富士と天の川を撮るために本栖湖へ
天の川は、およそ2000億の恒星が集まって形成する銀河系(天の川銀河)のことであり、太陽系はその一部であるから銀河系を内部から見ている光景になる。天の川は、英語でMilky Way(ミルキーウェイ)とも言われ、夜空を横切るように存在する雲状の光の帯が特徴的だが、これは太陽系から銀河系の中心方向をみた天の川の光景で、いわゆる「夏の天の川」である。一方、銀河系の中心とは反対側を見た場合(冬の天の川)は、無数の星の帯ではあるが雲状ではない。今年、長野県の開田高原(開田高原の星空)と栃木県の戦場ヶ原(戦場ヶ原の星景)にて撮影したのは、冬の天の川である。
冬の天の川も美しいが、やはり雲状の夏の天の川を綺麗に撮っておきたい。夏の天の川は、2月半ば頃になると午前3時頃から東の地平線から昇ってくるようになり、一か月ごとに昇ってくる時間が1時間ずつ早くなる。月明りや町等の光害が少ない晴天であれば、撮影することができる。できれば天の川だけではなく、絵になる風景として何かとセットで撮りたい。
3月16日(金)雨。翌土曜日は新月で、天気予報も晴れであるが、撮影場所の決定には、何時から雨が止むかが重大な問題である。1時間ごとの天気予報とGPV気象予報をチェックしながら、急遽、山梨県の本栖湖に行ってみることにした。
16日19時半。会社を退勤後、自宅には戻らずそのまま本栖湖へ直行。現地には22時半に到着したが、雨と霧。星どころか富士山も見えない。午前1時から晴れという予報を信じて仮眠。1時半に起きると、予報通りに晴れており、星が瞬いている。早速、撮影開始である。今回も、ソフトフィルターを使用してみた。30秒ごとに30秒露光を90カット撮影するようにタイマーをセット。気温がマイナス2℃であったから、後は車内で待機。インターバル撮影は、タイムラプス動画にし、またソフトフィルターを外して撮影したものも掲載した。個人的には、ソフトフィルターを付けない方が、シャープで良いと思う。ただ、この本栖湖では東方向に東京の街明りがあり、光害がまったくないわけではない。肉眼では天の川をほとんど確認することができなかった。写真ならではの光景であることを付け加えたい。
参照
以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと拡大表示されます。また動画においては、Youtubeで表示いただき、HD設定でフルスクリーンにしますと高画質でご覧いただけます。
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