事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「バベル九朔」 万城目学著 KADOKAWA

2016-10-10 | 本と雑誌

万城目のこれまでのどの作品(全部読んでいるわたしもわたしだと思う)よりもファンタジー、というよりSF色が強いのに、いやだからこそ思いきり私小説を提示してきました。まるで万城目の自伝のよう。

おしむらくは、魔術的に面白く読ませるユーモアが影を潜めていることだ。まあ、この作品にギャグをしこんだら、読者はわけわかんなくなるか……あるいは筒井康隆を想起することになるかも。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする