「仁淀ブルー」の愛称で知られる高知県の仁淀川。いの町の波川地区には、仁淀川の河川敷に木漏れ日公園があり、観光客を誘致しようと公園を整備するなどの事業を進めているが、今年の5月になってから木漏れ日公園内の林でヒメボタルが乱舞していることが分かった。
この情報はSNSで拡散され、「いの町の仁淀川でヒメボタル見頃 暗闇に光を放ち飛び回る」とNHKのニュースでも取り上げられ、地元の関係者、学識者、いの町、国土交通省でヒメボタルの観察会を実施したところ、ヒメボタルの生息を確認。公園整備事業とヒメボタル保全の両立が課題となった。
そこで、高知県ホタルネットワークの石川憲一氏を介して国土交通省 四国地方整備局 高知河川国道事務所より連絡があり、私がヒメボタル保全のための現地視察と指導に呼ばれることとなった。
6月18日の19時羽田発で高知へ。その日は西鉄イン高知はりまや橋に宿泊。翌19日は10時より木漏れ日公園にて「第2回 波川地区かわまちづくり推進協議会」に参加する形で視察を行った。参加者は、高知河川国道事務所長、いの町の町長をはじめとする各関係者の他、NHKと高知新聞社も取材に来ており、保全の本気度が伺える。NHKのインタビューも受け、早速19日夕方には高知県内で放送された。「仁淀川流域の公園整備事業 ホタルの保全との両立目指し調査」
ヒメボタルのより良い生息環境の整備と維持、そして公園整備の両立ための課題が明確になり、幼虫の生息調査など今後も指導を行っていくこととなった。19日は16時20分発のJALで羽田へ。
以下には、スマートフォンでの撮影だが、ヒメボタルが生息する木漏れ日公園や、視察後に高知県ホタルネットワークの石川憲一氏にご案内いただいたゲンジボタルやヒメボタルの生息地の写真を紹介した。どこにでもゲンジボタルやヒメボタルが生息しているといった感想だが、ヘイケボタルにおいては、放棄水田が多く、かなり減少傾向にあるという。
来年の飛翔時期には、木漏れ日公園をはじめ各生息地を訪れたいと思っている。
ヒメボタルが生息する木漏れ日公園(高知県いの町波川地区)
ヒメボタルが生息する木漏れ日公園(高知県いの町波川地区)
ヒメボタルが生息する木漏れ日公園(高知県いの町波川地区)
ヒメボタルが生息する木漏れ日公園(高知県いの町波川地区)
ゲンジボタルが乱舞する川(高知県)
ヒメボタルが乱舞する神社(高知県)
ヒメボタルが生息する山林(高知県)
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