事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

ほりぃ散歩Vol.10 おしんの里

2017-02-18 | まち歩き

Vol.09「白ばら閉店」はこちら

ゆうべはアルゼンチンから親戚(移民二世&三世)が三年ぶりにやってきたので接待。会場は朝ドラ「おしん」のロケ隊が逗留した若葉旅館。

ごちそうもおいしかったんだけど、喫煙スペースに出演者たちの色紙や写真が大量に飾ってあって壮観。

長岡輝子のうんちく色紙には「なるほどあの人らしいなー」と感心したり、小林綾子の写真のかわいさに絶句したり。

そしたら親戚がぽつりと「わたしの親戚がおしんに出演してたのよ」と。え。

この人じゃないことは確実ですが。Vol.11「2018 春」につづく

 

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「アントマン」Ant-Man (2015 ディズニー)

2017-02-17 | 洋画

始まりは確か「X-men」と「スパイダーマン」だった。マーベルコミックスの実写化が商売になり始めたのは。

それが「アイアンマン」を経由して、ディズニーが「アベンジャーズ」プロジェクトを大成功させて以降、毎年のようにマーベルものは公開され、そしてヒットをつづけている。特にディズニーは連戦連勝。

系統はこうだ。

アイアンマン……ご存知ロバート・ダウニー.Jrのへらず口オンパレード。最初はパラマウント配給

・マイティ・ソー……神様降臨。こちらも最初はパラマウント。

・キャプテン・アメリカ……ウィンター・ソルジャーは傑作だった。

これらに、スパイダーマンやハルクが合体してアベンジャーズになる。これから、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーもからんでくるだろうし、ドクター・ストレンジもバカヒット。

うちの息子はそのすべてを見ているというマーベルのいい客だけど、彼のおすすめはこの「アントマン」。劇場公開時は見逃していた。ヒーローがひたすら縮んでいくという発想は確かに面白い。主人公がドジな犯罪者ってのもいい。客が確実に喜ぶように作ってあるのがわかる。小さくなったり大きくなったり、メルモちゃんですかお前は。

必ず御大ともいえるような俳優をキャスティングするのもこのプロジェクトの特徴で、キャプテン・アメリカにロバート・レッドフォードが出るのは必然性があり、この「アントマン」ではマイケル・ダグラスもいい味を出している。オープニングの若いころはメイク?CG?

儲かるからこそ徹底的に脚本を練り、金もかける。それに加えて、蟻の映画だからとアダム&ジ・アンツの「ANT MUSIC」を使うしゃれっ気も余裕。なるほどヒットするわけだ。

でもおれ、「マイティ・ソー」だけは見てないんだよな。コンプリートすると、マーベルにカモられているようでなんかくやしい。

続篇「アントマン&ワスプ」につづく

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「ダイ・ハード2」 Die Harder (1990 FOX)

2017-02-16 | 洋画

 

第一作はよくできていた。とにかくよくできていた。おかげで大ヒット。テレビドラマの脇役にすぎなかったブルース・ウィリスを一気にスターにしている。

FOXとしても、こんなおいしい果実をそのままにしておくわけにはいかないし、ブルース・ウィリスとしてもスターの座を盤石のものにしたいはず。かくて続編製作は不可避だった。

しかし課題もある。

・ブルースとしても、マクレーン刑事という役のイメージの固定化は避けたい。

・一作目に匹敵する脚本が用意できるのか。

・いくらなんでも同じ人間がそうそう事件に出くわすものだろうか。

……結論から言って、すべてクリアできたのではないでしょうか。無茶はするけれども有能で愛妻家であるマクレーンというキャラは、なお愛されるに値したし、脚本も練られている。しかもこのシリーズのキャッチコピーは「世界一運の悪い男」と開き直っていますから(笑)。

一作目と同じクリスマスの物語(だから多少のことは大目に見てもらえる。奇跡はクリスマスに起こるものだから)。マクレーンは、妻を迎えに行った空港でテロリストと遭遇する。

まあ、何度も見ると(何度も見るくらいわたしはこの映画が好きです)テロリストの計画がああも簡単に実現してしまうのはいかがなものかと思うし(でもないとマクレーンの出番はないわけだが)、前作と同じレポーターが妻といっしょの飛行機に乗っているのは偶然にすぎるとか、アラも目につく。

でも、実包には赤いビニールテープが巻いてあるなどの細かい仕込みがうれしく、「フォード・フェアレーンの冒険」でブレイクしたレニー・ハーリン監督は“このころは”好調だったんだよなあとしみじみ。

問題は、ダイハードの奇跡は2回しか起こらず、3作目以降は普通のアクション映画に堕したことなんですけどね。

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ぼくのわたしの2016 読者篇PART4  -中島卓偉-

2017-02-15 | 読者レス特集

UpComi#37 CHANGE MY WORLD -中島卓偉-

初めてロック歌手のコンサートに行ったこと。ピアノと歌だけのディナーショーだったので、おばさんの私でも大丈夫でした。中島卓偉(なかじまたくい)をどうかよろしくお願いします!(いつもだったら、もったいないから言わないのですが、布教?しなくちゃいけないので……)

もう凄すぎて、今でも恋煩い状態が続いています。想像していた以上に素晴らしいステージでした。ほかの人のコンサートにも行きますが、次元が違うっていう感じです。どうしてみんなにわかってもらえないのか不思議でしかたありません!


……盛り上がってるなあ。中島卓偉を知っている人は多くないと思うので、これは紹介しておいた方がいいな。

ああそれにしてもおれは去年、一度もコンサートに行ってないや。っていうか、最後に行ったコンサートって誰のだっけ。

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ぼくのわたしの2016 読者篇PART3 Saturday Night Special

2017-02-14 | 読者レス特集

Lynyrd Skynyrd-Saturday Night Special-1976

ベストというわけではないのですが、私には「君の名は。」の良さがさっぱりわからなくて。

……たくさんいると思いますそういう人(笑)。お気になさらずに。作り手も配給元も興行主たちも、誰もあの映画がこんなにヒットするとは思っていなかったんですから。本来であれば20億も稼げば大成功だったはずなのに、まさか240億とは。

キネ旬邦画篇」のときに言葉足らずだったかもしれないけれど、「君の名は。」のヒットが「この世界の片隅で」をベストワンに押し上げたというのは、片側に興行的大成功をおさめたアニメがあったことで、およそ地味で注目を集めにくい作品に、応援しなければという機運が盛り上がったのだと思います。

わたしは「君の名は。」の、特に風景の描写におそれいった人間だし、「この世界の片隅に」はもちろんベストワンに値する作品だと思う。両方の作品があって、すばらしい年だったということ。シネコンが席巻する業界で、果てしなく稼ぐ作品と、単館公開の殻を破った作品が共存したのですから。

本日の一曲は、サザンロックつながりでレイナード・スキナードの「サタデイ・ナイト・スペシャル」。むさ苦しくていいですなー、メンバーも客も(笑)

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ぼくのわたしの2016 読者篇PART2  Imaginary lover

2017-02-13 | 読者レス特集

Atlanta Rhythm Section - Imaginary lover (video/audio edited & remastered) HQ

2016年はですね、HORIセンセに触発されて自転車買いました!ロードバイク!!(2017年モデルのBIANCHI☆)これから片道20kmをチャリ通しようと思います☆
とりあえず、死なないようにヘルメットは良いやつにしました!頑張りまーす!!

……この人はエンジンがついていようがついていまいが飛ばしそうで怖いです。気をつけてね。チャリにも制限速度はあるからね!それにしてもこのビアンキってお高いじゃないか!くっそー、おれが息子のお下がりのママチャリだというのに(>_<)。

本日の一曲はアトランタ・リズム・セクションの「イマジナリー・ラヴァー」。満足保証。こんなにむさい格好だけど、曲はおしゃれなんだよなあ。

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おんな城主直虎 第6回「初恋の別れ道」

2017-02-12 | 大河ドラマ

 

第5回「亀之丞帰る」はこちら

前回の視聴率は16.0%と微動だにせず。予想もどんぴしゃ。イッテQのスペシャル相手に健闘。

さて今回はタイトルも「初恋の別れ道」と、チャン・ツィイーが出て来そう。余談だけど「初恋のきた道」のラスト、あの行列のシーンに泣けない人はいないはず。

「少林少女」でこちらもカンフーを会得している柴咲コウの方の展開は、しかし東宝のキラキラ映画っぽいラブコメ……に終始するかに見せて、なお話。

今川にはばかって還俗がかなわないなら、いっそ死んだことにしてという、おいおい今度はシェイクスピアですか。偽りの毒だというのを知らせる使者がちんたらして……あ、入水にするんだ。

次郎法師に入れ知恵したのは曾祖父経由で亀之丞、じゃなくて今回から井伊直親(三浦春馬)。井伊家のロミオとジュリエットもやることが無茶。しかし次郎法師は南渓(小林薫)の語った挿話に考えこむ。

・実力が伯仲したふたりの家来にそれぞれ二個のまんじゅうを与える

・ふたりとも一個はすぐに食べる

・二個目をひとりは飢えた領民に分け与え、ひとりはそのままにして結局は黴びさせる

さあどちらの家来が有能か。

結局、次郎法師は「まんじゅうを黴びさせる=寺でくすぶって直親のスペアになる」ことを選択する。哀しき正解。でも別れると決めると、女の人の方があっさりしてるんだよなあ(遠い目)。

このままラブコメで突っ走るのはちとさびしい。のちの家康である竹千代(阿部サダヲ)が、鷹に興じる今川家のなかで、ひとり忍従してスズメを手なずけるあたりをもっとフューチャーしてほしいところ。

予言されたように、小野政次(高橋一生)が次第に父親に似てくるところと、前田吟の格技がやたらに実戦的なのもよかったですけどね。視聴率は15%近辺に下降と読みました。

第7回「検地がやってきた」につづく

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ぼくのわたしの2016 読者篇PART1 Weather Report - Birdland

2017-02-11 | 読者レス特集

Weather Report - Birdland

さあお待たせ。ぼくのわたしの2016読者篇です。

オリンピックは感動的な場面がたくさんありましたが、私にとって一番の注目はサッカーでした。ニッポン代表のあのチームのプレーをもっと観たかった。フル代表より面白いサッカーをすると思いました。
最終の選考に漏れた選手たちの、その週末のリーグ戦における活躍は素晴らしいものがありました。モンテも、岡山に所属するその選手のゴールで負けたのですが、それでも頑張っている姿に感動してしまったのです。

……そうかあ!2016年ってオリンピックイヤーだったんだ。忘れっぽいにもほどがありますね。とにかく12時間の時差ってのがきつくて、ほとんど見てなかったですし。だから頭に残っているのはウサイン・ボルトとアリソン・フェニックスと体操団体くらい。サッカーだとネイマールがいたか。五輪代表になれなかった選手が、リーグでがんばるってのは確かにすばらしい。

あ、開会式の演出がフェルナンド・メイレレス(「シティ・オブ・ゴッド」)だったのはうれしかったなあ。ロンドン五輪はダニー・ボイル(「トレインスポッティング」)だったし、北京はチャン・イーモウ(「初恋のきた道」)。ビッグネーム連発。

こうなると、長野は浅利慶太で失敗してしまったので、東京は誰にするのかだな。ちょっと不安かも。日本の体育会系の人たちって、センスないから。また首相がマリオのコスプレで登場するのかな?森喜朗がクッパだと味がありそうだけど。ピーチ姫は丸川五輪担当相ですか(笑)。

本日の一曲は、誰かジャコパスに服を着せてやれ(そんなことは誰も怖くてできない)ウェザー・リポートの「バードランド」

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極私的大河ドラマ史PART6 源義経

2017-02-10 | 大河ドラマ

 

PART5「太閤記ふたたび」はこちら

1966年の大河は「源義経」。おかしいなあ、まだわたしは見ていないぞ。そろそろものごころついてる頃だが。

あ、わかった。あれに熱中していたのだ。日テレの青春ドラマシリーズ。この大河の真裏に「青春とはなんだ」(夏木陽介主演)、そして「これが青春だ」(竜雷太主演)があったのだからそっちを見てました。まだガキだったのに何が青春だ

でも義経というキャラはドラマとして派手。日本史知らずのわたしとはいえ、

・鞍馬寺で天狗とチャンバラをやり、

・五条大橋の上で笛を吹いて弁慶を屈服させ、

・トリッキーな戦術で次から次へと敵を破り、

・小舟の上をポンポンと跳び、

・でも政治的センスがないものだから兄に疎まれ、

・キャバクラのねえちゃんみたいな(でもすげーいい女の)静御前といい仲になったものの、

・最後は平泉で亡くなり、

・そばにはハリネズミのようになった弁慶が立っている

ぐらいは知っている……認識当たってる?(笑)

坂本竜馬とならんで日本史のなかでもっとも愛される人物。政治センスの問題はともかく、いくさ上手だったことは否定できないらしい。

義経を演じたのは尾上菊之助(現在の七代目菊五郎)。23才の主演は当時最年少。静御前をなんと藤純子(現在の富司純子)。のちにふたりは結婚する。緋牡丹のお竜を落としたのは東映系の俳優ではなく歌舞伎役者だった。当時の任侠映画ファンはどう思ったか。伝説のプロデューサーだったお父さんはどう思ったのだろう。

弁慶役で緒形拳が二年連続の出演。源頼朝に芥川比呂志(大好き)、常盤御前に山田五十鈴、北条政子に大塚道子、平清盛に辰巳柳太郎、藤原秀衡に滝沢修という布陣。

ちょっと渋すぎるかなと思うけれど、前作「太閤記」はメインキャストが“のちに”ビッグスターになったわけなのでほぼ同レベルか。視聴率的には下降。はたしてこのドラマ、うけていたのだろうか。

PART7「三姉妹」につづく

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明細書を見ろ!2017年2月児童手当号 「不公平なお手当PART2」

2017-02-09 | 明細書を見ろ!(事務だより)

 

2016年10月児童手当号「不公平なお手当」はこちら

児童手当を受給している人にだけ発行する増刊号。本日のあなたの受給額は0,000円です。

10月に支給したとき、所得把握がいいかげんだから児童手当は不公平な存在だと説明しました。実はもっと露骨に不公平な部分があります。結論から先に言うと、児童手当に関して、早生まれの子は不利なのです。

あらためて説明すれば、児童手当の支給は

「請求した日の属する月の翌月から支給され、支給すべき事由が消滅した日の属する月まで支給する。」

となっています。

請求した日とは、まあよほど事務に遅滞がないかぎり、その子が生まれた日。問題は、支給すべき事由が消滅した日です。児童手当が支給されなくなるとはどんな場合か。

・親の所得が制限額を超えた。

・児童が日本国外に移住した(留学をのぞく)。

ですが、まずたいがいの場合は

・中学校を卒業した

ときでしょう。もっと正確に表現すると、“15才の誕生日後の最初の3月31日まで”となります。つまり、考え方の基本に学齢がある。

となると、始まりは誕生日だけれど終わりは年度末、ということで、受給する回数と額が変わってくる。

例を挙げて考えてみましょう。思いっきり単純化して

・2017年3月31日に生まれた子をA

・2017年4月2日に生まれた子をB

とします。なぜ4月1日にしないかというと、4月1日生まれは(早生まれです)それはそれでめんどくさい問題をはらんでいるから(わたしが考えるのがめんどくさいから)。どちらの子どももひとりっ子で、Aの親もBの親も所得制限にひっかからず、現行の制度が永劫につづくと仮定します。

さあ表を見てください(例によってめんどくさいので略)。早生まれのAさんには2017年4月から2032年の3月まで、計180回、1980000円支給されます。ところがBさんは、わずか2日後に生まれただけで、2033年3月まで、191回2090000円支給。その差は11万円。

「なんてことだっ!」

と怒る人もいるかもしれません。でもよく考えてくださいよ。この「早生まれは損なのか」は、税制や扶養手当もからんでもっと大きい問題なのです。それに第一、そんなにきっちり平等でなければならないのか、という根源的なお話は、いずれ本格的に特集します。

画像は「湯を沸かすほどの熱い愛」(2016 クロックワークス)

公開が終わってからの紹介になってもうしわけない。ソフト化されたらぜひ。上映開始5分でうちの奥さんは号泣状態。エンディングでは鶴岡まちキネの観客総泣き。主演の宮沢りえには凄みすら。児童手当的には微妙な一家なんですけどね実は。血縁とはなにか、家族とはなにかを考えさせる傑作。

2017年6月児童手当号「年に一度のおつとめを2017」につづく

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