2013年12月期末勤勉手当号「終わりの始まり、始まりの終わり」はこちら。
……誰かに笑われそうですが、みなさんに関係する大きな出来事があります。それは、
「定年まで勤めてもすぐに年金がもらえるわけではない」
時代の到来。めずらしく条例を読みこむと、「市町村立学校職員給与負担法に規定する学校職員の定年等に関する条例」にはこうあります。
第2条 学校職員は、定年に達したときは、定年に達した日以後における最初の3月31日に退職する。
第3条 学校職員の定年は、年齢60年とする。
……このあたりで、4月1日生まれはどうなるんだというめんどくさい話もあるのですが、まあそれはおいといて。
大前提はこうです。
○昭和28年4月2日以降に生まれた人の年金の受給開始は、61才以降に引き上げられる
……つまり、退職するときは60才だけれど、受給するのは61才になるまで待たなければなりません。いや61才でもらえるのは昭和30年4月1日までに生まれた人で……えーいめんどくさい。一覧にしておきます。
※例によって表はめんどくさいのでパス。
この表でおわかりのように、将来は最長5年間待たなければならないことになります。これはいくらなんでもしんどい話。どうやって食いつないでいこう……という不安が“人類の実験室”とまでいわれる長寿ニッポンの景気が浮揚しない要因(私見)。
さあ、そこで出てくるのが『再任用』という制度です。来年はこの制度についてじっくり考えてみましょう。
画像は「かぐや姫の物語」おそるべきことに高畑勲はこの力作を78才で完成させている。まさかこんなに、まんまかぐや姫の物語だとは思いませんでしたが。
2014年1月号「2枚の源泉徴収票」につづく。