ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

美人林(春~秋)

2018-05-02 18:54:08 | 風景写真

 美人林は、新潟県十日町市松之山の丘陵に約3万平方メートルにわたって樹齢90年ほどのブナの木が生い茂る林である。昭和初期、木炭にするため、この辺りのブナはすべて伐採され原野となったが、その後、全てのブナがまっすぐ均一に成長し、幹の太さや高さが整って、すらりとした立ち姿が美しい林になったと言われる。
 掲載の順序が逆になったが、4月21日の新潟遠征の際にも立ち寄った。残雪を期待したが、驚いたことは林床には全く雪がなかった。情報によれば4月16日では、残雪と根開けが見られたが、 たった5日ですべて溶けてしまったようである。午前7時だと言うのに、カメラマンは数人。唖然としながらも、静まり返った林の中で新緑の美しさに心癒された。

 本記事では、これまでに撮影した美人林の春から秋を並べてみた。(今回撮影した写真は2枚目)ブナ林の美しさは伝わると思うが、どの写真もスナップ的で作品とは言えないものばかり。霧であったり光芒であったり・・・そうした+αが欠けている。
 思えば、美人林には蒲生の棚田や儀明の棚田の次に向かっている。つまり一番のメインにしていないため、素晴らしい瞬間を逃していることもあろう。十日町市は美しい風景が随所にある。 また美しい時期が重なることが多い。決して近くない場所だけに、どれもこれも撮りたいが、今後は、事前調査・準備をもっと行い、綿密な計画のもと天候とも相談しながら、1つ1つ丁寧に撮って行こうと思う。
 年頭に「2018年の撮影目標」を掲げた。目標では、自然風景は一段落し、今後は昆虫ばかりになっているが、狙うチョウやトンボは難しい種類ばかり。生態写真どころか、図鑑写真すら撮れない種もある。目標にはないが、心折れる毎週末の合間に、心を癒してくれる「自然風景」を撮ろうと思う。

お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

美人林(残雪)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F10 1/5秒 ISO 100 +1EV(撮影地:新潟県十日町市 2015.4.25)

美人林(新緑)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F16 0.3秒 ISO 100(撮影地:新潟県十日町市 2018.4.21)

美人林(初秋)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F8.0 1/4秒 ISO 100 -1EV(撮影地:新潟県十日町市 2017.10.08)

美人林(紅葉)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F8.0 1.3秒 ISO 100 -1EV(撮影地:新潟県十日町市 2017.11.12)

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