事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

うまい店ピンポイント~ラーメンの町鶴岡篇「満び」

2010-02-13 | 食・レシピ

Manbi08 「菅沼」篇はこちら

鶴岡への出張前に速攻で行こうと決めていた。店の場所は菅沼に行ったときにチェック済み。ラーメン好きのあいだでは有名な店らしい。なんつってもネーミングのインパクトは庄内一でしょう(笑)。意味わからん。

ラーメン好きが選択するだけに、味はかなり“強い”。したがってどうやらわたし向きではなかったようだ。わたしはひたすら酒田の人間(ラーメンは魚系)だからね。ちょっと残念。

それからこれは余計なことだけど、オーダーしてから出てくるまでが長くて長くて。こりゃ、会議の開始時間には間に合わないかな、と半分覚悟してました。動じないあたりはさすが我ながら不良事務職員です。人気店だから仕方がないのだろうけれど……

次回は大山の「いろは」を。

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「ゴールデンスランバー」(2010 東宝)

2010-02-13 | 邦画

Goldenslumber02  ストーリーが面白いのは最初からわかっている。なにしろあの原作なんだから。

役者がすばらしいのもわかっている。堺雅人+竹内結子の「ジェネラル・ルージュの凱旋」(どうしてもっと評価されなかったのだろう)コンビだし、監督も伊坂幸太郎原作とはめっぽう相性のいい中村義洋(「アヒルと鴨のコインロッカー」「フィッシュストーリー」)。

くわえて音楽が伊坂となかよし斉藤和義。これで映画が面白くならないはずがない。

 が、予想以上だった。
 その、プラス方向の不確定要素はなんだったのだろう。

 まずは連続殺人犯を演じる濱田岳。ちっちゃい身長をいかして機敏に動き回り、結果的に国家権力へのテロを敢行することになるのに、当人は主人公である青柳(堺)へのわずかなシンパシーでしか動いていないあたりの無意識さがいい。

「ぼくに道徳を説いてもむだだよ」

うん。まったくそのとおりだ。伊坂×中村作品ではレギュラーだし、これからもよろしく。

 くわえて竹内結子の娘を演じるあの子役。世に達者な子役は数多いが、ふてくされた風情があれほど似合う女性も少なかろう(笑)。ラストは彼女の“あの行動”で締めるわけだから、演技派女優の出現はうれしいかぎり。

 誰もが喝采を送ったはずなのが先輩ドライバーを演じた渋川清彦。「お前のおかげでキャバクラでもてた」恩義を、彼らしい行動でみごとに返す。ロックだねぇ。まさかファッションモデル出身とは思わなかったけど。

……かくのごとく、伊坂原作でももちろん素晴らしかった脇役たちが、的確なキャスティングでみごとに血肉化されている。原作でも泣けた父親の激励は、伊東四朗が演じることでなお感動できた。マジで涙出た。

 そして、首相暗殺という派手な場面から始まるので誤解されがちだけど、原作は宅配ドライバーがひたすら逃げるという地味なお話。そこを、花火という映画向きなツールを勘所にもってきて娯楽作に仕上げた中村義洋の演出がすばらしい。

 ラスト。まさかと思ったが斉藤和義のあの名曲が新録で流れ、ひたすら満足。絶対のおすすめ作品。ぜひ。ぜひぜひ

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港座通信~上映会告知

2010-02-13 | 港座
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……ってことです(笑)。いやーいつも会ってる人間とYouTubeでご対面ってのは渋い。
よろしく。
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続・意外なふたり~女子アナ輩出校

2010-02-12 | うんちく・小ネタ

「アイドルと暮らす」はこちら

♯103 辛酸なめ子 & 膳場貴子 & 馬場典子

Zenba03 この三人が女子学院高等学校時代の同級生。辛酸なめ子のあのダークさと、女子アナたちが共存していたとはおそろしい学校なり。メンツを考えると、なんか、誰も幸福になっていないのではないかとすら(^o^)。

そのうえ、この学校にはNHKの島津有理子もいる(同年齢だが島津が帰国子女のために一学年下)。

他にも女子学院の卒業生はそうそうたる面々が。市川房枝が校風に合わずに3ヶ月で中退したのをはじめ(^o^)、幸田文、吉行和子、吉行理恵、そして黒木香が!おそるべし女子学院。そしてやっぱりどうしても不幸の影が……

次回は「御苑に降る雪

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港座通信~「キング・コング」King Kong

2010-02-11 | 港座

Kingkong01 製作総指揮:デビッド・O・セルズニック

監督:メリアン・C・クーパー

出演:フェイ・レイ

オリジナルバージョン。なにも申しますまい。「美女と野獣」の典型のようなラブストーリー。エンパイアステートビルにのぼり、銃撃をあびながらもコングが守りたかったものとは……。「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン版が、いかにこのオリジナルに忠実か。それほどに面白い作品。ぜひ。

※上映は2月14日(日)15:00。一発勝負です。
モンスターとしてのコングだけでなく、元祖スクリーミングアクトレスであるフェイ・レイもエバーグリーン化した。もっとも、その後おなじ役(名前は違う)を演じることになったリメイク版のジェシカ・ラングは、この役を受けるかで激しく迷ったらしいのだが。まあ、気持ちはわかりますね。

Faywraykingkong_3  76年のリメイク版を監督したジョン・ギラーミンはジェシカについて「フェイ・ダナウェイぐらいにはなるよ」とセールストーク。まさかぁ、と思っていたらあれよあれよという間にキャリアアップ。ピーター・ジャクソン版のナオミ・ワッツもひきつづき好調だし、この役は女優にとっておいしいのかも。

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港座通信~「哀愁」WATERLOO BRIDGE

2010-02-11 | 港座

Vivien_leigh02 出演:ヴィヴィアン・リー ロバート・テイラー

第一次世界大戦下のロンドン。ウォータールー橋の上で出会った男と女。舞台を東京の数寄屋橋に翻案したのが「君の名は」であることはよく知られています。そして、このストーリーをほんの少しひねったのがわれらが藤沢周平の「橋ものがたり」(新潮文庫)ですのでこちらもぜひ。「欲望という名の電車」と違ってこちらのヴィヴィアン・リーはバリバリに綺麗です。

※上映は13日(土)12:00、14日(日)15:00。
グレタ・ガルボに「椿姫」があるように、グレイス・ケリーに「泥棒成金」があるように、女優にとってもっとも美しい瞬間を残しておけるのだから映画というのは便利な媒体だ。この作品のヴィヴィアン・リーはほんとうに綺麗。

「橋ものがたり」(新潮文庫)所収の「約束」というお話はまことに泣ける。武家ものは映画化がひきもきらないが、市井ものの方も誰かやってくれないかな。

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港座通信~「欲望という名の電車」A Streetcar Named Desire

2010-02-11 | 港座

Astreetcarnameddesire01 脚本:テネシー・ウィリアムズ 

監督:エリア・カザン 

出演:ヴィヴィアン・リー マーロン・ブランド

 日本人には杉村春子の舞台でむしろ知られる名作。次第に衰えていく自分自身に嘘をつき続けるブランチ(ヴィヴィアン・リー)は、地に足のついていないスカーレット・オハラなのかもしれません。男臭さ全開のブランドとの演技合戦は壮絶。

※上映は2月13日(土)15:00、14日(日)18:00より。
杉村版を見たことがないので、むしろブランチをどうやって演じたのかと不思議に思う。彼女特有の強烈な女臭さが横溢していたのだろうか。

風と共に去りぬ」で気が遠くなるような成功をおさめたヴィヴィアンは、しかし以降も順調にキャリアを積みあげていく。これがいかに大変なことか……

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港座通信~「誰が為に鐘は鳴る」For Whom the Bell Tolls

2010-02-11 | 港座

Forwhomthebelltolls01_2  原作:アーネスト・ヘミングウェイ 

出演:ゲイリー・クーパー イングリッド・バーグマン

スペイン内戦を舞台に描く強烈な出会い。典型的な美男美女であるクーパーとバーグマンにしか許されない名セリフが満載です。

「キスしたいけど……どうするの?鼻がぶつからない?」

「……」

「そうすれば邪魔にならないのね。もうできるわ……わたし、下手?」

常に闘いの場にいたバーグマンは、キスの仕方も知らなかったのです。ラストのクーパーの求愛もすごい。

「君はぼくだ。ぼくは君の中に生きている。」

※上映は2月13日(土)14日(日)12:00。
スペイン内戦については現在も影響がありあり(なにしろわたしの印象ではついこの間までフランコは健在だったし)。しかし当時のその“空気”を伝えるという意味でヘミングウェイは文学者として、ロバート・キャパは報道写真家として偉大な仕事をしたといえるだろう。
そのヘミングウェイは、くわえてマリア役にイングリッド・バーグマンを指名するという“グッジョブ!”も。

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港座通信~「郵便配達は二度ベルを鳴らす」The Postman Always Rings Twice

2010-02-10 | 港座

Lanaturner01 原作:ジェームズ・M・ケイン 

出演:ラナ・ターナー ジョン・ガーフィールド  

バレンタインデーに不倫の果ての殺人を描いた映画というのも……味わい深いかと。原作は4度も映画化されるほど著名な作品。流れ者(ガーフィールド)が安食堂でやとってもらい、美しい妻(ラナ)と関係ができ、主人を保険金のために殺そうとする。計画は成功したかに見えたが……

セックス・シンボルだったラナ・ターナーの美しさにめまいがします。しかし主役の二人は、のちに作品以上の不幸に見舞われることになります。ガーフィールドは赤狩りのために若くして逝き、8度の結婚、離婚をくりかえしたラナ・ターナーは実の娘が彼女の愛人を刺殺し……二度のベルが象徴するものとはなにか、不幸の連鎖が究極のラブストーリーをいろどっています。

※上映は2月13日(土)18:00 2月14日(日)12:00
わたしの世代にとってはヴィスコンティ版やこのバージョンよりもジャック・ニコルソン&ジェシカ・ラングの「二度ベル」がおなじみ。しかしラナ・ターナーという存在にこの原作は似合いすぎている……

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港座通信~「レオン」Léon: The Professional

2010-02-10 | 港座

Leon03 監督、脚本:リュック・ベッソン 

出演:ジャン・レノ ナタリー・ポートマン

「きみは、もう少しオトナにならなきゃ」

「もうオトナよ。あとは年をとるだけ」

「オレは逆だ。年だけはとったが……あとはオトナに」

凄腕の殺し屋レオンと12才の少女マチルダの物語。父親に虐待されるマチルダは、アパートの隣人であるレオンにこう話しかける。

「オトナになっても人生はつらい?」

いまではハリー・ポッターやバットマンですっかり善人になっているゲイリー・オールドマンが壮絶な悪役ぶり。彼に家族を皆殺しにされたマチルダは、復讐のためにレオンに殺しの訓練を……のちに「スターウォーズ」でブレイクしたナタリー・ポートマンは、このころから“完成”されています。音楽はエリック・セラとスティング。必見、必聴です。

※上映は2月13日(土)15:00より。正直にいえば、近ごろのリュック・ベンソンの商売人ぶりにはなんだかなーと思うところもある。でも、「レオン」に関しては、絶対にハリウッドに負けるもんかという気概と、ナタリー・ポートマンへの偏愛がほの見えてすばらしい。

レオンが殺し屋になった経緯は、ヨーロッパ人にしか理解できないものではないだろうか。ハリウッド映画とは明らかに“コード”が違っており、日本人に熱狂された理由の一端はそこにあるような気がする。

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Leon04

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