お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

たたり

2006年12月11日 | 仏教
 普段全く、お寺にお参りに来られない方が、突然お出でになる。
 「先日、思わぬ事故に遭いまして、ちゃんと先祖供養をしていなかったせいだと思いますので、お経を上げてください」

 そう言われて、こちらの本音は
 「あのねえ。 あなたが事故に遭ったのを先祖のせいにしちゃ、ご先祖様に失礼でしょうが・・・
 
 人間生きてりゃ、病気になることも、事故に遭うこともありますって もし、今まであなたが何の事件事故にも遭わずに生きてこられたのなら、それこそ有り難いことだったのに、何事も不都合なことが身の上に起こらないことを当たり前と勘違いして生きてこられたのですか
 
 お経はたたりがないように、死者のためにあげる呪文じゃありませんお経は私のための仏さまの説法なんです。
 
 仏さままで自分の都合に合わせて利用しようとする、そんなあさましい自分に気づかないと人生の悩みは根本解決しませんって
 私一人ひとりの自己中心の心を仏に問うのが仏教なんですから

 と、ズケズケ言いたいところですが、そこは堪えて穏やかに言葉を選んでお話し、ご一緒におつとめします。

 どこまで分かって頂けたかわかりませんが・・・

「何だ、仏教は役にたたん 家内安全・交通安全にも、たたりを鎮めることにも役にたたん」と相変わらず自己中心的な誤解をし、思いこまれただけなら、悲しいことですが・・・
 
コメント (3)
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