事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

港座通信~Jam Films S 「すべり台」

2010-02-10 | 港座

Jamfilmss  8月に「第三の肌」の和島香太郎さんを紹介しましたが、2月の上映会でも酒田出身の映像作家を特集します。

 名をアベユーイチ。酒田東高校の映画研究会から静岡大、そして三池(スキヤキウェスタンジャンゴ)崇史、本広(踊る大捜査線)克行、李(フラガール)相日など、日本映画の屋台骨をささえる逸材を輩出している日本映画学校を卒業し、これまで「SDガンダムフォース」「ウルトラマンメビウス」そして実写版「テニスの王子様」などを監督してきました。平成における特撮アーティストとして屈指の存在。

 今回上映するのは、特撮からはなれて叙情的なストーリーを奏でる「すべり台」。気鋭の新人監督を発掘してきた「Jam Films(ジャム・フィルムズ)」の一編として製作されました。あの相米慎二に師事した成果がここに。主演石原さとみ、山崎まさよし、柄本時生(柄本明の次男です)。

 まもなく転校する夏美(石原)と同級生の且人(柄本)の淡い想いと、それを見つめる男(山崎)が……ご期待ください。ほかにも「Jam Films S」には、綾瀬はるか、小雪、大杉漣、小西真奈美、藤木直人、内山理名、乙葉などの豪華キャストに加え、ZEEBRA、スネオヘアーらのミュージシャンが登場するのでお見逃しなく。

※上映は2月13日(土)14日(日)いずれも18:00。
13日の夜は上映後にアベユーイチとハーバーラジオ「マグナムトークライブ」でおなじみの渡部公希さんの同級生トークライブが予定されていますっ!

※山形新聞、朝日新聞、コミュニティしんぶんなど、媒体がたーくさんとりあげてくれてうれしかった。同級生たちもメーリングリストなどで騒いでくれているようだ。多謝。

港座オフィシャルブログはこちら↓

http://minatoza.exblog.jp/

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港座通信~映画館がある町

2010-02-10 | 港座

Leon02_2  1月上映会の特集はこちら

港座大劇場のステージが、他の映画館とちょっと変わっていることにお気づきだと思います。スクリーンの前に広いステージがあるのです。

「おくりびと」で山崎努と本木雅弘がからんだあの場所。その港座のステージでは、映画の上映だけでなく、市民による演劇やライブが何度も行われています。上映される映画と映画館が分かちがたく結びついているように、映画館と町もまた強い絆で結ばれています。

酒田出身の和島香太郎さんや、2月に特集するアベユーイチさんのように、港座で映画の記憶を積みあげた才能が、映画作家として作品を発表しています。そんな彼らの映画が帰ってくる場所として、港座は生き続けたいと思っています。応援してください。 

2月の上映予定は、バレンタインにちなんで恋愛映画特集です。

2月13日(土)
大劇場
12:00 「誰が為に鐘は鳴る

15:00 「レオン

18:00 「Jam Films S

小劇場
12:00 「哀愁

15:00 「欲望という名の電車

18:00 「郵便配達は二度ベルを鳴らす

2月14日(日)
大劇場
12:00 「誰が為に鐘は鳴る」

15:00 「キング・コング」

18:00 「Jam Films S」(「すべり台」含む)

小劇場
12:00 「郵便配達は二度ベルを鳴らす」

15;00 「哀愁」

18:00 「欲望という名の電車」

港座オフィシャルブログはこちら↓

http://minatoza.exblog.jp/

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明細書を見ろ!10年2月児童手当号~児童手当と子ども手当2

2010-02-09 | 明細書を見ろ!(事務だより)

M78_210年1月号「袋の中身」はこちら

09年10月児童手当号「児童手当と子ども手当1」はこちら

 例によって今号は児童手当受給者のみなさんだけにお届けしています。

 本日のあなたの受取額は○0,000円ですのでご確認を。

さて、なにはともあれ「子ども手当」。民主党マニフェストの最大の眼目であったにもかかわらず、まだごたついています。
曰く

・実は財源がなかった

・所得制限をもうけないことに批判が大きい

・両親が不明な子ども(全国に5000名ほどいるといわれる)に支給されないのはおかしいと指摘されている

・負担を地方に求めるならボイコットするといきまく知事がいる(神奈川、宮崎大阪などのやけに元気な人たち)。

・鳩山と小沢のスキャンダル(小沢の部分がスキャンダルかどうかは微妙だとは思いますが)に国会が時間をとられている。

……まあいろいろと騒がしいことです。いずれにしろ、少子化対策なのか経済対策なのかの目的があいまいなあたりが問題なのでしょう。

 しかし何らかの形で意地でも手当は実現させるでしょうから、『児童手当』の支給はあと1回か2回ということになりそうです。くどいようですが、ドサクサにまぎれて児童手当を自分のふところにしまい込むことのないように。ちゃんと子どもに使ってくださいよ。神の目はどこにでもある

※画像は、酒田出身のアベユーイチが監督したウルトラマンメビウス。平成ウルトラシリーズでアベは光り輝いている。そしてなんと偶然とはおそろしいもので、13日(土)、14日(日)には、港座という映画館でアベユーイチのデビュー作「すべり台」(主演・石原さとみ、山崎まさよし)が上映されるとか。すごい偶然だなあ。

2010年3月号(2月号はやばいのでアップなし)「さよなら寒冷地手当」につづく

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「龍馬伝」第6話~松陰はどこだ?

2010-02-08 | テレビ番組

Namasevoice02_2  第5話「黒船と剣」はこちら

ついに吉田松陰登場。この、明治維新を思想的にささえた兵学家をどう形容したものであろう(司馬遼太郎調)。

密航を企てて失敗すれば自首し、暗殺を企てて頓挫すればやはり自首。どうにもこうにもファナティックで、たぎる血を制御できなかったというところか。つぼイノリオの「吉田松陰物語」のギャグの世界が、実は現実のものだったのではないかとすら。神妙にしろい。

わたしにとって松陰といえば「花神」の篠田三郎でおなじみ。どう考えても自傷行為としか思えない彼の行動は、長州らしいといえば長州らしい。長州嫌いの司馬遼太郎の「世に棲む日日」が原作のひとつだからそう思えたのだろうか。

今回、そのマゾヒスティックな松陰を演じるのは生瀬勝久。ぴったりだと思います。いずれ吉田東洋(田中泯)と衝突する武市半平太(大森南朋)の悪鬼のような表情、「しょせん下士だ」と吐き捨てる山内容堂(近藤正臣)と、「龍馬伝」はいい役者をそろえている。まあ、いちばんかわいかったのは相変わらずラブコメをやっている貫地谷しほりでしたが。

前回の視聴率は24.4%。予想的中。今回も予想しましょうか。龍馬をめぐるストーリーがほとんど動かず、市井の物語だったのでむしろ高視聴率と読む。25%超もありうる。

第7話「遙かなるヌーヨーカ」につづく。ついにリリー・フランキーと大泉洋登場。どんな大河だっ!

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うまい店ピンポイント~ラーメンの町鶴岡篇「菅沼」

2010-02-07 | 食・レシピ

Suganuma01 文下食堂特集はこちら

代休で自分だけ時間がたっぷりあったときに鶴岡まで遠征。うわさの「満び」をさがしていたら、こっちを先に見つけてしまった。

冷やし中華が名物とのこと。しかしはっきりとお蕎麦屋さんなのね。お昼休みのサラリーマンや、上品な年配の女性たちが多く集まっている。
ラーメンはメニューのすみっこに居所なさそうに載っていました。

味は文下食堂に近いかも。
もっと暑い時期に冷やし中華をオーダーするか、寒いときにおうどんをいただくのが正解かと。
店の雰囲気は柔らかだし、従業員の方々もやさしい。また来よう。

次回はその「満び」

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「遊星からの物体X」The Thing (1982 ユニバーサル)

2010-02-07 | 洋画

監督:ジョン・カーペンター

出演:カート・ラッセル

音楽:エンニオ・モリコーネ

ネタバレになるけど物体X=The Thing(原題)は、生物に寄生することにより、その細胞と同化して変貌する。同化の途中がクリーチャーデザインのロブ・ボッティン(当時まだ22才!)の腕の見せ所で、いやはやドロドロベチャベチャの気色悪さ。こういう映画は絶讃されるか無視されるかだけど、わたしはレーザーディスクを買うぐらい熱中していたので当然絶讃組。あの、胸がパカッと開くシーンは何度も観たっけなあ。

南極で孤立した越冬隊員たちが、同化しているかをチェックする血液検査のシーンは笑えるほど怖い。監督ジョン・カーペンターと主演カート・ラッセルが名コンビであることを再認識させた名作(人によっては怪作か)。

カーペンター作品におけるマッチョなイメージをいただいて、ひっくり返したのがタランティーノの「デス・プルーフ」だったわけだ。ハリウッドらしくない苦いラストに、タランティーノたちが熱狂したのもよくわかる。

Thething1982

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「さよなら、愛しい人」Farewell,My Lovely レイモンド・チャンドラー著 村上春樹訳

2010-02-06 | ミステリ

Farewellmylovelyc 刑務所から出所したばかりの大男、へら鹿(ムース)マロイは、八年前に別れた恋人ヴェルマを探しに黒人街の酒場にやってきた。しかし、そこで激情に駆られ殺人を犯してしまう。偶然、現場に居合わせた私立探偵フィリップ・マーロウは、行方をくらましたマロイと女を探して紫煙たちこめる夜の酒場をさまよう。狂おしいほど一途な愛を待ち受ける哀しい結末とは?読書界に旋風を巻き起こした『ロング・グッドバイ』につづき、チャンドラーの代表作『さらば愛しき女よ』を村上春樹が新訳した話題作。
(「BOOK」データベースより)

「長いお別れ」→「ロンググッドバイ」につづく村上春樹のチャンドラー新訳。前回はやけに老成したフィリップ・マーロウだったけれど、今回のマーロウは若々しい。っていうかやることが無茶。

 プロットに弱点はあるがレトリックなら名人、というチャンドラーの特徴は村上訳によってむしろ露わになっている。秀麗な風景描写そのものが売り物になる作家はそうはいない。村上春樹はチャンドラーの翻訳を続けたいようなので(「かわいい女」が次作になりそう)楽しみだ。

映画版(監督ディック・リチャーズ。製作はなんとジェリー・ブラッカイマーでした)は池袋文芸座で観たっけ。ロバート・ミッチャムのもっさりとしたマーロウもいいが、今回の村上訳にはそぐわない感じ。まあ、マロイを演じたのがリチャード・キールだと誤解していたぐらいなのでえらいことは言えません。ミッチャムはその後「三つ数えろ」のリメイクでもある「大いなる眠り」でもマーロウ役を演じている。残念な出来でしたが。

 大鹿マロイが夢見つづける歌姫を、映画ではシャーロット・ランプリングが華麗に演じてすばらしかったが、村上バージョンを映画化するとすれば、マーロウ→ジョージ・クルーニー、ヴェルマ→キャリー=アン・モスのコンビがお似合いかと。モスには退廃が似合うと思うんだ。

邦題は、旧「さらば愛しき女(ひと)よ」もいいが、今回の方が物語のテーマにかなっている。愛しき人、とは実は……

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続・意外なふたり~アイドルと暮らす

2010-02-06 | うんちく・小ネタ

Kuriharafuyuko01 「師弟の愛憎ふたたび」はこちら

さて、TBSの安住紳一郎が登場したところで今度は日テレのエースを。

♯101 羽鳥慎一(日テレアナ)& 栗原冬子(元アイドル)

バードの奥さんがアイドルだったとはっ!
逆に、奥さんは前途有望な青年をつかまえたということか。アイドルを配偶者にしたパターンをもうひとつ。

♯102 江口寿史(休みすぎ漫画家) & 水谷麻里(元アイドル)

まさかこんなに休む人だとは奥さんも思わなかっただろう。早く新作を描いてほしいな。

70年代~80年代初期にはじまるアイドルブームの特徴は、芸能界が閉じた村ではなくなったということではないか。芸能人、という存在が特殊なものではなく、“一般人”(こんな呼称が現存しているんだからまだまだだけど)と市役所に婚姻届を提出するパターンが容易に想像できるというか。

そんな想像がIT長者などの“青年実業家”たちを発奮させもしたのだろう。おニャン子でいえば、渡辺満里奈や国生さゆり、そして工藤静香のような現役続行組はともかく

・後藤次利と結婚して引退した河合その子

・秋元康と結婚して引退した高井麻巳子

・フジテレビ社員と結婚した新田恵利

などが昔からのパターン。一種の職場結婚ね。しかし福永恵規、ゆうゆなどのように、あれほどの人気をほこった彼女たちが主婦として暮らしている姿が自然に思える時代になったわけだ。え?斉藤満喜子の旦那はスジャータの御曹司なの?なーんかそれも……(笑)

次回は「女子アナ輩出校

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うまい店ピンポイント~ラーメンの町鶴岡篇「文下食堂」

2010-02-05 | 食・レシピ

Hodashishokudo01 蒙古タンメン中本特集はこちら

今回からちょっと鶴岡もラーメンの町なので特集開始。まずは前に庄内ラーメンランキングで第1位になっているこの店から。

文下(ほうだし)食堂は息子が大のお気に入り。「ここ、ほんとにおいしい」と。わたしもそう思います。

昔の同僚(田川在住)に勧められて発見。ロケーションは、人からきかなければ絶対にわからない場所なのに常に混んでいる。地元民にとって、そして酒田市民にとっても貴重な場所。旧7号線をどこで左折するかの目印はNISSANの看板がわかりやすいかも。わたしは三川で映画を観るとき、三川を通り過ぎてここで食べたりしています。

先日も三川に出張に出て、おーしお昼はここで食べるんだと突撃。でも、既にそこには同じ出張の場にいた“学校の世界では田川でいちばん偉い人”が鎮座していたのだった。おそるべし文下食堂。

完璧にラーメンしかメニューになく、誤解されるようだけど味は卵っぽい。酒田と鶴岡の中間点という意味では、それは位置的な問題だけでなく、味についてもいえるのかもしれない。添えられたお漬け物もおいしいです。

次回は「菅沼」を。

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「オーシャンズ」Océans (2009 フランス)

2010-02-05 | 洋画

Oceans01 シネコンの上映時間をチェックしている親子(十代の女子&おかあさん)がもめている。

「『オーシャンズ』にしましょうよ」とおかあさん。

「えー」娘は不満げだ。「のだめ」か「アバター」あたりがお望みなのだろう。

「たまには感動するような映画も観ましょうよ」

「うー」

はたして親子がその後どの映画を選択したかはわからない。わたしがその場面に遭遇したのは、ちょうど「オーシャンズ」を観て帰るときだったから。

「感動ねぇ。」

と複雑な思い。エコ嫌いで、自然なんぞについぞ感動したことのないわたしを基準に考えるのはいかがなものかと思うけれど……。

 無粋なわたしがこの作品を選んだのは、例によって出張帰りで、たまたま時間がちょうどよかったから。「長い時間をかけて撮影した海洋ドキュメンタリー、か。きっとすごい場面が連続はするけれど、ちょいと退屈だったりもするんだろうな」と予想し、そのとおりの作品ではあった。監督は「ニュー・シネマ・パラダイス」の(大人の方の)トト。

 意表をついてイグアナ(海に棲むイグアナもいるんすねっ!)から始まり、空中を浮遊するようなクジラのジャンプ、イワシの群舞や、ミサイルのように海中に突き刺さる海鳥、カメラと同調するかのように泳ぐイルカ……どうやって撮ったんだと不思議に思うような場面が確かにつづく。きわめつけは何万体ものカニが山のように積み重なって脱皮する光景。カニアレルギーのうちの娘が観たら卒倒するかもしれない。

 後半に連続する「海の多様性を守れ」というメッセージの一環で、日本のクジラ漁や、フカヒレだけを切り取って生きたまま胴体を投げ捨てるシーンへの批判的な描き方に日本人として反撥している観客も多い。

しかしそれと同時に、三川イオンシネマでは、なんと「アバター」よりも観客を集めているという事実もまた存在する。環境保護というメッセージもまた、グローバルスタンダードになっているわけだ。皮肉ではなく、ああそういう時代なんだと感じた次第。「うまそうだなあ」と舌なめずりをしながら観ていた食いしんぼもいただろうけれども。

 それからね、配給のギャガにとっては久しぶりのヒット作でめでたいわけだけど、エンディングによけいな曲をつけるおせっかいはマジでやめて。平原綾香好きである中年男ですら、ちょっとひいた。客をなめてんのか。

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