この試合でもっとも意外だったのは、勝利監督の涙だった。
9回オモテに山崎が出てきた時点で、優勝は神宮でだろうなとあきらめていたのに、若手たちが粘り、小林のヒットで追いつく。
そして10回はなんと増田の決勝打。ドラフト6位のルーキーが先発したことといい、底力を思い知らせてくれた試合。
逆に言えば、ほとんど余裕のない勝ち方の連続でもあった。決して強くて仕方のないチームではなかったのは、ファンであるわたしだって重々承知しています。だからこそ、原は泣いたのだろう。重圧もすごかったんだろうな。
彼の采配にも、実は首をかしげたくなるときが多かった。若手を育てるため、ということを抜きにしてもね。継投はことごとく外れ、救援陣は疲弊しきっていた。それでも優勝できたのは、きのうの中川の連続四球に目を真っ赤にして怒っていた彼のパワーによるものだったかも。
さてクライマックスシリーズ。ペナントレースと違い、絶対のエースをもっているチームが有利。その点で巨人は菅野が不調、そして丸の絶不調と不安要素でいっぱい。あと3週間でどれだけ仕上げてこれるだろう。
でも今日は優勝の夜。ああ禁酒がこんなにつらい夜もないっす。