前回の投稿記事で、初めて撮影する光景を紹介できると思うので、訪問頂きたいと思う。と記したが、撮影できず残念無念の結果で終わってしまった。
撮りたかった光景は「パール紅富士」である。満月が紅富士に沈む様子である。前々回の「月と紅富士」は、まずまずの結果であったが、満月ではなかった。「紅富士になる時間帯に満月が富士の上にある」というのは、一年に1~2回ほどしかなく、今年は2月6日しかチャンスがない。およそ一か月ぶりの写真撮影でもあり、前回同様に気合を入れて、撮影場所も念入りに検討して臨むことにした。
毎日天気予報をチェックし、一時怪しかったが、何とか6日朝は晴マークが付いた。前日の夕方は山中湖でダイヤモンド富士が見られるのだが、ダイヤモンド富士には興味がない。場所を限定すれば、撮れるチャンスは少なくなるが、太陽は毎日昇って沈む。場所を限定しなければ、晴れていれば毎日2回ずつ撮ることができる。それよりも奇跡に近い現象を撮りたい。しかも私の休日と重なったのである。
5日の日曜は、朝からずっと本の原稿を執筆。午前2時に目覚ましをセットし、21時にベッドに入ったが、執筆はかなり頭を使うので神経が高ぶっていて、なかなか寝付けず、結局1時半に起きて出発した。
現地には4時前に到着。今回の満月は、一年で一番地球から遠いとのことで小さく見えるが、とても美しい。富士山もよく見える。撮影は6時からと決め、車内で待機していると、御殿場市街上空に雲が流れ始め、富士山が全く見えなくなってしまった。時折、山頂が見え隠れするが、なかなかすっきりとはどかない。満月もだんだんと降りてくる。
結局、満月も雲に隠れ富士山も見えない状況で夜明けになった。朝陽が富士山を照らし始めると、あっという間に雲がなくなったが、時すでに遅し。満月は富士の向こうに沈んでしまった。残念無念の結果であるが、雲がなくても、紅富士になる前に満月は沈んだので、撮れたとしても、目標の「パール紅富士」にはならなかった。また来年に期待したい。
他に撮るものもなく、現地を7時少し前に出発し、自宅には8時過ぎに到着。ほぼ徹夜で頭が重いが、また、本の執筆で一日を終えた。
写真は、あまりに悔しいので禁じ手の合成写真を作って掲載。今回、雲がなくなった後に撮った紅富士に、先月の月を合成した。このような感じで撮りたかったという「イメージ写真」である。
以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと別窓で拡大表示されます。
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