年に一度の財形貯蓄募集期間がやってまいりました。各金融機関は、今月の25日までにあなたから新規契約や増額を勝ち取ろうとがんばるはずです。
どのくらいがんばるかというと……
先日、いつものように○○銀行に外勤に行ったら、前任校で通っていた支店の職員と駐車場でばったり。
「きゃーっ!センセーひさしぶりですーっ!」
おお、そんなにおれに会えてうれしいのか。
「財形を増額しませんか」
そこかよ(泣)、というくらいにがんばるのです。ち。
さて、財形貯蓄のわかりやすいメリットといえば、財形“住宅”貯蓄と財形“年金”貯蓄について、その利息が非課税という点です(財形“一般”貯蓄は課税対象)。
ここで出てくるのがマイナンバー。この制度には数多くの批判が集まっていて、そのほとんどは当たっていますけれども、しかしこの目的だけは賛成できます。
「税金のとりっぱぐれをなくす。」
他はどうでもいいからそれだけはちゃんとやってくれ。さて、財形貯蓄に税金がからむことから、今回の募集からナンバーの記載が必要になります。
もっとも、当初の予定では住宅貯蓄と年金貯蓄について、ほぼすべての手続きにマイナンバーの記入が必須になるはずでしたが、なぜかかなり限定された取扱いになるようです。
今回必要なのは
○財形住宅貯蓄、年金貯蓄の新規申込書における下のほうの部分
これだけ。積立額や非課税最高限度額の変更の場合は記入の必要はありません。新規申込みの場合も、一般財形の場合は必要なし。
ここからはぶっちゃけた話になりますが、去年マイナンバーを収集したときのように、事務職員に通知カードやマイナンバーカードを提示する必要はありません。なぜなら、とっくにこちらはあなたの番号を承知していて、県の財務システムに入力済みだから。ということで事務職員が今回マイナンバーがらみでやることは
○身元確認
受付時にその場で、手続きを行っている者が番号の正しい持ち主であることを「知覚」で確認する。
ことだけです。山形県は、この制度についてかなり簡素で実際的な運用をしていて、その職場の同僚を別人だと誤解することはありえないと踏んでいるわけです。あたりまえだ。
だからあなたも、財形の申込書を事務室に持ってくるときに、わざわざ偽名を使ったり変装したりしないでくださいよ。おれは見抜くからな!
※長々と説明したあとでこんな結論はいやだけど、書くか書かないか迷ったときは書くな、ということです。希望者は10月28日(金)までに事務室へ書類をお持ちください。
本日の画像は「ハドソン川の奇跡」Sully (2016 WB)
監督:クリント・イーストウッド 主演:トム・ハンクス
傑作。2009年の実話。バードストライクによってエンジンがいかれてしまった飛行機。なんと川に着水させることで乗客乗員すべてを救った機長のお話。アメリカ人の頭にある9.11の残像がこの機長を英雄にしたてるが……ものすごくリアルに描いてあるので、これから飛行機に乗るのがちょっと(すごく)怖い。いつもいつもトム・ハンクスが操縦してくれるわけでもないだろし。
2017年10月財形貯蓄特集号「手取りの男・手取りの女」につづく。