事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

明細書を見ろ!2016年10月号PART1 監査終了!

2016-10-19 | 明細書を見ろ!(事務だより)

2016年9月号PART2「監査対策」はこちら

みなさんのおかげをもちまして、10月5日に行われた県監査委員事務局監査を大過なくしのぐことができました。どうもありがとうございます。まあ、ハンコもれがあったりしたんだけど

「気にしないで。」

のひとことで監査員をごまかす根性がこの学校の事務職員にはあったということです。

しかし控室にいるときに他の監査対象校と話したときは考えこみました。どう計算してもわたしは他の事務職員の倍は監査うけてるぞ。やれやれ。それに、その控室のホワイトボードには監査の予定表が貼ってあって、いくつかの学校名に◎印がついている。

「これ、なに?」

「なんだろうなあ」競馬なら本命という意味だ。

札付き、ってことかな」本校にもしっかり◎がついてます。

監査が終わってから教育事務所の職員に訊いてみると

「いい人がいる、って意味です(笑)」

「嘘つけ」

正解は、特別休暇や育児休業など、期末勤勉手当に影響する休みをとった職員がいるところ、ですって。まぎらわしいことをするなよ(泣)。

PART2につづく

画像は「SCOOP!」(2016 東宝)

のっけからハードなからみがあるなど、いつもの福山印を期待すると面食らうはず。原作は、50才以下は絶対に知らない「盗写1/250秒」。その昔、「水曜ロードショー」で放映されたTVムービー。日テレの映画枠が水曜だったことをお若い方は知らないですか、そうですか。水野晴郎も知りませんか、そうですか。あの作品で内藤陳がやっていた役をリリー・フランキーが絶妙に演じています。一見の価値あり。にしても、近頃どんな映画にも吉田羊が出ている気が。

2016年11月号「iDeCo(イデコ)」はこちら

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戦後の音楽文化PART2 全日本吹奏楽連盟

2016-10-18 | 音楽

Weather Report - Birdland

PART1はこちら

全日本吹奏楽連盟について「<戦後>の音楽文化」ではこう解説されている。

「全日本吹奏楽連盟」

日本の吹奏楽界の中心は、まぎれもなく学校ベースの吹奏楽文化である。戦前から学校の部活動における「吹奏楽部」は存在したが、大半は戦後の学習指導要領改訂の影響を受けて設置された「吹奏楽部」である。

日本で最大の吹奏楽組織である全日本吹奏楽連盟の歴史は、1939年に大日本吹奏楽連盟として結成されたことにさかのぼる。1973年には社団法人としての認可を受け、2013年に現在の一般社団法人全日本吹奏楽連盟となった。加盟団体数は14241団体(2014年12月現在)にのぼり、現在11の支部、さらに都道府県、各市までの下位組織によって構成されている。各連盟の運営は、多くの中学校や高等学校における吹奏楽部の顧問である教員や元教員によって支えられている。

……ですよね。本来、吹奏楽は音楽シーンの一部であるにもかかわらず、この連盟はほとんど教員&教員OBによって運営されている。くわえて、この団体が主催するコンクールは

全国大会への出場は熾烈な競争である。専門の演奏家による指導を取り入れている学校は珍しくない。しかし、現在のコンクールは、学校の課外活動の範疇を超えているとの指摘もある。そのような日本の吹奏楽について、ノルウェーの音楽研究者デイヴィッド・G・エベールは「特異的」である、と著書のなかで指摘している。全日本吹奏楽コンクールを抜きにして、世界から日本が吹奏楽大国と呼ばれる姿は描けない。しかし、功罪に鑑み、基本的な議論をすべきときかもしれない。

……別に朝日新聞(吹連とともに主催)の地方版が吹奏楽コンクール一色になってしまうことに文句があるわけではないが(少しはあります)、ちょっとこれは過剰ではないかと前から思っていた。以下次号

本日の一曲はウェザー・リポートの「バードランド」。キャッチーな旋律にジャコパスの禍々しいベースがからむ。彼はとっくに、そしてザビヌルも死んでしまった。おおおウェイン・ショーターは存命ですかっ!うれしいっす。

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戦後の音楽文化PART1 吹奏楽

2016-10-17 | 音楽

A Message Song - Pizzicato Five

学校に勤務していながら、というか逆に勤務しているからこそ見えないものがあるような気がする。

たとえば吹奏楽。ある程度の生徒数を保持する中学には、まずまちがいなく存在するのが吹奏楽部だ。通称ブラバンは、学校にとって、そして学校事務職員にとってきわめて自然なものとしてそこにある。

でも、これはしかしなかなか不思議な話ではないだろうか。音楽のひとつのジャンルにすぎない吹奏楽だけが、どうしてこんなに隆盛を誇っているのだろう。

そのあたりを知りたくて図書館から借りたのが「<戦後>の音楽文化」(戸ノ下達也編著 青弓社)だ。各事象についてとても冷静に解説してあるので、この本は当たりだった。

ここで、吹奏楽の現状はこう語られている。

「吹奏楽」
日本の吹奏楽は戦後、「アメリカにその範をとり、そして一気に抜き去った」音楽媒体だということである。戦後の復興時に一気に流入してきたアメリカ式の吹奏楽はあっという間に広まり、経済成長の勢いそのままに日本の吹奏楽は大きく発展した。そしていまや、演奏レベル、レパートリーの豊富さ、時代を切り開く先進性など、どれをとっても総合的にアメリカを圧倒的に上回っているどころか、世界のトップになったと言えるかもしれない。演奏レベルで、日本のアマチュア吹奏楽……特に中核となる中学生高校生たちのクォリティーの高さは、いまや世界中の吹奏楽関係者が認めるところである。

……すごいぞ日本の吹奏楽!と素直に喜べないのはなぜだろう。いや別に吹奏楽の出自が軍楽隊だからおかしいと主張したいわけではないし、器楽全体の進歩がその陰で犠牲になっているのではないかとつっぱって、じゃあ学校で弦楽器を用意できるのかと開き直られたら目も当てられない。

まず、なぜ日本の吹奏楽がこれほどまでに深化したのかを考えなければならないのではないか。もちろんそこでは、全日本吹奏楽連盟という存在を抜きには語れないだろう。以下次号

本日の一曲はピチカート・ファイブの「メッセージ・ソング」。「みんなのうた」でもおなじみ。ラブソングに聞こえるけれど、父親から息子へのメッセージなのね。ポップなアレンジの陰に“悠長な”ブラス。いいですなあ。野宮真貴と花田裕之を共演させようと考えたヤツは誰だ。最高じゃないか(笑)

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真田丸 第四十一回「入城」

2016-10-16 | 大河ドラマ

第四十回「幸村」はこちら

前回の視聴率は15.0%と予想に反して降下。番組改編期の常として、特に日テレ好調バラエティ軍団が長時間化した余波もあったろうけれど、洗面器型の視聴率の推移が大河ドラマの定番である以上、もう少し数字はほしかったところ。

今回はいかに真田家が九度山を脱するかがメイン。おなじみのストーリー。ひょっとしたらいちばん有名なエピソードかもしれない。コンセプトははっきりしている。

講談そのままにやるのだ。

猿飛佐助と服部半蔵の激突とか、村人の協力を得て幸村たちが次第に消えていくとか。わたし、もうちょっとひねるのかと思ってました。

これまでひたすら予想を裏切る展開を見せてきたので。「古畑任三郎」の三谷幸喜である以上に、ソング&ダンス(長澤まさみはそれにしても華がありますねえ!)の舞台人であるほうを優先したみたい。実はよぼよぼだったらしい真田幸村を、変装した結果だったというひっかけと、半蔵が伊賀越えでみせたようにおちゃらけキャラだった点をのぞけば(笑)。

入城した幸村はさっそく知略を披露し、大野修理をいらつかせる。家康はそろそろ呆けが入ってきていて、だからこそ強引な展開に持っていく、という話にしたいのかな。

後藤又兵衛(哀川翔)と毛利勝永(岡本健一)という、一世風靡セピアと男闘呼組(「ロックよ、静かに流れよ」はよかったなあ)のコラボという最強のヤンキーたちが登場し(笑)、さあ役者はそろった。

にしてもつくづく思う。家康が言うように「牢人がいくら集まっても烏合の衆にすぎない」のは確実。それでも、これだけの人間が集まった以上、秀吉の人気と豊臣家の経済力はおそろしいほどのものだったのかと。

いやそれ以上に、四百年たっても家康嫌いが多くて秀吉の浪花における人気は不動。うーん、家康好きとしてはなんとも。今日も日テレはお祭り状態なのかな?今度こそ17%台では。

第四十二回「味方」につづく

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善寶寺。

2016-10-15 | 日記・エッセイ・コラム

例によって宗教的行事に参加してまいりました。ひかないでね。

会場は善寶寺。檀信徒地方研修会という、曹洞宗のそれはそれはありがたい行事。うわーめんどくせー、と思ったけど檀徒総代として行かなければならん。

行ってよかったです。人の話を聞くことができないことで有名なわたしも、ここまでの話をされたら納得。東日本大震災における宗教者の態度に、実はわたしは少し懐疑的だったんだけど、その疑問も払拭できた。

なぜこの時点でまったく公開されていなかった龍王殿がご開帳されたかといえば、それは災害が頻発する現状への回答だったとか。海の安全を守るというこの寺の本旨がここにあったんだなあ。

にしても、3時間も畳の上に座っているのがここまでつらいとは……まわりのじいさんたちもつらそうだった。禅宗はしんどいです(笑)

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またSCOOP!

2016-10-13 | 邦画

PART1はこちら

さて「SCOOP!」。いきなり女性のあえぎ声でスタート。パパラッチの福山雅治が、張り込みのあいだに自分のクルマ(ある理由でベンツのSUVです)に女をひっぱりこんで後ろからファック中。明らかに大根監督の、

“いつもの福山雅治を期待してもらっちゃ困る”

宣言だ。それでもかっこ良すぎるのが困ったものなんですけどね。

写真週刊誌の副編集長である吉田羊(近ごろこの人が出ていない作品の方がめずらしい)は、一匹狼の福山に、ど新人の二階堂ふみを記者としてつける。使えないし、パパラッチを(そして福山を)軽蔑している二階堂は、しかしこの仕事に(そして福山に)次第にのめりこんでいく。

数々のスクープをものにしていく過程を描いた前半はもちろん面白い。気鋭の政治家(斎藤工が出ていない作品もめずらしくなったなあ)と巨乳のアナウンサーの不倫現場、やんちゃなアイドルたちの決定的瞬間などを、このコンビはあらゆるテクニックでものにしていく。もっとも派手なのは連続殺人犯の現場検証の場面で……

グラビア担当の副編集長を演じた滝藤賢一が、「64」のときのパターン演技とは見違えるような味をだしている。そうだよなあ、大人が泣くってのはこういうことだ。

カメラマンが主人公で、彼がピントが合わない(out of focus)写真を撮るのはどんなときか、というオチは「盗写1/250秒」(英語題名がアウト・オブ・フォーカス)で、原田芳雄がある被写体の顔にタバコの煙を漂わせたのと共通していて泣かせる。

そしてそして、この映画のリリー・フランキーはすごい。穏やかに話しているときでさえ、危ない感じがひりひり。この域までくると、福山と役をとっかえても面白いと思った。

テーマソングは「モテキ」でも使われていたTokyo No.1 Soul Setにギターで福山がからむ。大根のセンス健在。なにより「盗写1/250秒」をリメイクしようと考えた心意気がすばらしい。

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「SCOOP!」 (2016 東宝)

2016-10-12 | 邦画

監督が映画「モテキ」「バクマン」の、というよりわたしにとってはテレビ東京の「湯けむりスナイパー」「まほろ駅前番外地」「大川端探偵社」の大根(おおね、ですよ)仁なのだから、何をおいても駆けつけなければならん。

主演が福山雅治で、共演が二階堂ふみという線も憎い。しかし最も驚き、絶対に見なきゃと思った原因は、なんとこの映画には元ネタがあり、それがあの伝説のTVムービー「盗写1/250秒」だったから。

わたしはてっきり「盗写~」は日テレの火曜サスペンス劇場か木曜ゴールデンドラマの枠でオンエアされたと思っていたけれど、調べてみたら水曜ロードショーだったのかあ。

確かに、気鋭の作家たちにTVとはいえ、完全に映画として撮らせる冒険をやってたな。その冒険は「盗写1/250秒」を生み出しただけでも大成功。それほどに面白いドラマ。確か視聴率は低かったけれど。

主演は斉藤慶子、宇崎竜童、原田芳雄夏木マリ。「SCOOP!」と同様にパパラッチのお話。このドラマがつくられた80年代中ごろは「フォーカス」(新潮社)「フライデー」(講談社)「Emma」(文春)などの写真週刊誌が乱立。むちゃくちゃに売れていたのと、カメラマンたちの狼藉が問題視され始めていたのでタイムリーなネタだった。

監督は原田眞人。そう、去年のわたしのベスト1&2である「駆込み女と駆出し男」「日本のいちばん長い日」を撮った人。伝説の映画評論家でもあった。もう三十年も前の作品なのに妙に心に残ったのは、社会人になりたてだったわたしに、会社というものの怖さ面白さを教えてくれたドラマだったから。「SCOOP!」でもふたりの副編集長(吉田羊、滝藤賢一)のどちらが次の編集長になるかという興味でひっぱるけれど、「盗写~」はもう少しひねってあった。

新人の助手(斉藤慶子)とともにパパラッチのチームに、やけに金にこだわるど素人が加えられる。矢崎滋が演じたこの“ザ・サラリーマン”は、無茶をするカメラマンたちの足をひっぱりながら、かかった経費をつぶやいて録音していく。使えない野郎だから畑違いのチームに入れられたのかと視聴者の誰もが思ったら、最後の最後で……会社っておもしれえっ!とびっくり。

うわ、原作だけでこんなに語ってしまった。以下次号

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明細書を見ろ!2016年10月財形貯蓄号 財形貯蓄とマイナンバー。

2016-10-11 | 明細書を見ろ!(事務だより)

年に一度の財形貯蓄募集期間がやってまいりました。各金融機関は、今月の25日までにあなたから新規契約や増額を勝ち取ろうとがんばるはずです。

どのくらいがんばるかというと……

先日、いつものように○○銀行に外勤に行ったら、前任校で通っていた支店の職員と駐車場でばったり。

「きゃーっ!センセーひさしぶりですーっ!」

おお、そんなにおれに会えてうれしいのか。

「財形を増額しませんか」

そこかよ(泣)、というくらいにがんばるのです。ち。

さて、財形貯蓄のわかりやすいメリットといえば、財形“住宅”貯蓄と財形“年金”貯蓄について、その利息が非課税という点です(財形“一般”貯蓄は課税対象)。

ここで出てくるのがマイナンバー。この制度には数多くの批判が集まっていて、そのほとんどは当たっていますけれども、しかしこの目的だけは賛成できます。

「税金のとりっぱぐれをなくす。」

他はどうでもいいからそれだけはちゃんとやってくれ。さて、財形貯蓄に税金がからむことから、今回の募集からナンバーの記載が必要になります。

もっとも、当初の予定では住宅貯蓄と年金貯蓄について、ほぼすべての手続きにマイナンバーの記入が必須になるはずでしたが、なぜかかなり限定された取扱いになるようです。

今回必要なのは

○財形住宅貯蓄、年金貯蓄の新規申込書における下のほうの部分

これだけ。積立額や非課税最高限度額の変更の場合は記入の必要はありません。新規申込みの場合も、一般財形の場合は必要なし。

ここからはぶっちゃけた話になりますが、去年マイナンバーを収集したときのように、事務職員に通知カードやマイナンバーカードを提示する必要はありません。なぜなら、とっくにこちらはあなたの番号を承知していて、県の財務システムに入力済みだから。ということで事務職員が今回マイナンバーがらみでやることは

○身元確認
受付時にその場で、手続きを行っている者が番号の正しい持ち主であることを「知覚」で確認する。

ことだけです。山形県は、この制度についてかなり簡素で実際的な運用をしていて、その職場の同僚を別人だと誤解することはありえないと踏んでいるわけです。あたりまえだ。

だからあなたも、財形の申込書を事務室に持ってくるときに、わざわざ偽名を使ったり変装したりしないでくださいよ。おれは見抜くからな!

※長々と説明したあとでこんな結論はいやだけど、書くか書かないか迷ったときは書くな、ということです。希望者は10月28日(金)までに事務室へ書類をお持ちください。

本日の画像は「ハドソン川の奇跡」Sully (2016 WB)

監督:クリント・イーストウッド 主演:トム・ハンクス

傑作。2009年の実話。バードストライクによってエンジンがいかれてしまった飛行機。なんと川に着水させることで乗客乗員すべてを救った機長のお話。アメリカ人の頭にある9.11の残像がこの機長を英雄にしたてるが……ものすごくリアルに描いてあるので、これから飛行機に乗るのがちょっと(すごく)怖い。いつもいつもトム・ハンクスが操縦してくれるわけでもないだろし。

2017年10月財形貯蓄特集号「手取りの男・手取りの女」につづく

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「バベル九朔」 万城目学著 KADOKAWA

2016-10-10 | 本と雑誌

万城目のこれまでのどの作品(全部読んでいるわたしもわたしだと思う)よりもファンタジー、というよりSF色が強いのに、いやだからこそ思いきり私小説を提示してきました。まるで万城目の自伝のよう。

おしむらくは、魔術的に面白く読ませるユーモアが影を潜めていることだ。まあ、この作品にギャグをしこんだら、読者はわけわかんなくなるか……あるいは筒井康隆を想起することになるかも。

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真田丸 第四十回 幸村

2016-10-09 | 大河ドラマ

第三十九回「歳月」はこちら

前回の視聴率は16.6%と的中。あまりうれしくはありませんが。

さて今回はまるで総集編ですか。九度山にこもる信繁が、その境遇に満足しながらなぜ大坂城に行くことになったのかを強引に納得させるにはこれしかなかったでしょうけれど。

昌幸、秀吉、三成などの声が、そして誰よりもきり(長澤まさみ)が信繁を奮い立たせる。かくて真田幸村誕生

もちろん結果論で考えれば、九度山に隠棲していればそれなりに信繁が幸福だったのは確実。でも立川文庫のスターになることはなかったわけだ。

きりが言うように、これまでの展開では、四十週間もかけて信繁はなにも成し遂げていないわけで(これ、作り手の側から発信されたのって初めてじゃないですか)、このままでは確かに困る(笑)。

しかし神の目をもったきりの発言はなお続く。戦上手の真田昌幸の息子なら、やっぱり戦上手なんだとまわりは思うんじゃないですかと。うわー、つまりあなたは(今のところは)フェイクでかまわないじゃないかと。電通か。こんな女性が近くにいてほしいですよね。

片桐且元(小林隆)がいっきに大坂城まわりの歴史を語る。あんたが徳川との関係をぶちこわしてるかのよう。これまでの胃痛は、すべてこの回のためにあったわけだ。

しかも大蔵卿局(峯村リエ……「超高速!参勤交代リターンズ」でもいい味だしてました)の息子として大野修理が登場して且元を責める。演じているのは今井朋彦。「新選組!」で徳川慶喜を演じたあの人。この時点で大阪方の敗戦決定(^o^)。

よく伝えられる方広寺の鐘銘事件だけど、ほんとに歴史を動かすような大事件だったんだろうか。文字にして遺しやすいから数多く伝えられてるだけじゃないかな。いまでもありますよね、よくわかんないけど大騒ぎ自体が主目的な話。盛り土がどうしたのとか。

薄味な話だけれど、だからこそ17%台まで復帰と読みました。

第四十一回「入城」につづく

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