名古屋駅発が1004、少し早すぎるが朝飯も早かったため、ランチに無理やりすることになる。幸い先程の3人席には誰も来なかったため、ここで外を見ながら食べることにした。
私は東京駅発で弁当を買う場合には『シウマイ弁当』か『チキン弁当』を購入してしまう。もちろん『駅弁屋』以外にも売っている場所は知っている。
チキン弁当は1964年、つまり新幹線と共に当時の日本食堂が販売を始めた駅弁で当初は正方形の箱が二段重ねで紐で止めてあるタイプ。上の段にはスパイスで味付けされた鳥の唐揚げ4片とポテトチップ、下の段にはケチャップライスであり、特徴的なのが箸ではなくプラスチックのフォークがついていたこと。
今も日本食堂の流れを汲む日本ばし大増が製造、ただ、横長の長方形のランチボックスタイプ。フォークはいつのまにかお箸となったが、味付けは鳥唐揚げもライスもあまり変わっていない。他にコールスロー、スモークチーズが入っていてビールと共に頂く際にはスモークチーズがいいつまみになる。
チキンライスはベタつきはなく、上にはスクランブルエッグ、赤いのはドライトマトらしい。鳥の唐揚げも冷えてはいるが、ちゃんと皮付きで柔らかく、また独特のスパイスが大変美味い。昭和天皇、現在の上皇様のお気に入りだとか。
この弁当を名古屋から米原にかけての移りゆく風景を見ながら堪能する贅沢、今回はビール抜き(このあと法事があるため)だったが、ビールが有ればより盛り上がる駅弁である。ご馳走さまでした。
チキン弁当
東京駅の駅弁屋で購入・900円

東京駅の駅弁屋で購入・900円