
久留里城趾を歩き、再び駐車場に戻る。列車にはまだ時間が十分にあることからまずは亀山湖に向かう。久留里城から先は久留里街道(国道410号線)をひたすら走る。左右に曲がりながら走るが途中久留里線と並走する区間もある。

上総亀山駅に向かう道は左、亀山ダム(亀山湖)は右に曲がる。すぐ先には亀山温泉が湧くようで温泉旅館が散在、右に曲がると急に亀山ダムの上に出る。

その先のやすらぎ館というレストハウスに車を停めてダムを散策。小櫃川の上流にあり、1971年から10年の歳月をかけて完成した千葉県では最初の多目的ダム。ダム湖である亀山湖からは紅葉が楽しむことができる。


ダムの堤高は34.5m、ダム堤の長さは156.0mで主な目的は洪水への対策、水道水の確保、流水の正常な維持である。

亀山湖は真ん中に島があるような面白い形をしており笹川と小櫃川という2つの川の合流点に造られ、下流に水を流すためにダムが造られた。


近くに亀山・片倉ダム管理事務所があり、そこまで歩いてダムカードをもらいに行く。カードをもらう際にどちらからと聞かれ、東京と答えるとご苦労さまと言われた。


また、亀山ダムから久留里線上総亀山駅までは車で2分ほど。しかし、すぐそばにある亀山・藤林大橋というバス停には高速バスカピーナ号(千葉駅〜久留里駅〜安房鴨川駅)が1日9本も停車し、木更津での乗り換えなしに千葉駅に出ることができるのである。これではJR久留里線の先端部の利用が減り、廃止となったのはやむを得ないのかもしれない。

現地に行ってみて、久留里線先端部の廃止がなぜ行われるのか、一つ理由が分かった気がした。