浅間山と冬の星空を撮ってきた。
この冬に撮りたい光景は、寄せ氷、霧氷、星景・・・様々な冬ならではの一瞬を収めたいが、すべて天候次第である。そして、できれば、私自身がこれまでに撮ったことない場所の景色を残しておきたい。
この週末は、東京でも夕方に雪が舞った。かなりの降雪であったが、時間して1時間ほどで積もるほどではなかった。関東甲信越の特に日本海側や山地では大雪。気圧配置は西高東低の冬型。翌日14日は、高気圧に覆われるという予報である。この気圧配置と天候で、私が撮りたい光景の中から選択できるのは星景であった。そこで、昨年の10月23日以来およそ2か月半ぶりに写真撮影に出掛けることにした。ちなみに10月23日はキトンボ、その前の8月27日はホソミモリトンボで、風景写真は7月23日の滝巡りが最後で、5か月以上も空いてしまった。
さて、13日土曜日は仕事である。朝4時過ぎに起床して会社へ出勤。終業後、19時半に帰宅して21時に出発。目指すは、群馬県の嬬恋村。まずは浅間山と冬の星空を撮ることにした。
関越自動車道から上信越自動車道の碓氷軽井沢ICで降りて、松井田軽井沢線(長野県道92号)に入ると積雪。峠の手前では、白のベンツが車線中央で立往生していた。おそらくノーマルタイヤでチェーンも携行していなかったのだろう。私は、3シーズン目のスタッドレスタイヤで少々不安があり、万が一のために金属製のチェーンも携行していたが、特に問題はなくスタッドレスタイヤで雪道を走行できた。立往生の手助けをすることもできないので、そのまま無視して走行し、軽井沢から国道146号を進み、鬼押しハイウェイの六里ヶ原に午前0時過ぎに到着した。
浅間山と冬の星空をどこから撮るべきか?この時期の星空が一番美しいのは、冬の大三角や冬の天の川が見える西方向である。となれば、撮影場所は必然的に決まる。今回は六里ヶ原を選んだ。
目前に雄大な浅間山が見え、天候は快晴。気温はマイナス9℃。車を降りると強風で地吹雪状態。カメラをセットしても風でブレてしまうため、車内で待機。しばらくすると風が弱くなってきたので、撮影を開始した。5分も外に出ていると、手の指の感覚がなくなり、カメラの設定も難しい状態。タイムラプス動画の作成も考慮し、およそ1時間、午前1時半まで連続で撮影したが、その間は車内で待機した。
掲載写真の1枚目は、明るい星をにじませ星座を浮かび上がらせる効果があるソフトフィルターを使用したが、撮影時間と画角から冬の大三角のプロキオンが欠けてしまった。ソフトフィルターを外した2枚目は、辛うじて冬の大三角が収まり、その中を横切る冬の天の川も薄っすらと写っている。これまで撮影したことがなかった浅間山と冬の星空。手持ちの機材では、これが限界の絵ではあるが、この時期でしか見られない冬の星空の美しさを堪能した極寒の夜であった。この星々に、能登半島の一日も早い復興と各国の戦争の終結を祈りたいと思う。
浅間山と冬の星空を撮った後、嬬恋の丘 (カラマツの丘) に移動し、星空と夜明けの光景を撮影した。その写真は、浅間山と冬の星空のタイムラプス動画も併せて次に記載したいと思う。
以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと別窓で拡大表示されます。
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