2021年の自己ベスト(自然風景編)
2021年も新型コロナウイルスに振り回された年であった。1月初めから新型コロナウイルス感染者が急激に増え、緊急事態宣言が幾度となく発令され、8月には無観客での東京オリンピックが開催。私は、ワクチンを2回接種し、これまで一度も感染することなく過ごしているが、現在では、新たな変異ウイルス(オミクロン株)の市中感染が少しずつ出始め、第6波に備えなければならない状況で年末を迎えた。
前記事の「2021年の自己ベスト(昆虫編)」でも記したが、自然風景の写真撮影においても、感染対策を十分に行って各地へ遠征してきた。その中でも人のいない夜間の撮影、特に「星景写真」へ挑戦し数多く撮影した。ホタル以外の分野ではアマチュア写真の域を出ないが、「星景写真」においては、新たにカメラやレンズを購入することなく、山積する課題に対して1つ1つ取り組み、何とか見られる写真を撮れるようになってきた。これまで自然風景写真では、人工物を一切入れないことをモットーにしてきたが、「星景写真」ではあえて主役にすることも必要であることを学んだ。
以下には、あくまでも自己満足の範疇だが、今年の自然風景自己ベスト10点を選んで掲載した。ベスト1には、「アタテュルク騎馬像と星空」を選んだ。アタテュルクが指さす方向には、2022年の夢と希望が満ち溢れている・・・そこに向かおうではないか!そのような私の思いからである。全体的には、気象状況を見極めた上で積極的に遠征をし、休日とのタイミングも合致したことで初めて撮影が叶ったものも多い。リフレクションが美しい印旛沼の夜明け、星峠の雪で縁取られた棚田や富士の山頂から昇るパール富士がそうである。ただ残念ながら春の写真がない。桜は一か所でしか撮影しておらず、しかも見頃を過ぎてしまったため、撮影はしたもののベスト10には入れられない駄作であった。
尚、カラマツ霧氷は、昨年の12月31日に撮影したもので、今年のベストに入れた。ホタルに関しては、東京都、静岡県、長野県、山梨県において撮影したヒメボタルは、いずれも貴重な記録を残すことができたが、ここではゲンジボタルの飛翔風景で締めくくりたい。デジタルではあるが、時間差で撮影した背景とホタルの光を合成したものではない。フィルム同様の長時間露光による撮影であるにも関わらず、美しい光景として残すことができたことを評価したい。
来年も、基本的な感染対策を十分に行った上で、自然への感動と感謝、そして大切にする心を持って「美しいものを 一番美しい瞬間に 美しく残す」ことをモットーに、まだ見ぬ日本の美しい光景を撮っていきたいと思う。
- アタテュルク騎馬像と星空
- 印旛沼の夜明け
- 初冬の星峠
- パール富士(スノームーン)
- 乗鞍高原にて夏の天の川
- 四万ブルーと紅葉
- 山中湖リフレクション
- カラマツ霧氷(霧ケ峰~蓼科)
- 大正池
- ゲンジボタル(新潟)
本年の当ブログ更新は、これが最後となります。
これまでご訪問頂いた方々、そしてお世話になった皆様に、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
来年も引き続き、よろしくお願い申し上げます。2022年が皆様にとってよい年でありますよう、お祈り致します。
東京ゲンジボタル研究所 古河義仁
以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと別窓で拡大表示されます。
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