天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画】「THE BATMAN ーザ・バットマンー」@17作目

2022年03月16日 | 映画感想
「THE BATMAN ーザ・バットマンー」

最初予告編観た時「え?誰がブルース・ウェインなん?…もしかしてこの線の細そうな若者?え、マジで!?」って思った。
個人的にノーラン版のクリスチャン・ベールのイメージが強くて(物凄くハマってたし!)予告編で登場した青年のオドオドした目付きに若干違和感を持ったのね。
て言うか、そもそもまたこのシリーズリブートしたんすね。そんな事すら知らんかったわ^^;

あらすじ
両親を殺害されたブルース・ウェイン(ロバート・パティンソン)は探偵となり、夜は黒いマスク姿でゴッサム・シティの犯罪者を懲らしめていた。しかし、権力者を標的にした連続殺人事件の犯人として名乗り出たリドラーが、警察やブルースを挑発。そして、政府の陰謀やブルースに関する過去の悪事などが暴かれていく。(Yahoo!Movieから丸パク)

先ずね、上映時間が176分。ほぼ3時間な。3時間って長いと誰も思わないの?自分だけかトイレの心配してヤキモキすんのって!!(切実)
まあいいわ…なんやかんや本作確かに上映時間長い事は長いんだけどちゃんとダレないような脚本になってたし!そこは評価するわ。
でももう1つ本作に難癖付けたいわよ…上映時間の多分9割が夜シーン。画面が暗いのよ暗過ぎるのよ!自分それでなくてもかすみ目と老眼+鳥目なのにっ!(滝汗)
真っ暗闇で銃声と銃の火花だけがバチバチ光ってる格闘シーンとか、これ既に格闘シーンじゃないっすよね?「雰囲気だけお楽しみ下さい」レベルよねっ!!

…と、いきなりの難癖付け放題で申し訳ないのですが💦
本作は今までのバットマンシリーズとはかなり趣向が変わったな、という印象で。何と言うのか…今までよりもよりリアリティにこだわった作り、と言うのかな?既存のバットマンシリーズの方がエンタメ性が高く荒唐無稽だけど派手な絵でいかにも「アメコミ」だなーというのが体現できる感じだった。本作はもっとグッと現実路線と言うのか、ド派手な絵作りよりも「サスペンス」部分、それからブルース・ウェインの若返りを図った為か?「苦悩する主人公キャラ」という若武者らしさにこだわっていたように思います。
それが悪いという訳ではないです。こういう新しいアプローチのバットマンシリーズの方がより人間性が感じられていい、リアリティがあっていい、と思う人も多いと思いますし、その一方で逆に「アメコミの映画化なんだからむしろ荒唐無稽にやらかしまくってくれてる位で丁度いい」という「エンタメ性」に軸足を置いて楽しみにしている層も一定数居ると思うんですね。そして自分は間違いなく後者のタイプなんですね(苦笑)

事件の真相や「ネズミ」探し、過去の父親の事等のサスペンス部分は確かになかなか見せ方が上手くて吸引力があります。だけど…根本的にバットマンが強くない(ボソ
なんかーこのバットマン、全然強くないですよね?アクションシーンも凄く地味だし正直大して戦ってないよねぇ。そこが自分は不満だったかも!
とりあえずバットモービルはカッコ良かったしカーチェイスシーンは良かった。でももっと馬鹿馬鹿しい「バットマングッズ」繰り出してくれよーう^^;
…って、ホラねー。だから「アメコミだからやっちまえ!」系の考え方の自分みたいなタイプって、直ぐそーいう派手なの欲しがっちゃうからさー(苦笑)

あと、キャットウーマンな。可愛いなw
あーそうだ、「画面暗過ぎて何やってんだか分かんねーんだよ💢」と先程吠えましたが、あのバットマン呼び出し塔(←て言うの?)でバットマンとキャットウーマンが逆光シルエットみたいになってる絵ヅラがあったんだけどアレはすんごいカッコイイシーンだったな!キャットウーマンのスタイルが良過ぎてホレボレしたわ!
ところで本シリーズ3部作の予定だと何処かで聞き齧ったんですが…キャットウーマンはの出番はコレっきり、という事なんでしょうか?次回作にも出て欲しいなー^^;

そして自分的に一番本作でしっくり来なかったのは…リドラーかなぁーーー!
あのキャラが「いかにもサイコパスっぽくていい」と言う人も多いと思いますが、自分は「いやコレぢゃないんだよーーーう!」感がハンパなかったです。
そもそもあんな大それた事件次々と起こしていった割にとっ捕まり方が雑過ぎません!?百歩譲って「むしろココはわざと警察に捕まる為だから!今後の展開見れば納得だから!」って事なのかもしれないですよ。それにしたってアメコミのヴィランとしての「華」がなさ過ぎると思うんですけどっ!!
なんか最後の方でいかにも「次回作でいよいよジョーカー登場しますからっ♪まあ慌てなさんなって😊」みたいな雰囲気出してたけどさー、いやそーじゃなくて本作は本作でもっとワクドキ出来る要素繰り出して欲しかったわよー(薄涙)

んー。珍しく文句垂れまくったなぁ。いやでも次回作も観るけどね。観ない訳ないじゃん本作が盛大な序章だったのだ、って次回作で納得させてくれるんでしょ!?
コメント (2)
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名古屋ウィメンズマラソン2022・観戦記

2022年03月13日 | ライブ・イベント・映画
過去の観戦記はコチラから→2021年 2019年 2018年 2017年 2016年 2015年 2014年

さて、昨年は超人数制限での大会でしたが、今年は完全に元通り…とまではいかないけれど(海外からの一般参加は難しいもんね)、ちょこっと参加者が戻ってきたような…なかなか賑わしい大会になったんじゃないかと思います…という訳で、今年もいつも一緒にスキー行ってるA嬢と一緒に名古屋ウィメンズマラソンの応援に馳せ参じました!
今年は毎年粘着応援してるY嬢(飲み友&趣味友)、それから学生時代の友人T嬢(美魔女)、それから同じく学生時代の友人M嬢(中学時代の部活仲間)の3人がエントリーしているとの事なので、とりあえず3人には前日にLINEして何キロ地点で応戦する予定でいるか、どんな服装で行くか等を教え合って「もしコッチが見つけられなくてソッチで先に見つけられたら手振ってくれー!」とお願いしておきました。



さて、今年もMAPにマーク入れておきました。
昨年はコロナ感染拡大云々が厳しかったので1ヶ所だけの応援でしたが、今年はもう少し応援場所を足そう…という訳で、例年応援スタートさせる7~8km地点(画像右下辺り)の妙音通歩道橋近くでA嬢と待ち合わせする事にしました。
そうそう、今回久し振りに「くま会」メンバーのS氏も応援に来るという連絡があったので、S氏とも同じ場所で待ち合わせ。



前日にA嬢と「毎年何時頃待ち合わせしてたっけ?」「んー。10時頃だったかなぁ?」「だよね!じゃあ10時妙音通歩道橋近くで!」ってLINEしてて(S氏にも)
当日ちょっと出遅れて(宅配便が来たので)9時50分位に待ち合わせ場所に到着すると…あれ?もう一般ランナーさん来てる???
そして「応援navi(マラソン応援用アプリ・ランナーのゼッケンにGPSが仕込まれていて、現在地と到着予定時刻が分かる)」でチェックしてみると…Y嬢もT嬢もM嬢も3人共ほぼ団子状態であと5分前後位で妙音通歩道橋辺りまで到着予定になっている!
て言うかー、S氏とは合流出来たけど(S氏は9時半前?辺りには現着してた)A嬢未だ連絡がありません…コレはヤバくね?(滝汗)



一番早かったT嬢は見つけられなかった…が、Y嬢は自分達よりも先にコッチに気付いてくれて手を振ってくれたー!わーい!!(赤い矢印ね)
もう1人中学時代の部活仲間のM嬢が少し遅れ出していて…彼女を待っていると折り返し地点(上地図の②地点)に来るT嬢を捕捉出来ない…申し訳ないがM嬢は折り返し地点で探す事にしてS氏と一緒に歩道橋を渡って反対側の折り返し地点(10km付近)に向かう。
この段階でようやくA嬢と連絡が付く。この段階でようやく新瑞橋付近にいるらしい…コレはもう10km地点の捕捉もムリだろう^^;



折り返しの10km地点で今度はようやくT嬢を捕捉出来たものの、手元見ずにテキトーにスマホでバシャバシャ撮ってキャーキャー応援してて…後でチェックしたら全くT嬢が映ってなかったというね(トホホ)…ま、とりあえず応援出来ただけで良しとする事にして、今回もY嬢はバッチリ捕捉♪
Y嬢には前日LINEしておいたけど一応「次は去年と同じ29km地点辺りねー」と一声掛けておく。
A嬢には「もう折り返し(10km地点)も間に合わないから地下鉄黒川駅で待ち合わせよう」とLINE。
そして今度こそM嬢を捕捉しようとギリギリまで応援naviとにらめっこで探したモノの、どうやらM嬢にも気付かれずコッチも見つけられず10km地点を通過した模様orz
結局この日はM嬢を一度も捕捉出来ませんでした…M嬢ごめんね💦

という訳で、どうやらM嬢を取り逃がした、という事が判明した辺りでS氏と一緒に地下鉄で移動開始。S氏は自分達とは別のお友達の捕捉がメインだそーで、次の捕捉予定地は地下鉄の久屋大通駅周辺だと言う。その後は名城公園の辺りからの→最後はゴール付近でフィニッシュ撮影、だそうだ。
S氏に「ゴール地点で落ち合う?(私がこの後29km地点に行くと伝えたので)」と聞かれたけど、この段階では29km地点(図の③)→歩道橋渡って折り返しの31km地点(図の④)で応援終了予定だったので(前日にはランナー3人+A嬢に①~④までの捕捉予定しかLINEしていなかった)、とりあえずA嬢と合流してA嬢の意見も聞かないと答えられないから後でどうするかLINEするわ、と答えて久屋大通駅でS氏とは一旦お別れ。



S氏と別れて地下鉄黒川駅でようやくA嬢と合流。そして「S氏ゴール地点行くらしいけどどーする?」と聞くと即答で「いいよー行こー♪」と言うのでT嬢の捕捉が出来れば+Y嬢(もうこの段階でY嬢は確実に自分達を先に捕捉してくれていると確信w)には④の地点で「次はドーム前行くねー!」と伝えようと話す。
ところで③でも④でもT嬢の捕捉出来ず…A嬢と2人してT嬢のウェアの確認して(前日にLINEで画像送って貰ってる)目を皿のようにして探したんだけど…うーん💦
それに比べてY嬢が…今日、何かすげー調子良くないっすか!?めっちゃ余裕~な感じでノリッノリで走ってくるんすけど!!

ノリノリついでにY嬢が私達を撮ってくれていたので(上画像)、その画像を後で送って貰いました…



↑Y嬢が撮影した私とA嬢の「BBA応援チーム」
この画像見て思ったけどさ、自分割と見つけ易い色の服を着て行ったつもりだったんだけど…案外地味で目立たないな(滝汗)
コレは何かもう少し工夫した方がいいのかもしれない…今後の課題だな。



↑画像は康生通歩道橋から黒川方面を撮影
そして③の29km地点で応援している時にA嬢と話していて…「応援navi」でずーっと3人の位置を確認している訳ですが、常にサブ4確定のT嬢が当然先頭、次が「目標サブ4」なY嬢、そして最後が「健康維持の為にゆるゆると続けているので~」というM嬢(もうこの段階でM嬢はかなり後方になってしまったので捕捉は諦め)の順なんだけど、いつもだと29km地点ってT嬢とY嬢にかなりの時間差が出てるんだけど…この日はT嬢とY嬢が29km地点で5~6分差、そしてマラソン大会には「ペーサー」と呼ばれるランナーさんが一緒に走っていて…ペーサーとは、大体フィニッシュ時間が「サブ3.5」の人向けに「私と一緒にフィニッシュしたらサブ3.5狙えますよー」というペースで走ってくれる人(←をペーサーと呼ぶ)が居るんですよ。ソレが多分30分ブランクでペーサーが走っているみたいなんですが、T嬢とY嬢が29km地点通過した段階で(応援naviでチェックしたトコロ)2人共サブ3.5のペーサーよりは後ろを走っていてサブ4のペーサーよりは前を走っていた…要するに、このままのペースで行けばY嬢遂に夢のサブ4達成!?



↑画像はS氏から貰いました。やっぱ一眼レフ+いい望遠レンズ持ってると結構なスピードで走ってる人もキレイに撮れるよなぁ~
何か…今日のY嬢のノリは今までとは一味も二味も違う…明らかに「余裕を持って楽しんでる」風に見える…コレは、もしかして、初めての「サブ4達成」なのではないか!?
ちな、31km地点(図④)でやっぱりノリノリでやって来たY嬢、遂にサブ4のペーサーが正にY嬢を追い越そうというタイミングだったので、「Yちゃん!ペーサーがっ!サブ4のペーサー行ったわ追い掛けろや!!」みたいな…応援というよりも怒声に近い(苦笑)
あ、勿論この時「ドーム前行くよー!」もしっかり伝えましたわよ。



で、地下鉄移動してドーム前駅まで行くと…ちょうど同じ地下鉄にS氏も乗っていたみたいで、駅出て直ぐに合流出来ました!
3人で「少し手前まで移動した方が人が少ないんじゃない?」とか言いつつ移動して場所確保して、最後くらいはT嬢をなんとか捕捉したくて頑張りました!
…という訳で、ようやくT嬢をなんとか捕捉(画像ヘタクソですまん)、よかったー今回1回しか捕捉出来ないのか!?と不安だったけど最後の最後を応援出来て大満足!
ちな、T嬢とY嬢の到着が本当に数分差…実は先程の29km地点では5~6分差だったT嬢とY嬢、その後Y嬢が脅威の追い上げをみせて最後は本当に数分差でした。

とりあえず、その後S氏のメイン捕捉者だったお友達もやって来て、今回の粘着応援は終了。
まあ言うてもT嬢は確実にサブ4達成してる、けどY嬢が来るちょい前にサブ4のペーサーが通り過ぎて行ったので…今回もギリサブ4はダメだったかなーって感じで。

 

Y嬢が画像くれましたー!(ぱちぱち)
今回のフィニッシャーズ特典のタオルやTシャツ、そして…名古屋ウィメンズマラソンと言えば!のティファニーのシルバーネックレス♪
今年はカーネーションがモチーフに選ばれたそうです。カーネーションいいですね!素朴で愛らしいし「ママランナー」なT嬢やY嬢にはとっても似合いそう😊

ところで。
ドーム前で最後の応援をした後、S氏とは別れてA嬢と「んー、じゃあ飲みに行くかー!」って地下鉄乗って久屋大通まで戻って日本酒飲み倒してたんだけど、飲みながら何となくY嬢のタイムが気になって…何しろサブ4ペーサーと本当に微妙な時間差だったので…Y嬢の今日のタイムって調べられないかな?と思いつつ「応援navi」のアプリでY嬢の情報検索してみたら…なんとなんと、Y嬢のスタート時間とフィニッシュ時間を見比べると…まさかの「3時間59分59秒」

え?え?コレって…1秒残しでまさかの「サブ4達成」ってヤツなんじゃないっすか!?(驚愕)

早速Y嬢にLINEしたらY嬢も「そうなの!笑えるギリギリさ」ってw
(但しコレはあくまでもアプリと自己計測なので、公式タイムは後日みたいですが…でも実質4時間切ったのはもう我々の中では確定ですよ!)
という訳で…なんと、このタイミングでY嬢のサブ4達成を見守ってしまいましたぁーーー!嬉しいぃーーー!ドーム前まで見に行っておいてよかったあぁぁーーー!!

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Y嬢、アナタがマラソンを始める!と言い出してからずっとずっと応援して来ました。
当時から「いつかはサブ4!」と言っていましたね。
最初の名古屋ウィメンズマラソンの応援の時は、途中で(今池辺り)大戸屋に入って昼飯食って生ビール2杯飲んでから応援再開するレベルだったよ。
それがそれが、年々タイムアップしていって、コロナ禍直前辺りでは応援チームを二手に分けて回らないと追いつけない位スピードアップしていました。
「よし来年こそは…!」というタイミングでのコロナでの大会中止(ウェブ参加のみ)
正直…応援するコチラも若干心が折れてる感じでした。「もうお互いそういう記録とか数字とか追うのは無理かもね」ってちょっとやさぐれてました。ごめんなさい。

でも、今回最初からY嬢が弾けんばかりの笑顔で、ずっと笑顔で、なんなら「えートイレも途中で行っちゃってるしぃーちょいちょい歩いちゃってるしぃー」ってニコニコしながら言ってて、そんな姿見てたら「コレはイケる。今年のY嬢は今までとは何か違う」って不思議に応援してるコッチも妙なパワーが貰えた。

そしてそして…まさかのサブ4達成!

こんな素晴らしい瞬間に立ち会えた事が本当に嬉しいですよ!本当にまさかのまさか!でした。
ああ、本当に本当におめでとう!こんな嬉しい気持ちになったの、いつ振りだろう?
Y嬢的にはまだまだ越えたい山があるのかもしれないわね。でも今回とりあえず「ランナー」として1つ掲げていた目標が達成出来て本当に良かったね!

Y嬢は当初「サブ4達成したら名古屋ウィメンズから引退する」って言ってたけど、来年が丁度Y嬢が名古屋ウィメンズ挑戦し始めて10年目の節目になるんですって!
…そりゃーそういう「節目」は日本人なら大切にしなくちゃね!応援するコチラも節目だと聞いたら益々気合いが入りますよ♪
Y嬢、来年も頑張ってね!勿論私も応援益々頑張りますよ!
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【映画】「ドリームプラン」@16作目

2022年03月09日 | 映画感想
「ドリームプラン」

ビーナスとセレーナ、2人の娘を全くテニス未経験ながら独学で指導法を編み出しテニス界の世界女王へと育て上げた父親、リチャード・ウィリアムズの半生を映画化。
主人公のリチャードをウィル・スミスが熱演。彼は制作にも名前を連ねています。

あらすじ
ビーナス、セリーナ・ウィリアムズ姉妹が生まれる前、父のリチャード(ウィル・スミス)は優勝したテニス選手が多額の小切手を手にする姿を見て、子供を最高のテニス選手にすることを思い立つ。自身はテニス未経験だったが独学で指導法を研究し、世界王者を育てる計画書(ドリームプラン)を作る。治安の悪いアメリカ・ロサンゼルス郊外コンプトン市の公営コートで、彼は周囲からの批判やさまざまな困難を乗り越えながら、娘たちを史上最強の選手に育て上げていく。(Yahoo!Movieから丸パク)

そもそもさ、本作邦題は「ドリームプラン」だけど原題は「King Richard」なのよね。
邦題だけの印象だと「ビーナス&セレーナ・ウィリアムズがテニス界の女王にのし上がるまでの軌跡を描いた作品」という印象になるんだけど、本来のタイトルは父ちゃんの名前だからね、て言うか父ちゃんの名前+Kingだからね。主人公はビーナスとセリーナじゃなくてあくまでも父ちゃんなんだよそこ間違えちゃーダメなのよね。
という訳で父ちゃんの傍若無人ぶりが炸裂しますw…いやーすんごく娘の事愛してるし確かに父ちゃんの理屈も一理あるんだけどね、それにしてもこの父ちゃんの独善っぷりでよく娘達グレなかったよなぁーと、そっちの方が感心に値すると個人的に思ったけどねw

流石にビーナス・ウィリアムス&セレーナ・ウィリアムズ姉妹の名前はほぼテニスに興味のない自分でも聞いた事はあります。
ただ彼女達が本作のような境遇で…治安の悪い地域に住む貧しい黒人ファミリーの出身でおよそテニスとは無縁の環境からお父ちゃんの一念だけで独自理論の英才教育を受けてあそこまでのし上がって行ったというのは全く知りませんでした。
確かに、テニスって富裕層のスポーツというイメージありますわね。実際テニスって本当にお金掛かるらしいですしよくよく考えてみるとテニス界って黒人のスーパースターが他の陸上競技に比べて少ないように感じますね。
という訳で、本作もBLM問題になかなか敏感に反応するシーンがやや多い印象を受けました。と言うか自分が過敏に反応してたという事なのかな?
正直…自分BLMに関してちょっと食傷気味な感じがあって…行き過ぎたフェミとBLMとグリンピースって何か似た匂いしません?ま、本作と関係ないネタかなコレは^^;

それにしても色々疑問に思う部分もあります。
ウィリアムズ家は女の子ばっかり5人姉妹なんだけど何故かテニスをさせたのは下の2人だけ。どうして上の子3人にはテニスさせなかったんだろう…と思って今調べたら上の子3人は異父姉妹ってWikiに書いてあったわそーいう事か!え、じゃあ上の3人はおかんの連れ子で再婚しててリチャードの血を分けた娘はビーナスとセリーナの2人だったから2人だけにテニスの英才教育を施したという事か。えぇ~なんか…今このレビュー書く為に調べたんだけど、ちょっと、なんて言うかテンション下がるわーマジかー。
…と言うかもしそうだとすると(つーかそうなんだけど)上の連れ子3人はよくグレなかったなぁ。もしかしてグレてたの?いやそこまで調べてないけどさ^^;

まー、コレ本当に2人共プロテニスプレーヤーになってしかも伝説級の活躍したから「素晴らしい父親」と持て囃される訳ですが、世の中そうそう親が思い描いたプラン通りに物事進んで思い描いた通りに子供達が結果残して成長してくれる保障なんてありませんからね、と言うかむしろ思い通りに行かなくて普通ですからね(苦笑)
コレでもしこの姉妹がプロテニスプレーヤーになれなかったらただただ父親のエゴに振り回されて人生台無しにされた娘達の悲劇にしかなりませんから…まあ実際ハタで見てるとただの虐待にしか見えなかったみたいで実際ご近所さんに児童虐待の疑いで通報されてたみたいですしね。劇中では感じの悪いご近所のピーピングトムBBAみたいな扱いになってましたけど、むしろアレは他人様のお子さんにも関わらず彼女達の将来を慮って通報してあげた心優しいご近所さんですよ自分に言わせるとw

いや勿論リチャードの言い分にも本当に良く分かる部分もあるんですよ、例えば「若くして成功して大金掴んだアメちゃん早々にアル中か薬中になる説」とかさ^^;
それを恐れて娘達にはちゃんと学校に通わせて学校の成績が下がったらテニスさせない!みたいなルールも作っていたみたいですし、学生時代はちゃんと学校での行事に参加させて人並みの学生生活の思い出を作らせようと腐心していたようですし。試合に勝っても自慢するな、天狗になるな、人前で喜ぶな…みたいな話をするシーンもあります。
常に謙虚であれ、という事が言いたかったんだろうと思いますが…それにしてもお前のやり方ちょっと過激過ぎて共感得難いわ流石に、と言いたくなるw
とにかく「リチャードオリジナル理論」みたいなのがあって、周囲がそれに振り回されまくる訳ですよ。正直見てて何とも言えない気持ちに…

と言う訳で、実際にやりたい放題やって大成功したからこうやって映画化されて絶賛されているおっさんの話ですが、自分は正直「うーん…」って感じでした。
ウィルの演技が大絶賛されていますね…コレ、オスカー取れるかなぁ?まあ確かに熱演でしたけど…共感出来ないキャラだったから自分には何とも…はははっ^^;
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スキー2022・9~11回目@万座温泉スキー場・その2

2022年03月05日 | スキー


万座温泉プリンスの部屋から見える景色↑
…正面玄関と宿泊者専用駐車場ですなぁ。コッチサイドに泊まるの初めてだったな。いつも廊下挟んだ向かい側の部屋ばっかりだったわ。



さて朝食もバイキングで吐く寸前まで腹に突っ込んで滑りますよ!(相変わらず1日2食体制です)



先シーズン全面休止していた「万座山ゲレ」、今シーズンは土日祝のみの稼働になっているようです。
昨日は金曜日で稼働していなかったけど翌日は土曜日で朝イチで行ったらリフトが稼働していたので久し振りに万座山ゲレの方まで滑ってみました。



万座山頂上から浅間山方面を…あー今日は天気は悪くないけど若干ガスっていて浅間山までは見通せないようです。残念です。



さて、昨日ちょっと書きましたが、毎年Kさんご夫妻がコブルートをボランティアで作って下さっている…という事で。
プリンスリフト下からゲレを見上げるとゲレの両端にコブルートが作られています(画像の赤で丸く囲ってある部分)
1つはプリンスリフト沿い、もう1つがゲレの向かって右端。
以前はプリンスリフト沿いにKさんご夫妻がコブルートを作っていらっしゃったんですが、スキー場側から「そこはスクールで使いたいから」とかナントカ言われて追い出されたそうで(怒)昨シーズンから右端の方に2本作られるようになりました。だから自分達は右端のコブだけ滑っていました。
因みにリフト沿いに「スキー場スタッフが作ったコブルート」ですが…見た感じピッチが若干縦長でコブが左右にやや極端に振れてる感じ…所謂モーグル系ではなくてスラロームコースに近い感じに掘れていました。私は一度も滑らなかったけど旦那が試しに1回滑ってみたそうで「俺には合わん。滑り難い」と言っていました。



さて右端のコブルートの上から見てみる…段々空が曇ってきてコブルートが見え難くなってしまいました💦

ところで、昨日の夕方もうそろそろスキー上がろうか、という段階で旦那がおずおずとKさんにA嬢の滑りに関してアドバイスを求めたんですね。
以前の記事に書いた事がありますが、Kさんはご夫婦共イントラの資格をお持ちです)そしたらKさんが「うんあのレベルでよくこのコブ入って来るなーと思って。見てて怖いよw」とズバーッとおっしゃってw
それで、何処をどう直せばいいのか旦那もいいアドバイスが具体的に出来なくて困ってるんだ、という話をしたんですわ。そしたらね…そしたらこの日Kさんが少しだけA嬢の面倒を見て下さると!て言うかコレ所謂マンツーマンレッスンってヤツじゃないですかしかも無料ですよいいのかマジで!!

で、すんごい分かり易く手厚くご指導下さいまして…正直A嬢が羨ましかった。
旦那も私も「自分達も技術的に何か足りてないのは判ってるけど自分で試行錯誤するにはもう頭打ちな感じになっちゃってる」「ぶっちゃけ誰かに教えて欲しい」という気持ちがあって、私はともかく(←そこまで技術が追いついてない自覚があるしまだまだ自力で改善出来る部分あるし)特に旦那はもう完全に「俺の何処をどう直せばいいの?」という迷宮に入っていたんですよね。
そしたら…うちら夫婦の羨望の眼差しに気付いて下さったのか(!)、Kさんが「ちょこっとだけね…2人共自己流でコブ滑れるようになった人特有の欠点がある」って何が足りてないのか、何を気を付ければいいのかをレクチャーして下さいました!もう大感激!!て言うかもっと前に頭下げて教えを請えよ自分ら!
(いや、流石にそれは余りにも図々し過ぎると思って今まで何度も言い出そうとしては言えなくて…)

で、教えて貰った事に気を付けながら練習したんですが…これがなかなか難しい~!1つの事に注力してると他がバラバラになっちゃうし、アッチを気にするとコッチがダメになってるという更に迷宮に入ってしまった気分…でもコレはもっともっと練習して、来年万座に来た時に少しでも成長している姿を見せないとKさんに申し訳が立たないっ!!
だからこれからもっともっと今回Kさんに教わった事に気を付けて練習頑張るっ!



【万座高原ホテル】
  群馬県吾妻郡嬬恋村万座温泉 TEL:0279-97-1111

万座温泉スキー場に毎年通い続けるようになって数年、今まで「万座温泉プリンス」しか泊まった事がありませんでした。
今回2泊するに当たって初めてプリンス以外の宿に…と言っても、この「万座高原ホテル」もプリンスが買収して現在はプリンスグループのホテルではあります。
同じプリンスグループのホテルを泊まり歩くって意味あんのか?とお思いの向きもあるでしょうが…宿泊費が全然違うんだよ💢



部屋が…洋室だった(ガッカリ)
旦那が「部屋のチョイス出来なかった。もしかしたら和室あるのかもしれないけど俺が予約しようとした段階で既に和室は満室だったのかも」との事。
まあー志賀プリよりは広い、んー苗場プリの4号館位の広さかなぁ?まあエキストラベッド1つ広げても多少はゆとりがあるかな?って感じ。
でもやっぱスキー宿って和室の方が断然くつろげるよね…

 

食事…朝夕共にバイキングなのは万座温泉プリンスと同じ。(食事朝夕並べて載せました)
メニュー構成とか種類とか細かいサービス等が全て万座温泉プリンスの下位互換、という感じですな。決して悪くはないですがやはりそこはお値段なり、という事でしょうか。
ただ、温泉はなかなか良かったです!
男女別の温泉大浴場が大して大きくないんだけど(コラ)ただ、内風呂と露天風呂の泉質が違う。温泉の色からして違う。
そしてそれとは別で混浴の露天風呂があって、そちらもまた1つ1つ泉質が違うんだそうだ。混浴風呂は面倒だから行かなかったけど、混浴風呂に隣接して女性専用の露天風呂が作られていてそっちには行ってみたんだけど、そこも先の男女別大浴場とは泉質が違っていて温泉はかなり充実している印象でした。



さて、一晩明けて日曜日の朝、ゲレに立つと猛吹雪だった…マジか^^;
昨日夕方辺りからもう降り始めていて、どうやら一晩中降っていた模様?そしてこの日は天気予報が終日雪…3月なのにこの大寒波ってどーなのよ(薄涙)



頂上ゲレも一応行ってみたけど吹雪いて視界なんてロクにねーわ。
まあ、記念に頂上に一回行ってみた、ってだけで我々の目的は昨日Kさんから教えられた事を練習するのみ!
…という訳でプリンスリフトのあるメインゲレに戻って来ましたが、昨日まででせっせと掘ったコブルートに新雪がタップリ乗っかってパフパフコブになっている!

コレはコレで面白い!所謂基礎系の回しコブではなくなってますから昨日までの反復練習、という訳にはいきませんがどんな形のコブでも注力しなければいけないポイントも教えてもらっているので、この日はKさんに教えて貰った「基礎の基礎」部分を改めて確認しながら滑る練習に特化しました。
て、エラソーな事書いてますがまだまだぜーんぜん自分のモノになってないんですけどね(苦笑)、本当に気持ち入れ替えてまだまだスキー頑張るぞ!
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スキー2022・9~11回目@万座温泉スキー場・その1

2022年03月04日 | スキー


そうそう、今更何ですが…今年からスキーの「○回目」ってのをスキーした日数に変更しました(去年までは行った回数でカウントしていました)
あーだったら「回目」じゃなくて「日目」って表記した方がよかったよなぁ…来シーズンからは表記変えようかな^^;

という訳で、今回は万座温泉スキー場にやって参りました。メンバーはいつも通りの我が家夫婦+A嬢体制です。
そして、数年前からなんとなく「3月第一週の金曜日は有給取って金土で万座温泉スキー場に行く」というルールが我が家の中で出来ていました。
コレに関しては後述しますが、今回ちょっと贅沢して(そもそも旦那のコロナ騒動のお陰で今年の上越スキーが全潰れになったしな💢)金曜1泊でなく翌土曜ももう一泊して2泊3日のちょっぴりのんびり出来る万座温泉スキー体験をしよう!という事になりました。



先ず宿情報その1「万座温泉プリンスホテル」
今回ね、2泊するんだけど1泊目はいつも通りの万座プリンスで、翌日同じプリンス系列の別ホテルに宿換えしたんすわ。理由は「週末泊の万座プリンス高過ぎ問題」
まあ無料なので入っておかない理由はない、という事で旦那がプリンスクラブに入っていて、そのお陰?(だと思う絶対)で無料でアーリーチェックインさせて貰えました。
我々3人体制なので基本和室チョイスです。ベッドの部屋って広くても可動域狭くね?絶対和室の方が楽だよねぇ~♪

で、とりあえず金曜正午辺りにはアーリーチェックインした上にゲレに立っていられた。

 

いやもうさー、この日の天気の良さったら!
先ず頂上ゲレ行って記念撮影したんだけど、あんまりキレイ過ぎて笑っちゃうレベル。真正面の白い山が浅間山ですね。美しいです。
そしてやっぱり頂上ゲレは標高が高いからだと思うけど、圧倒的に雪質がいいんですよね。同じスキー場内でも麓と頂上では雪質かなり違います。

 

今年も作ってあった!「どうぶつの森コース」
頂上ゲレからは真正面を降りると多少斜度のキツい上級コースを降りる事になるんだけど、ファミリー向けの迂回路の林間コースに色んな動物の立て看を立てて楽しく滑る事が出来るように色々工夫してくれているんですね…コレがさ、BBAのささくれ立った心にも割とツボるのよ何だかんだ毎年結構楽しみにしてるの♪

 

撮影したの全部載せるのもバカっぽいからバックの風景が映り込んでキレイなのを数枚載せておきます。
こういうお天気のいい日に滑ると林間コースが更に楽しくなるわね!



コブコース養生用のポールに可愛いディズニーのピックが刺さってたのでA嬢がマクロ撮影に勤しむ図↑



ところで、万座温泉スキー場は毎年2月の終わり~3月頭位になるとキレイなコブコースが作られるようになります。
で、数年前に初めてココに来た時には既に作ってらっしゃったんですが…上の画像の「矢印」の人、トンボ持ってコブコース作ってますわね。
この方(画像は1人しか映ってませんがご夫婦でコース作ってます)、最初はスキー場のスタッフだと思ってたんだけど、話聞いたら完全なボランティアだった!
勿論スキー場の運営の方にコブルートを作る事の了承を得た上で作っているんだそうで、ご夫婦で2~3週間?毎年2月終わり~3月上旬の間万座温泉に滞在してはせっせとコブルートを作って下さっているんだそうだ。

初めてお会いした時から我々3人ともこの方…仮に「Kさんご夫妻」とお呼びしますが…にゾッコン惚れ込んでしまって、以降恐る恐る少しずつ声を掛けてお話して貰うようになって、毎年この時期にいらっしゃってコブルートを作っている事を聞き出して、それで「毎年3月第1週の週末に万座温泉に来ます!このコブルートが楽しみなんです!」とKさんご夫妻に宣言して我々も通うようになった、という経緯があります。

何しろ、Kさんご夫妻のメイクするコブルートがとにかく練習するのに最適なコブのピッチ、彫り込み、回しやすい形のいい丸いコブで、毎年万座温泉でコブ練習している間だけなんかすっごい上達した気になれるんですよ。コレ上達したんじゃなくてコブがすんごい滑り易く緻密に計算して作られてるだけなんだけど、でもフォームのチェックしたりもう少しで掴めるんだけど…という微妙なトコロの練習をするのにとにかく持ってこい!なコブルートなんです😊



という訳で、午後ガッツリとKさんご夫妻のご厚意で作られているコブコースで練習させて頂き…部屋に戻ったら温泉入って地ビールでも飲むか!
このビール初めて飲んだけどすんごい飲みやすくて美味しかったワ。



食事は朝・夕共にバイキング。
万座温泉プリンスのバイキングレストランはかなりクオリティ高いと思います。
自分プリンス系はいくつか行ってますが(他は苗場と志賀高原かな)万座温泉のバイキングが一番美味しいしバリエーションが豊富だと思います。

さて、話が長くなってきたので続きは後日!
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【映画】「白い牛のバラッド」@15作目

2022年03月02日 | 映画感想
「白い牛のバラッド」

イラン×フランス合作、第71回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品作品。
流石にイラン映画は観た事ない気がする…本作の主役を演じたマリヤム・モガッダムさんが脚本、監督も務めています。イラン社会ではかなりの進歩的女性だよねきっと!!

あらすじ
シングルマザーのミナ(マリヤム・モガッダム)は、テヘランの牛乳工場で働きながら聴覚障害のある娘ビタを育てている。ある日、裁判所に呼び出された彼女は、1年前に殺人罪で処刑された夫のババクが無実だったと告げられショックを受ける。裁判所に通い、死刑宣告をした担当判事に謝罪を求める中、ミナは夫の友人だと名乗る男性レザ(アリレザ・サニ・ファル)の訪問を受ける。(Yahoo!Movieから丸パク)

残念ながら本作はイランでは上映中止になっているそうで…そういう部分も含めて本作がいかにイランという国の矛盾や理不尽に切り込んでいるか、という事の現われですよね
…とエラソーに書き出しましたがイランについてほぼなーんにも知りません。勿論行った事もありません。だから「ムスリム国家あるあるなんだよね?きっと」程度の知識で本作を鑑賞したアホのBBAの戯れ言だと思って以下ご覧下さいすいません真面目な映画レビュー期待して当記事を目にされた方(滝汗

映画冒頭からタイトルにもなっている「白い牛」が広々とした処刑場?にたたずんでいるカットシーンが入り、このシーンは後にもカットインして来ます。
牛はイスラム教では生け贄に供される動物で、「白い=無実(冤罪)→白い牛が生け贄にされる→冤罪で処刑される」という暗喩のようです。
イランは日本と同じく死刑制度のある国で、しかも世界で2番目に死刑執行数が多い国なんだそーです。
…ちょっと気になって「じゃあ世界一死刑執行数が多い国って何処なんだ?」と思って今ちょっと調べたら…ぶっちぎりで中国だってさ。ナルホドねー(苦笑)

まあ、そんなこんなで何しろ世界で2番目に死刑執行数が多い国の事なので、冤罪を晴らすチャンスもなくとっとと処刑されちゃったりするケースもやはりあるみたいで、本作はそんな冤罪で処刑されてしまった夫の名誉回復…というよりも真実を見抜けなかった判事からの心尽くしの謝罪が欲しい、と切望する未亡人のヒューマンドラマです。
映画ポスターにデカデカと「衝撃の冤罪サスペンス」というPOPがありますが、サスペンス要素はほとんどありません(キッパリ)
主人公の未亡人・ミナの元にある日「処刑されたババクの古い友人」と名乗るオッサン(レザ)がやって来て、生前ババクから借金していたと告白し大金を返済に来るトコロから始まるんだけど、この一見親切そうで胡散臭さMAXな「レザ」という男がどういう立ち位置の人間で何が目的でミナに近付いて来たのか…は、割と早い段階で観客に提示されるので、本作にサスペンス要素を無理矢理こじつけるとしたら「ミナがいつ真相を知るのか・知ったミナはどういう判断を下すのか」という部分でしょうか。

作品全般で「イランでのシングルマザーの立場激弱問題」が提示されて行きます。
何故か【シングルマザー=離婚した(離縁された)女】というレッテルが貼られているし、本作のように死別していたとしてもとにかく「単身女性」「シングルマザー」に対しての世間の風当たりの強い事強い事…そもそも仮に本作の主人公が死別ではなく離婚でシングルマザーになっていたとしても、何故離婚が差別対象になるのかサッパリ意味不明。
今や日本でも結婚した夫婦の1/3が離婚するというデータがあるというのに、イランさんちょっと感覚が昭和過ぎませんかと(苦笑)
シングルマザーの家に見知らぬ男性を招き入れただけで賃貸物件から強制退去させられたり、シングルマザーだと新規で賃貸契約も出来ない、更には亡き夫の実家から様々な圧力を掛けられた上に義弟(夫の弟)はしょっちゅう顔を出しては色目使ってきて「兄弟だから後は俺が面倒見てやるよ」と言わんばかりの態度(うげぇぇぇ)
…さっきもちょっと書いたけど、確かに昭和の日本では本作のイランの描写に似たような事は横行していたと思います。特に夫が夭折して若い内に未亡人になると何故か夫の兄弟と再婚させられる、みたいな話は確かに昔の日本はよくあったと聞いています。
が!既に21世紀に入って20年以上、時は昭和から平成もすっ飛ばして今や令和の時代。いつまでそんな古めかしい差別に凝り固まってんだイランよ!!

と、なかなかにフェミさんが爆発しそうなネタのオンパレードでありました(苦笑)
そして大方の予想通り「後ろめたさからミナ親子にやたら絡んでは親切にするオッサン vs 夫のいなくなった穴を埋めてくれる親切な金持ちオヂに心持ってかれた未亡人」という図式が出来上がるというね、まあそりゃそーなるわな、とツッコミ入れざるを得ない訳ですが。
でも言っちゃアレですが…仕事辞める程の罪悪感あるなら最初っから家の前で土下座でもすれば話早かったんぢゃねーのか?と思わずにいられませんが(滝汗
後、あのクライマックスシーンって、最後のあのワンカットが入っているトコロを見ると…ミナがホットミルクを飲ませたのは妄想だった、という事…ですよね?^^;

ま、とにかく非常に閉塞感の強い…重たいお話でした。日本人には余り馴染みのないムスリム社会の暗部にスポットが当てられていたと思います。
ムスリムの男尊女卑思想は、実は内側の人間にとってはそれ程男尊女卑でもなくて女性は確かに家庭の中に収まっていろ的考え方が主流だけど、それは男性がしっかり稼いで妻子を守るという大前提から成り立っている、意外に女性は家の中で自由に楽しく暮らしているのだ…みたいな話を以前聞いた事がありますが、それって夫婦一対で健全なファミリー状態での話ですわね。本作みたいに夫が何らかの事情で夭折したりそれこそ離婚したら根底から崩れてしまうではないか、と、本作を観てようやく気が付きましたよ。
日本でもシングルマザーが何の差別もなく生きていける完全に健全な社会だ…とは言い難い部分がまだまだ沢山あると思います。
本作を観て色々思うトコロのあるシングルマザーさん、多いんじゃないでしょうか。そしてそれを対岸の火事のように眺めていてはいけませんわね我々も。
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【映画】「愛なのに」@14作目

2022年03月01日 | 映画感想
「愛なのに」

城定秀夫監督と今泉力哉監督がお互いに脚本を提供し合ってR15+指定のラブストーリーを製作するという企画「L/R15」というプロジェクトの1作目で、本作は今泉監督が脚本を提供して城定監督がメガホンを取っています。ちな今月中旬に今度は城定監督が脚本提供→今泉監督がメガホンを取った第二弾も公開予定。

あらすじ
古本屋の店主・多田(瀬戸康史)は店に通う女子高生の岬(河合優実)からプロポーズされるが、多田はかつてのアルバイト仲間である一花(さとうほなみ)という女性を忘れられずにいた。一方、一花は自身の結婚式の準備に追われ多忙な毎日を送っていたが、婚約者の亮介(中島歩)はウェディングプランナーの美樹(向里祐香)と浮気しており、彼女はその裏切りを知らずにいた。(Yahoo!Movieから丸パク)

出てる役者さんが…主人公の多田を演じた瀬戸康史さんと多田の昔のバイト仲間役の毎熊克哉さんの2人しか確実に知った顔がなかった。
でも、多田の片思い人「一花」を演じている女優さんがどっかで見た顔なんだよなぁ~名前は?「さとうほなみ」さん?うーん聞き覚えないんだけどなぁ~と思いながらプロフィール調べたら…この人「ほな・いこか」さんなんですか!(ゲスの極み乙女。のドラマー)、言われてみれば…うわー判らないもんだなぁ!
そんでさっき「知った顔がなかった」って書いておきながら更に調べていくと、多田に求婚する女子高生・岬役の河合優実さんは先日鑑賞した「ちょっと思い出しただけ」にも主人公の照生の所属していたダンススタジオの後輩役で出てましたね^^;

で、本作「R15+指定」という事で…要するに「R18程ガチガチにソレばっか見せる訳じゃないけどちょっぴり性的描写ありますんで♪」な感じの微エロ系。
という訳で、さとうほなみさんも気前良く脱ぎ散らかしてますわなー。他にもウェディングプランナー役の女優さんもモロ出ししてますし。最近ってこういうの女優さんもあんまり気にしないで役柄的に脱ぐの自然だしー位の気持ちなんすか?まあ皆さんスタイルいいから見てるコッチは「眼福ぅ~」って気分ですけどね。

それでー先ずね、瀬戸康史さんが古書店の店主ですよ、無精髭生やしてる眼鏡男子ですよ(萌)
もうこの出で立ちだけで白飯3杯はイケますよねぇ~(←もはやイミフ過ぎるだろw)うんー瀬戸康史さん好きさんだったらこのシチュたまんないっすよねぇ~♪
という訳で女子高生の「岬」が勝手に片思いしてある日いきなりプロポーズしに来るトコロから話が始まるんですが…瀬戸さんは可愛いけど多田は30歳という設定w
まーぶっちゃけて「16歳女子高生?話にならんわw…けど、ここまで熱心に言い寄られて(しかもこんな可愛いJKに!)悪い気はしないわなぁ~」程度の感じか。

本作、登場人物が片思い状態で既に振られてるけど諦めが付かない状態だったり、結婚が決まってるのにレス気味な上に若干マリッジブルー(よくあるあるな結婚式関連で男が協力的じゃ無くてヒスってる系)なオンナVS結婚を目前にして初めての浮気を楽しんじゃってるオトコだったり、という…誰も彼もが誰とも向き合ってない一方通行な感じの人間関係になっているのが面白いし実際にありそうで怖いというのか笑えるというのか。

そう、本作もっとシリアス且つドロドロ風味になってもよさそうな展開なのになんとなーくずーっとクスクス笑えるのなw
それは本作に登場するキャラクターの空気感と間合いって言うのかな。それが役者の演技と凄くマッチしてたからなのかな?と思いましたね。配役が凄くハマってた。

で、本作みたいなエピソードって…あ、30オトコがJKから言い寄られるはそうそうないだろうけど、結婚直前に浮気されて云々の辺りの展開ね…割とありそうな話だなって。
それでオンナが主導権握って過去自分に言い寄ってきた(とっくに振ってるけど)オトコ使って~みたいなのも「うん、うん、ありそうありそう!」って思いながら観てたw
んで、もしこんな事が実際に起こったら~やっぱり現実でもオトコの反応って本作みたいな展開が多いのかも?(と言うかこういう反応であって欲しい、みたいなw)
めっちゃ大喜びで「上げ膳来ましたーいっただっきまーす♪」ってガッ付かれるよりやっぱこの押し問答欲しいよね、って殆どの女子思うよねー(薄笑)

あと、ウェディングプランナーと彼の…××シーンな。
最初から「ん?」と思って、何度か似たシーン出て来る度に、と言うか重ねて似たシーン出て来たから「もしかして…逆マグロ系?コレは…」と思って観てたんだけど、まさか本当にコレがあのオチの伏線になっていたとは!もうね、あのウェディングプランナーの彼女の告白シーンはマジで笑った!「やっぱそーだったか!」って声出そうだったw
まあ同じ流れだけど…一花が結婚式場のチャペルで神父さんに告解するくだりからの多田の自宅に押し掛ける展開もねw
て言うか、「御(み)心」と「お心」!ヲイ~!!

全部展開がちゃんとコメディとして上手く機能してるんだけど、実はこんな話は世の中にごまんと溢れていそうなエピソードで(ひとまず30男×JKは置いといてw)
そう考えると実際の我々の恋愛やそれに伴う苦悩も、なんと笑いに満ちているのだろうかと思わずにいられない^^;
そして…ひとまず置いといた「30男×JK」の展開がまたね…JKママの「気持ち悪いんですけどぉー!」がツボったw
いや実際この組み合わせ、多くの自治体で犯罪ですし現実的に考えて気持ち悪いですわなぁ~瀬戸康史さんの絵ヅラだから許されるギリですよコレはw

という訳で、本作想像以上に楽しい作品でしたね。コレは今月中旬公開の第二弾が楽しみで仕方ないですなぁ!
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