事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

龍馬伝~第7話「遙かなるヌーヨーカ」

2010-02-14 | テレビ番組

Lilyfrankie02 第6話「松陰はどこだ?」はこちら

不明を恥じます。視聴率オタクなはずなのに、前回の視聴率は25%超どころか21%台。あの亀田戦(興味がないので兄だか弟だか)が裏にあったとはねえ。

坂の上の雲」の初回にしても、「内藤VS亀田」戦に影響されたらしいし、いったい何でまた日本人はあの見苦しい親子が好きなんだか(嫌い、という意味で観戦する人も多いわけだろうけどね……実は好き?)。

いやしかし今回はよかったですなー。
マジで泣いちゃいましたわたし。
年をとってからの子ども(=龍馬)をひたすら心配し、その華開くときを見ることが出来ない諦念と、だからこそ江戸に行って大きくなって帰ってきた息子への誇りを、児玉清は鼻水流しながら力演。比較するのもしんどいけど、亀田親子にもあの節度というものがあれば……

ほとんど福山雅治は脇役あつかいに見える。けれど、みんなに愛された人間にしかできないことがある、という“庇護される龍馬”を表現する意味で、彼以上のキャストはいなかったかもしれない。

で、リリー・フランキー大泉洋。それぞれが癖のある歴史的人物を演じるのかと思ったら、いきなりセットかよ(笑)。ストレートな家族ドラマのすぐそばに、彼らを置くことで味わいが深くなっていることは確実。児玉清のそばで“あの絵”を描き始めたリリーの、最初のタッチを見たとき「まさかおでんくん描くんじゃないよなっ!」と思いませんでした?絶対にねらってたよなーあれは。

北(北海道)と南(九州)に生まれ育った両極端なふたりが、これからどんな風合いをこのドラマに加えてくれるか、まっこと楽しみぜよ。

今日の収穫はもうひとつ。人生を“使い切る”という発想。人生の半ばにして暗殺される龍馬と、金を儲けたい(立派な考えだと思う)というコンセプトで生き抜いた岩崎弥太郎を主人公にすえた福田靖の基本に、それはあるのだろう。

第8話「弥太郎の涙」につづく。こりゃ、三菱の社員は必見か(笑)。視聴率は、オリンピックとサッカー「日本VS韓国」戦があったから……いや在宅率は高かったはずだし、今は誰もサッカー日本代表を応援してないから(みんな“彼”の下で戦うことが嫌なんでしょう?)、ふたたび24%超と読みました。

コメント (3)
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「死なないぞダイエット」 北折一著 メディアファクトリー

2010-02-14 | 健康・病気

4776204495 糸井重里絶賛のダイエット本。確かに説得力はある。わたしの「わがままダイエット」(体重のExcelデータをメルマガ読者に全部公開。一年半で17㎏おとしました)とは、まさしくこの「計るだけダイエット」だったわけだと納得。

でもね、著者(NHK『ためしてガッテン』のディレクター)はまことにお人柄だとは思うけれど、やはり勝者の訓導、というイメージは払拭できない。ハウツー本を読む習慣がないので、こちらが慣れていないだけなのだろうか。

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「新・垂里冴子のお見合いと推理」 山口雅也著 講談社

2010-02-14 | ミステリ

51chzhlj0zl 垂里家最大の懸案事項。それは長女・冴子の結婚問題!小説家を志し、毎日、原稿ばかり書いている冴子だが、周囲からは次々とお見合い話が舞い込む。それでも、やっぱり、お見合いするたびに事件に巻き込まれ、お相手そっちのけで謎を解くはめに!はてさて、今回の冴子のお見合いの成否は、そして事件の行く末は。

うーん。冴子さん、とりあえずやることが無茶で抜けまくってます。お見合いをするたびに犯罪にまきこまれてしまう不幸な(そして笑える)観音シティ物語の久しぶりの新作。

日本中で“婚活”なるフレーズが語られる時代における、冴子さんの諦念はリアリティをもつようになってしまった。垂里(すいり)家の悩みは深い。

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