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全日本吹奏楽連盟について「<戦後>の音楽文化」ではこう解説されている。
「全日本吹奏楽連盟」
日本の吹奏楽界の中心は、まぎれもなく学校ベースの吹奏楽文化である。戦前から学校の部活動における「吹奏楽部」は存在したが、大半は戦後の学習指導要領改訂の影響を受けて設置された「吹奏楽部」である。
日本で最大の吹奏楽組織である全日本吹奏楽連盟の歴史は、1939年に大日本吹奏楽連盟として結成されたことにさかのぼる。1973年には社団法人としての認可を受け、2013年に現在の一般社団法人全日本吹奏楽連盟となった。加盟団体数は14241団体(2014年12月現在)にのぼり、現在11の支部、さらに都道府県、各市までの下位組織によって構成されている。各連盟の運営は、多くの中学校や高等学校における吹奏楽部の顧問である教員や元教員によって支えられている。
……ですよね。本来、吹奏楽は音楽シーンの一部であるにもかかわらず、この連盟はほとんど教員&教員OBによって運営されている。くわえて、この団体が主催するコンクールは
全国大会への出場は熾烈な競争である。専門の演奏家による指導を取り入れている学校は珍しくない。しかし、現在のコンクールは、学校の課外活動の範疇を超えているとの指摘もある。そのような日本の吹奏楽について、ノルウェーの音楽研究者デイヴィッド・G・エベールは「特異的」である、と著書のなかで指摘している。全日本吹奏楽コンクールを抜きにして、世界から日本が吹奏楽大国と呼ばれる姿は描けない。しかし、功罪に鑑み、基本的な議論をすべきときかもしれない。
……別に朝日新聞(吹連とともに主催)の地方版が吹奏楽コンクール一色になってしまうことに文句があるわけではないが(少しはあります)、ちょっとこれは過剰ではないかと前から思っていた。以下次号。
本日の一曲はウェザー・リポートの「バードランド」。キャッチーな旋律にジャコパスの禍々しいベースがからむ。彼はとっくに、そしてザビヌルも死んでしまった。おおおウェイン・ショーターは存命ですかっ!うれしいっす。