
金柑の実も緑色から黄色くなる実が増えてきて、美しい。
柿畑の柿も葉が落ちてしまい、実だけが木にぶら下がっていて面白い。実を取る木のために皆丈が低く育ててある。
しかし、今年はまだまだ夏も残っている。アサガオ(日本古来の種類)も葉は枯れても花は咲いているし、ススキもまだ穂を出している。
それでも桜並木は徐々に葉が黄色くなり、日当たりの良いところから散り始めた。暑かった夏もようやく収束し、いよいよ寒くなってきた。ついに冬物のスーツの出番を通り越してコートは羽織る季節である。今年もカレンダー1枚、早いもんだ。