
2018年3月号「入学前支給。」はこちら。
事務だよりとしてはものすごく久しぶりに出勤簿を特集します。はたしてどんなときにハンコを押すのか押さないのか、まだ迷っている人も多いようなので。
もっとも、学校事務職員だって似たようなものです。去年、教育事務所と共催した研修会で出勤簿をネタにしたら、認識の差は驚くほど。しかも「正解がない」「正解がいっぱいある」「あまりつっこまない方がいい」という部分もあって(意図的にそういうのを採り上げたんですけど)盛り上がりました。ひっかけ問題も出したので
「誰だこんな問題考えたヤツは!」
と怒っている人もいました。こんなヤツですがなにか。
それでは今回はそんななかから素直なほうの設問を。
Q. 出張先に直行し、勤務時間内に帰校しました。押印は?
……正解は、「押印しない」です。基本的に出勤簿は、勤務開始時刻がすぎると忽然と姿を消す存在だと認識してもらえれば。だから本校であれば8:15の段階で年休や出張だったら押せない道理。
しかしそれなら逆に、早朝から出張し、勤務開始時刻前に帰校した場合はどうなるのかという意見も。どういう勤務だよ。
※山形県職員はこのパターンですが、市町村職員の場合はまた違うルールがあるようです(たとえば、酒田の場合は押印します)。また、他県では旅費支給のからみで押印させるところもあるとか。
Q. 他の学校はどのように出勤簿を管理しているのでしょう。職員室に常に置いてありますか。
……もちろん正解は複数。職員室が多いようですが校長室も。前の設問でふれたように、勤務開始時刻とともになくなってしまうのが建前なので、速攻でキャビネットに収納される学校もあるようです。どういう決まりがあるかというと、「押印場所は、校長の指定する場所とする」これだけです。
研修会で出た意見では、
・とにかく押さない職員は徹底して押さない
・初任のころに習慣づいていないとそのまんま
・行政に出てしまえば(出勤簿が存在しないので)習慣を失ってしまう
……なるほどね。働き方改革の流れで、タイムレコーダーの導入が進んでいるらしいので、紙ベースに押印するという形態がいつまで続くかは不透明。でも、勤務の状況を一目瞭然に示す存在として、出勤簿にまさる存在は(山形県の小中学校には)ないのも事実。押せよな毎日!
PART2「明細書を……」につづく。
画像は「リメンバー・ミー」Coco
見た連中みんな絶賛。男親はみんな泣くと。まったくだ。特に娘がいる父親は万事休す。もっとも、先に泣き始めたのはとなりにすわっていた妻でしたが。ピクサーアニメにはずれなしの伝統は今回も守られた。傑作。ドラマにからんだ邦題もいい。