天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画】「ウェディング・ハイ」@18作目

2022年03月17日 | 映画感想
「ウェディング・ハイ」

バカリズム氏のオリジナル脚本を大九明子監督が映画化。多分…自分バカリズムさんの脚本映像作品観るの初めてじゃないかな?
主演は篠原涼子さん、という事に一応なってはいますが「とある結婚式(披露宴)にまつわる人々の群像劇」といった感じでしょうか

あらすじ
石川彰人(中村倫也)と新田遥(関水渚)のカップルは、担当ウエディングプランナーの中越真帆(篠原涼子)に支えられ、結婚式当日を迎える。二人の上司によるスピーチをはじめ、余興VTRや乾杯の発声など、結婚式お決まりの演目に張り切る参列者たちの熱意が暴走し、式は思わぬ様相を呈し始める。新郎新婦から助けを求められた真帆は、披露宴スタッフと力を合わせて式を円滑に進行すべく奔走するが、式場に遥の元恋人・八代裕也(岩田剛典)が現れてしまう。(Yahoo!Movieから丸パク)

本作は場面場面でスポットの当たる「主人公」が入れ替わり、そのシーンの主人公が「心の声」という名のナレーションをして話を仕切っていくという手法と取っています。
とりあえず結婚式迄の打ち合わせシーンの大部分は新郎である彰人(中村倫也さん)の脳内台詞が場を引っ張っていくんですが…この新郎の考察が素晴らしかったな!感心したわー世の中の男性の殆どが彰人ぐらい女性心理を分かっていたら+対処出来ていれば、結婚式ギリギリでの破談の数はかなり減るだろうし、女性の「ウェディングブルー」という言葉は駆逐されるんじゃないだろうかと思わされましたね。それくらい…彰人の対応は女性にとってほぼ完璧✨でしたわ!
コレ、男性目線で観てると相当嫌味や皮肉満載の心の声なんですが(いかにもバカリさんっぽいw)、女性はそういうの一切気にしませんから!(キッパリ
女性は「とりあえず私の希望を察しろ。そして肯定しろ追従しろ」です。そして男の本音がどうであろうが女性がそれを察する事はない、察しようとする気すらないのです。
特に結婚式・披露宴に関してその傾向が強いと思います…そして、ココで我を張りまくる(強引に希望を通す)女性は結婚後ほぼ恐妻家が決定しますw

で、結婚式の当日に到るまでのエピソードが結構長いんですな。もしかしたらココで一瞬ダレる人もいるかもしれない。
だけどこの「前振りシーン」が後のオチに物凄く緻密に絡んでくるので、基本どんな瞬間も見落とせないというトリッキーな作りになっていました。
個人的に披露宴の引出物を選ぶ為に訪れたブライダルフェアの一幕でほんの一瞬会話に出て来たあのネタがまさかの大オチの伏線だったのか!と…いやはや笑いましたわ^^

披露宴での余興のアレコレ…は、まあ割と読める展開だった。新郎新婦紹介ムービーの謎のこだわり(何故ロシア語字幕!しかもタイムリーだなヲイw)や主賓挨拶~乾杯の挨拶等のサイドストーリーが若干冗長な感はありましたけど、多分このシーンを観ながら観客の殆どは「で?いつ岩ちゃん出て来るんだ?それとムカイリ君は?」って思ってるw
この「ムダに引っ張る感じ」+「物語前半のネタ振りの回収」のコントラストが絶妙でしたわ。正直…この手の「小学2年かよ!」的お下劣ネタはお行儀のよろしい方には拒絶反応が激しいだろうと思われますが、そこを「くっだらねぇ!w」と大らかに笑い飛ばせる御仁なら充分楽しめる展開だっただろうと思います。

それから篠原涼子さんの独り語りシーンで自分の結婚披露宴の際に担当してくれた憧れのウェディング・プランナーさんを追い掛けてこの業界に入ったモノの、いざそのウェディング・プランナーさんが自分の上司になったらクソな性格で大嫌いになった!ってサラッと語ってて笑ったワ。コレ現実にあるあるパターンよなぁ!って。
こういう小ネタのセンスがバカリさんっぽい視点だよなぁと。
それにしても…流石にこの大オチは…岩ちゃんとムカイリ君の扱いが酷過ぎちゃう?バカリさんイケメンに恨みでもあるんでしょうか…と言うか、この手のネタを絶対にやらないであろうイケメンに敢えてやらせるからこそ世の非モテ男性諸氏の溜飲も下がる、という事なんでしょうか(苦笑)

ん、まあ…お陰で岩ちゃんの「美尻・美ボディ」をガッツリ堪能出来た、という訳でw、女子への配慮もそつなくこなして頂いてあざーっす!^^
コメント
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